近年、売上アップやブランディング、リクルーティングなどさまざまな目的で活用されるオウンドメディアですが、SEO対策を行うことで、より効果を高められる可能性があります。
ただ狙いたいキーワードでコンテンツを作成するだけではなく、ユーザー目線での使いやすさやサイトの構造などにも目を向けなければなりません。
この記事では、SEOに強いオウンドメディアを作るための24個の対策について、オウンドメディア運営代行のプロが詳しく解説します。
これからオウンドメディアを立ち上げる予定の人も、すでにオウンドメディアを運営している方もぜひ参考にしてください。
この記事の内容
オウンドメディアのSEO対策が必要な理由
オウンドメディアのSEO対策が必要な理由は、以下の3点が挙げられます。
- 資産として積み上げられる
- 企業やサービスの認知度を高められる
- 広告コストを抑えられる
資産として積み上げられる
まず、オウンドメディアは資産として積み上げられます。
自社で運営しているブログなどのオウンドメディアは、削除しない限り残り続けます。
サーバーやドメイン代を支払っている限りは、インターネット上に永遠と残るため、企業の資産になります。
他のマーケティング手法とは異なり、一過性ではなく長期的な効果が望める点がオウンドメディアのメリットです。
ただし、安定して長期間効果を出し続けるためには、新たなコンテンツを作成し、品質を高めなければなりません。
検索順位が上昇し、検索流入が見込めるサイトになったら、「Webでの集客力」と「その根拠となる情報(エビデンス)」が社内に残るため、一生の財産(=資産)となります。
企業やサービスの認知度を高められる
企業やサービスの認知度を高められる点もSEO対策が必要な理由の一つです。
オウンドメディアで自社の製品・サービスのアピールができれば認知度を高められ、コンバージョンにつながりやすくなります。
また、お役立ちコンテンツやお悩み解決コンテンツなどを発信することで、検索結果の上位に表示されれば検索流入が期待でき、検索ユーザーの目に留まる機会が増えます。
そうすると、認知度が高まるだけでなく売上アップも期待できるでしょう。
広告コストを抑えられる
また、広告コストが抑えられる点も挙げられます。
リスティング広告・ディスプレイ広告には、クリック課金やインプレッション課金など、定期的にコストがかかります。
一方、オウンドメディアの場合は、サービスに対する継続的な出費は基本的にはありません。
サーバー代やドメイン代、有料のSEO対策ツールなどにかかる料金はありますが、広告費よりも安く済みます。
広告費が抑えられた分、他の施策に費用を回すこともできるため、他の施策も一緒に伸ばしていけるでしょう。
オウンドメディアのSEO対策で大切な考え方
オウンドメディアのSEO対策では、実施するうえで大切な考え方があります。
以下の4点を意識して実施しましょう。
- Googleが掲げる10の事実を念頭に置く
- E-E-A-T対策を意識する
- ユーザーファーストなメディア作りをする
- 運用目的に沿って方針を定める
Googleが掲げる10の事実を念頭に置く
Googleは、「10の事実」を策定しており、以下の「10の事実」を念頭に置くことが大切です。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツを着なくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
この「Googleが掲げる10の事実」は、経営理念のようなもので、GoogleにおけるWebサイトの評価基準が記されたページのようなものです。
オウンドメディアを運営していくなら、Googleを理解することが成功へのカギとなります。この内容を理解しなければ、SEO対策の本質を掴めたことにはなりません。
SEO対策を実施するうえで、読み込んでおきましょう。
E-E-A-T対策を意識する
E-E-A-T対策を意識することも、SEO対策において大切なポイントです。
E-E-A-Tとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trust(信頼性)の頭文字から名づけられた言葉です。
Googleの検索品質評価ガイドラインで、「ページ品質評価の最重要項目」を位置づけられています。
E-E-A-Tのそれぞれの意味は、以下の通りです。
Experience(経験) | 著者の実体験や経験に基づくコンテンツであるか |
---|---|
