どうも。フリーランスエンジニアのYutoです。
最近のフリーランスエンジニアは待遇がイイです。20代で年収1,000万円以上を稼ぐ人も増えていますし、週3勤務で年収500万円といった働き方をしている方も少なくありません。
僕自身もフリーランスエンジニアとして独立し、会社員の頃と比べると収入は倍増しましたが、労働時間は減り、自由な時間は増えています。そんなフリーランスエンジニアは、控えめに言っても、素晴らしいワークスタイルです。
とはいえ、最初からこんなに上手くいくとは思っていませんでした。むしろ、「フリーランスエンジニアになって失敗したらどうしよう…」と、独立前は不安でした。そのため、ネットで「フリーランスエンジニア 失敗」などと調べ、失敗談を読み漁っていました(今では笑い話です)。
そこで本記事では、僕自身がフリーランスエンジニアになって失敗したことを包み隠さずお伝えします。
加えて、フリーランスエンジニアとして失敗しないために事前にやっておくべきことも解説します。独立前の参考として、ぜひご一読いただければ幸いです。
Contents
【失敗談】フリーランスエンジニアになって僕がした失敗
結論、僕がフリーランスエンジニアで失敗したことは以下の通りです。
- 自分を安売りしすぎた
- 仕事を抱え込みすぎた
- 出費を抑えすぎて自己投資が減り、世界が狭くなった
上記の3つです。それぞれ解説していきます。
1. 自分を安売りしすぎた
「低単価で仕事を請けすぎた」ということです。これが失敗の1つです。
確かに、最初のうちは納入実績を増やす、単価にこだわりすぎず、仕事を請けるべきです。高望みしてばかりで、仕事を請けなければ、経験も実績も積めません。
ですが、ある程度実績を積んで、安定的に仕事が入るようになったら、単価を引き上げるべきです。
僕の場合、自分のスキルと時間を安売りしたので、総収入を上げるために、その分、量をこなさなければなりませんでした。
量をこなしても、会社員時代ほどキツくはなかったですが、それでもフリーランスの旨味である「時間的自由」を手に入れるためには、高単価案件に徐々に絞っていくべきです。そういう意味で、僕は低単価→高単価に切り替えるタイミングが少し遅かったと思います。
とはいえ、低単価の案件でも、会社員よりは十分稼げます。実際、現役フリーランスエンジニアが単価の相場や平均年収を紹介【単価UPのコツも解説】の記事でデータを出していますが、大半のフリーランスエンジニアは月収50万円以上です。
2. 仕事を抱え込みすぎた
大きく稼ぐためにその分、量をこなす必要があったので、仕事を抱え込みすぎたことも失敗の1つです。
フリーランスの場合は会社のように、就業時間も決まってないことが一般的です。そのため、人によっては、労働時間が長くなります。言ってみれば「セルフブラック企業化」でしょうか(苦笑)
もちろん、駆け出しのフリーランスにとって、一時的に頑張る時期は必要です。前述通り、実績を作り、顧客の信頼を勝ち取り、仕事を軌道に乗せるためには不可欠です。実際に僕も最初の頃はほぼ毎日働いていたものでした。
ですが、ある程度経験を積んだら、自分の時間単価を最大化させるような働き方にシフトできると楽になります。そうすれば、週3勤務で生活することもできます。
なお、自分の時給を最大化し、労働日数を減らす働き方は、普通にフリーランスとしてスキルアップしていけば、必ずしも難しいことではありませんのでご安心ください。
3. 出費を抑えすぎて自己投資が減り、世界が狭くなった
フリーランスの心配事はやはり「お金」です。僕も独立した当初は、お金が減ることを恐れ、出費を極度に控えていたんですよね。出費をカットしすぎたことが失敗したことです。
僕が失敗したと感じるのは、自分のスキルアップのための出費や、人脈を広げるための出費もケチってしまったことです。
その時は「お金は使わない方が良い」と思い、良かれと思ってやっていました。ですが、後になって振り返って見ると、これは、出費