Expertise(専門性) | ある分野で専門的な情報を提供できているか |
Authoritativeness(権威性) | 信頼を置けるメディアもしくはコンテンツ発信者であるか |
Trust(信頼性) | 根拠のある信頼できるデータであるか |
全てオウンドメディアを運営するうえで意識しておきたい項目で、企業が運営するメディアであれば尚更重要となります。
企業が発信するコンテンツの内容に誤りがあったり、根拠のないデータを掲載していたりすれば、たちまち評判や信用は低下していきます。
信憑性のあるデータを掲載して専門性を高めていけば、Googleにも評価されやすくなり、検索順位も上昇しやすくなります。
ユーザーファーストなメディア作りをする
ユーザーファーストなメディア作りをすることも、SEO対策において重要です。
ユーザーファーストなメディアとは、ユーザーの読みたいものを最優先にコンテンツ作りを行ったり、便利な機能を搭載したり、ユーザー目線での対策を行っているメディアです。
書き手が書きたいものが、ユーザーが読みたいものであるとは限らないため、ユーザーが求めているコンテンツを発信していくことが大切です。
また、コンテンツの質の高さも重要です。
コンテンツの内容は「独自の情報であるか」「洞察に富んだ分析を行ったものである」「オリジナリティがあるか」など、ただ他サイトの真似をするのではなく、独自性のあるコンテンツでなければなりません。
ユーザーの利便性を第一にサイト設計を行うことで、顧客だけでなくGoogleからも評価されやすくなるでしょう。
運用目的に沿って方針を定める
運営目的に沿って方針を定めて進めることも大切です。
自社にオウンドメディアが必要な理由や、オウンドメディアを立ち上げてやりたいこと、成し遂げたいことなどを明確にし、方針を固めて構築・運用をスタートさせましょう。
運用方針が定まっておらず、「他社がやっているから」や「新しいマーケティングを始めたい」などの理由で見切り発車すると、ブレが生じていい結果を出すのは難しくなります。
さらに、目的に応じてどんなコンテンツを重点的に出していくかなどを定める必要があり、その際にキーワード選定を行うこととなります。
キーワード選定については、後の項目で詳しく解説を行います。
オウンドメディアのSEO対策は大きく3種類
オウンドメディアのSEO対策は、大きく以下の3種類に分けられます。
- コンテンツSEO
- 内部対策
- 外部対策
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、ユーザーのニーズを満たすコンテンツを作成して、検索エンジンからの集客の増加を狙った施策です。
SEO対策の中でも重要視される施策で、正しいやり方を理解して我慢強く取り組むことで将来的な効果が期待できます。
ユーザーの求める有益な情報が盛り込まれたコンテンツは、Googleから評価されやすい傾向にあり、検索順位も上昇しやすいです。
コンテンツ作りに取り掛かる際は、「ペルソナ」を設定し「ターゲット」を明確にするところから始めるとよいでしょう。
ユーザーのニーズを掴むには、まずターゲットの悩みや課題を想定することです。
ユーザー視点でのコンテンツ制作がしやすくなり、効果的な施策を考えられるようになるでしょう。
内部対策
内部対策とは、サイトを構築するHTMLなど内部構造を改善するSEO対策です。
内部対策を実施すれば、クローラーがサイトを巡回しやすくなり、その結果としてコンテンツがインデックスされやすくなったりなどのメリットがあります。
しっかり対策するとGoogleから評価されやすくなるため、内部対策を怠ってはいけません。
内部対策は、大きく「クロール最適化」と「インデックス最適化」の2つに分けられます。
クロール最適化の例
- XMLサイトマップを送信する
- パンくずリストを設置する
- 内部リンクを最適化する
インデックス最適化の例
- タイトルタグを最適化する
- noindexタグを使う
- URLを正規化する
以降で詳しく解説する内容もありますが、これらを適切に実施することで、ページが検索エンジンに登録されやすくなります。
外部対策
外部対策とは、自サイトの外側から被リンクを獲得するなどの対策を行うことです。
被リンクを獲得できるかはSEO対策において非常に重要で、他サイトからも評価されているコンテンツだとGoogleから認められるため検索順位も上がりやすくなります。
そのため、ユーザーに「共有したい」と思わせる良質なコンテンツ作りが大切になってきます。
専門的な内容や、独自の調査結果などを掲載したページは、共有したいと思ってもらえる可能性が高いため、ユーザー目線でのコンテンツ作りを心掛けましょう。
オウンドメディアのSEO対策|コンテンツSEO
オウンドメディアのSEO対策における、コンテンツSEOについて解説します。
コンテンツSEOは、具体的に以下の5つを実施しましょう。
- 目的に沿ったキーワード選定をする
- 競合調査を行ってメインキーワードを決定する
- 検索ニーズを確認する
- キーワードの想定ユーザーやボリュームから優先順位を決める
- 一次情報を元に高品質なコンテンツ制作をする
目的に沿ったキーワード選定をする
1つ目は、目的に沿ったキーワード選定をすることです。
「オウンドメディアを立ち上げる目的」など当初の方針を意識して考慮するといいでしょう。「リード獲得」と「ブランディング」という2つの目的ではターゲットも異なり、アプローチの方法も変わってくるためです。
キーワード選定の際に意識すべきことは、検索ボリュームだけにとらわれず、検索意図を考慮して、自社が掲げる運用の目的や方針に合致するのはどちらのキーワードであるかを考えるということです。
例えば「オウンドメディアとは」と「オウンドメディア おすすめツール」とではユーザーの検索意図は異なります。
前者の場合は、「オウンドメディアに関してまだ知識がない人」で、後者は「オウンドメディアをすでに運営していて、メディアを成長させたい人」となります。
運用の方針や目的に沿って、キーワードを選定・設計していくことが大切です。
競合調査を行ってメインキーワードを決定する
2つ目は、競合調査を行ってメインキーワードを決定することです。
検索ボリュームが多いキーワードを狙うとアクセスは増えやすいですが、そういったキーワードには競合も多い傾向があります。
競合の多いキーワードばかりを選定していては、初めのうちは検索上位に入りづらく、数か月たっても全くアクセスが伸びていない可能性があります。
他社と全く同じコンテンツを展開していては、いくつもある他のサイトの中に埋もれてしまいかねません。
他社のコンテンツとの差別化を図るために、独自のキーワードをつけ足したり、競合があまり多くないキーワードと組み合わせるなどの対策を行うと有効です。
オリジナリティを持たせるなどの工夫をして、ユーザーに興味を持たれやすいコンテンツを制作しましょう。
検索ニーズを確認する
3つ目は、検索ニーズを確認することです。
検索ニーズとは、ユーザーがどういう意図をもって検索しているかというものです。
ユーザーの検索ニーズを確認することで、コンテンツ制作の方向性が定まってスムーズに進行できるでしょう。
良質でオリジナリティ溢れるコンテンツであっても、検索ニーズが理解できていなければユーザーから興味を持たれにくく、アクセスも増えにくいです。
どんな悩みを持っているのか、どんな商品が欲しいのか、どんなコンテンツを求めているか、検索クエリタイプをしっかり意識しましょう。
検索クエリタイプは、以下の4種類があります。
- Go…行きたい
- Do…したい
- know…知りたい
- Buy…買いたい
検索クエリとは、検索エンジンで調べ物をする際にユーザーが入力した単語・フレーズのことです。
ユーザーの傾向を理解することで、それに合わせた適切なコンテンツを作成できるでしょう。
キーワードの想定ユーザーやボリュームから優先順位を決める
4つ目は、キーワードの想定ユーザーやボリュームから優先順位を決めることです。
選定したキーワードはどういうユーザーが検索するか、また、キーワードの検索ボリュームを考慮して、どのキーワードから取り掛かるか優先順位を決めましょう。
その際に活用したいのが「キーワードツリー」です。メインキーワードを中心に、関連キーワードをつなげてまとめる方法です。
キーワードツリーを作成すれば、コンテンツの全体像を把握しやすくなり、優先順位も定めやすくなります。
これまでに思いついたキーワードをカテゴライズでき、情報をまとめられるので考えを整理するのにも役立ちます。
一次情報を元に高品質なコンテンツ制作をする
5つ目は、一次情報を元にした高品質なコンテンツ制作をすることです。
調査資料やアンケート、口コミなどの一次情報は貴重な情報であり、一般的には大規模に集めるのは難しい情報なため、価値もその分高くなります。
クラウドソーシングでアンケートを募集したり、実際にインタビューを実施して感想を聞くなどして集めたリアルな声は、多くの人にとって参考になり説得力のあるデータとなります。
憶測だけではユーザーのニーズを満たしたコンテンツを作ることは難しく、一次情報は高品質なコンテンツ作りにおいて非常に役に立つ情報となります。
オウンドメディアのSEO対策|内部対策
オウンドメディアのSEO対策における、内部対策について解説します。
内部対策は、具体的に以下の14個が大切です。
- ユーザーとクローラー両方にわかりやすいサイト構造にする
- タイトルタグを最適化する
- メタディスクリプションを設定する
- XMLサイトマップを取り入れる
- パンくずリストを設定する
- 内部リンクを適切に設置する
- robots.txtを活用して不要なクロールを制限する
- 構造化データマークアップをする
- モバイルに最適化させる
- SSL化する
- インデックス状況を確認する
- canonicalタグでURLの正規化をする
- 画像のaltタグに説明を記載する
- サイトの表示スピードを改善する
ユーザーとクローラー両方にわかりやすいサイト構造にする
ユーザーファーストはもちろんのこと、クローラーにも分かりやすいサイト構造にすることが大切です。
クローラーとは、検索エンジンが検索順位を決めるために巡回させているロボットのこと。
クローラーが巡回しやすいサイト構造になっていれば、インデックスされやすくなり、検索順位も上がりやすくなります。
そのためには、以降で紹介する「タイトルタグを最適化する」から「構造化データマークアップをする」の対策を実施しましょう。
タイトルタグを最適化する
タイトルタグを最適化するというのは、端的に言えば検索結果画面に表示されるページタイトルのことです。
タイトルはコンテンツの内容を1文で表したもので、検索順位の変動に大きく影響する要素の一つです。
適切なタイトルが付けられていれば検索順位が高くなりやすいですが、キーワードを詰め込み過ぎるなど、最適化できていないタイトルは検索順位を下げる原因にもなり得ます。
また、タイトルはクリック率にも影響し、魅力がなければ検索順位1位でもクリックされず飛ばされてしまいます。ユーザーに読みたいと思わせるタイトルにすることが大切です。
メタディスクリプションを設定する
メタディスクリプションとは、コンテンツの内容の要約です。
120字前後の文章で要約したものが検索結果のタイトル下に表示され、その部分を見てユーザーは検索意図に合ったページかどうかを判断します。
メタディスクリプションは、SEOに直接的な効果があるわけではありません。しかし前述の通り、検索意図と合っているかを判断できるためクリック率に影響する部分です。
設定しなくても自動で記事内からピックアップされた部分が表示されますが、全く意図しない部分が抜き出される可能性もあるため、設定しておいた方が無難です。
XMLサイトマップを取り入れる
XMLサイトマップを取り入れることで、インデックス出来ていなかったりクローラーが巡回できていないページがないか確認できます。
XMLサイトマップとは、URLや最終更新日などのWebサイト内の各ページ情報を、検索エンジンに伝えるためのXML形式のファイルです。
XMLサイトマップを活用しないとクロール頻度が向上せず、クロールされないページが出てくる可能性が高くなります。
その場合、Webページがインデックスされない恐れがあり、Googleから最大限評価されなくなってしまいます。
XMLサイトマップを適切に設置し、クロールされないという事態を回避しましょう。
パンくずリストを設定する
パンくずリストを設定すれば、現在自分がサイト内のどこにいるかを知るための「道しるべ」のような役割を持ちます。
パンくずリストを設置することで、ユーザーが迷子にならずに済み、Googleのクロールを助けられるというメリットが生まれます。
例えば、記事の上部、アイキャッチ画像やタイトルの上あたりにある「ホーム>カテゴリ名」と書いてある部分がパンくずリスト設置によるものです。
これがあるおかげで、自分が今どの階層にいるのかが把握しやすくなり、同時に移動もしやすくなります。
ユーザーのためになりサイトの構造がわかりやすくなるため、必ず設定しましょう。
内部リンクを適切に設置する
内部リンクを適切に設置すれば、クローラーが巡回しやすくなったり、ページ同士の関連度が高くなったり、さまざまなメリットがあります。
内部リンクとは、自サイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。
内部リンクを最適化できていれば、ユーザーは他の記事も一緒に読んでくれる可能性があり、離脱率を下げる効果も期待できます。
クローラーが巡回しやすくなる効果もあるため、検索結果に表示されないという事態を防ぐことが可能です。
ユーザーにも親切な設計になり、Googleの評価も高くなりやすいため、必ず実施しておきましょう。
robots.txtを活用して不要なクロールを制限する
robots.txtを活用し、不要なクロールを制御することで、クローラーが特定のページを巡回しないように設定できます。
robots.txtはクローラーの動きを制御するファイルで、以下の2つの役割があります。
- どのページにアクセスしてよいかを伝える
- sitemap.xmlの場所をクローラーに教える
ページ数が多く更新頻度が高いコンテンツの場合、何度もクローラーが巡回しに来てサーバーが重くなる可能性があります。
サイトの動きが重くなると、アクセスしたユーザーはストレスを感じて見る前に離脱してしまう恐れもあり、SEO効果も落ちてGoogleからのサイトの評価自体も低下してしまいます。
不要なクロールが無くなればサーバーへの負荷も軽減され、接続スピードも改善されるでしょう。
構造化データマークアップをする
構造化データをマークアップすれば、Googleにコンテンツの内容をより正確に伝えられます。
構造化データとは、Webページの構造(HTMLの情報)を検索エンジンに認識しやすいようにタグ付けすることです。
タグ付けのことをマークアップといい、マークアップすることで検索エンジンがWebサイトの中身を理解しやすくなり、検索ユーザーにわかりやすい情報を提供できます。
構造化データはSEOに直接影響を与えるわけではありません。しかし、構造化データを行っているサイトの方が上位表示されやすいのも事実です。
モバイルに最適化させる
近年はスマートフォンが普及し、モバイル端末からWebサイトの閲覧を行う人も多く、モバイルに最適化させればユーザーにとって見やすいサイトになります。
スマホサイトのユーザビリティが重要視されている時代でもあり、Googleからの評価も高まりやすく、反対にPCページのみでは評価が高くなりにくいです。
モバイル対策を行っていないサイトは、スマホでの検索結果では順位が下がる傾向にあるため、モバイル対策は欠かせません。
モバイルに最適化されておらずPCサイト表示のままの場合、スマートフォンからはとても見づらく離脱率が高くなる恐れがあります。
モバイル対策を行っていないと使いやすいサイトと見なされないため、しっかり最適化させてください。
SSL化する
SSL化すれば、データ通信を暗号化できてセキュリティ向上につながります。
httpプロトコルによる通信は、暗号化されておらずセキュリティ面で不安が残ります。そこでhttpsなら、常に暗号化された安全な通信を行うため、個人情報を盗まれるなどのリスクが軽減されます。
WebブラウザのGoogle Chromeでは、SSL化されていないサイトに訪問したときに警告を出すなど、今やSSL化は必須の対策です。
SEO効果も高く、「Google はランキング シグナルとして HTTPS を使用することにしました。」と公式に発表しているほどです。
Googleが推奨するほどの施策のため、ぜひ対応しましょう。
参照:ランキング シグナルとしての HTTPS | Google 検索セントラル ブログ | Google for Developers
インデックス状況を確認する
ページのインデックス状況を定期的に確認し、インデックス漏れがないようにチェックしましょう。
インデックス状況を確認するにはブラウザの検索窓を使う方法と、Google Search Consoleを利用する方法の2種類があります。
Google Search Consoleを利用する方法の方がより詳細なデータが確認できるためおすすめです。
バレッジまたはURL調査から閲覧でき、どちらかの項目をクリックするだけでインデックス状況を確認できます。
インデックスされていないページがあれば、原因を究明して対策を行いましょう。
canonicalタグでURLの正規化をする
canonical(カノニカル)タグでURLを正規化すれば、重複コンテンツや類似ページと判断されることを防げます。
例えば、同じ商品だけど複数のバリエーションがあり、それぞれページが異なる場合など、類似のコンテンツ内容で複数ページが存在するケースはあります。そういった悪影響が出そうなページへの対策として、正規URLを検索エンジンに伝えなければいけません。
canonicalタグを活用し、指定するページをインデックスするように検索エンジンに伝えましょう。
画像のaltタグに説明を記載する
画像のaltタグ内に説明を記載すれば、検索エンジンにとってわかりやすいコンテンツになります。
altタグとは、画像について説明するテキストです。
<img src=”sample.jpg” alt=”サンプル画像”>
検索エンジンへの影響だけでなく、ユーザーにとってもわかりやすくなり親切な設計となります。
画像をリンクとして使用するときに、画像の下に表示されるアンカーテキストの役割も持ち、Googleにリンク先を適切に伝えることも可能です。
特に、画像検索において力を発揮し、説明を加えることで画像検索で上位に表示されやすくなるためしっかり記述しておきたいです。
サイトの表示スピードを改善する
サイトの表示スピードを改善すると、検索順位に影響するだけでなく、ユーザーは快適にサイトの閲覧を続けられます。
SEO対策としての効果があり、Googleはページ表示速度がランキング要因の一つであると発表しています。
外部リンクやコンテンツの品質ほどの大きな影響はありませんが、少なからず影響を与える要因のため、対策しておきたい部分の一つです。
また、ユーザーにとっての影響は大きく、サイトの表示スピードが遅ければコンバージョン率が低下し、顧客満足度も低くなってしまいます。
ユーザーにとってのメリットも多くもたらすため、表示速度が遅い場合はスピード改善に取り組みましょう。
参照:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します | Google 検索セントラル ブログ
オウンドメディアのSEO対策|外部対策
オウンドメディアのSEO対策における、外部対策について解説します。
外部対策は、具体的に以下の2つを実施しましょう。
- 良質な被リンクを獲得する
- SNS運用を掛け合わせる
良質な被リンクを獲得する
良質な被リンクを獲得することで、Googleからのサイトへの評価が高くなり検索順位が上昇しやすくなります。
外部対策として多くの人が思い浮かべるのが「被リンクの獲得」です。
被リンクとは、外部リンクとも呼ばれ、他サイトから自サイトへ案内するために貼られるリンクのことです。
被リンクは重要度の高い項目とGoogleが位置づけており、被リンクが設定されているサイトは、「他者から評価されているサイト」「他者が選んだサイト」として検索エンジンが認識します。
検索エンジンからの評価が高くなり、検索順位も上がりやすくなるという仕組みです。そのため、「共有したい」「リンクしたい」と思えるようなコンテンツを制作することが大切になります。
主な被リンク獲得施策
- 質の高いコンテンツを作成する
- 引用されやすい調査データのある記事を作成する
- 無料ツールやテンプレートを配布する
- 取材を行い、記事を作成する
- SNSで露出を増やす
- コンテンツ内にSNSシェアボタンを設置する
- 自社独自の情報が盛り込まれたコンテンツを発信する
ただし、被リンクを購入するなどの違反行為はペナルティの対象となるため、絶対に行わないようにしましょう。
SNS運用を掛け合わせる
SNS運用を掛け合わせることも、SEO対策において重要です。
SNSは、SEOの評価に直接影響するわけではありません。しかし、認知度アップやSNSからの流入などさまざまなメリットがあります。
SNSで共有されたリンクはnofollow属性となり、被リンク効果は生まれませんが、拡散されればより多くの人に見てもらいやすくなります。
現代においてはSNS使用率が高く、X(旧Twitter)やInstagramなどで積極的に投稿を行うことは重要です。
認知度を高めていくことで、コンバージョンアップにもつながるでしょう。
オウンドメディアのSEO対策|2024年のトレンド
アメリカの大手SEO調査会社「BACKLINKO」の発表によれば、SEO対策における2024年のトレンドは以下の5つです。
- 音声検索
- 動画SEO
- 検索意図
- GoogleのAIアルゴリズム
- モバイルファーストインデックス
参照:SEO Trends in 2024 and How to Adapt|BACKLINKO
この5つのトレンドに適応する方法について解説します。
具体的には以下の3点です。
- 記事内に動画を組み込む
- ニッチなキーワードでコンテンツ作成をする
- SGE対策も視野に入れる
記事内に動画を組み込む
記事内に動画を組み込むことで、SEOでの評価を高められます。
動画コンテンツを組み込んだ記事は、テキストと画像だけのコンテンツと比較して滞在時間が長くなる傾向にあり、ユーザーの満足度を向上させる効果が期待できます。
ユーザーにとって有益なコンテンツとなるように、記事の内容に捕捉する感覚で組み込むと効果的です。
記事が有益であると判断されれば、共有されやすくなって被リンクやサイテーションを獲得しやすくなるでしょう。
動画が自社で投稿したものであれば、その動画を見てもらうことでさらに収益増加も期待できます。
ニッチなキーワードでコンテンツ作成をする
ニッチなキーワードを使用してコンテンツを作成することで、ユーザーの目を引く効果が期待できます。
Googleは「Rank Brain」というAIアルゴリズムを導入し、ランキング決定に大きな影響を及ぼすものと発表しています。
「Rank Brain」は、言葉の意味を理解する人工知能で、ユーザーが検索窓に入力した単語の意味を理解し、その単語にマッチした結果を返す役割を持ちます。
つまり、「○○のやり方」と検索しても「○○の方法」と記述されたページも表示されるということです。そのため、ニッチなキーワードでも意味を理解して検索結果に表示される可能性も高まります。
検索結果で上位表示を勝ち取ってもタイトル、ディスクリプションがユーザーに響かなければクリックしてもらえません。
ニッチなキーワードを使用すれば興味を持ってもらえる可能性も高いですし、元々ニッチなキーワードは競合も少ないため、上位表示されやすいのも利点です。
SGE対策も視野に入れる
SEOとは、Search Generative Experienceの略で、Googleの検索結果にAIによって生成された解凍が表示される技術です。
Google SGEをオンにして検索すれば、AIがまとめた情報が画面トップに表示されてサイトを回らなくても情報を素早く手に入れられます。
そのため、検索からのアクセス減少が懸念されており、対策することを視野に入れておく必要があります。
具体的には、一次情報を入れたり、E-E-A-Tを高めるなどでコンテンツの質をより高くしていくことが挙げられます。
検索順位は変わっていないのに、アクセスが減少した場合などは対策を講じましょう。
オウンドメディアで成果を上げるには総合的なSEO対策が必須
オウンドメディアで成果を上げるには、総合的なSEOが必須です。
コンテンツや内部対策、外部対策のうちどれか一つに集中するのではなく、総合的な施策を行わなければいい結果には結びつきません。
ただし、いきなりすべてをこなしていくのは難しいため、優先順位をつけて順番に対策していきましょう。
SEO対策は即効性がある施策ばかりではないため、継続的に長い目で取り組んでいく必要があります。
コンテンツやページの品質を向上させ、新規顧客を獲得し、ユーザーからの信頼を得られるように努めましょう。
SEOを意識したオウンドメディアの運用代行ならand media株式会社
会社名 | and media株式会社 |
---|---|
設立 | 2019年4月15日 |
所在地 | 〒151-0062 東京都渋谷区元代々木町27-14 |
電話番号 | 03-4500-9407 |
URL | https://andmedia.co.jp/ |
SEOを意識したオウンドメディアの運用代行なら、and media株式会社にお任せください。
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最短で結果を出すためのキーワード設計により、短期間で検索順位を上昇させるSEO対策を実施することも可能です。
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まとめ:オウンドメディアのSEO対策で目標達成につなげよう
オウンドメディアは、近年多くの企業が取り組んでいる施策であり、競合との差をつけるためにも適切なSEO対策の実施が欠かせません。
オウンドメディアの運営をする目的は、リード獲得や売上アップなどさまざまありますが、ゴールに応じた戦略の立案や実施で目標達成につなげられます。
ユーザーのニーズを理解した質の高いコンテンツを作成するのはもちろん、内部対策や外部対策を行い、読みやすく使いやすいサイトであることをGoogleに認識してもらえるようなメディア作りを進めていきましょう。
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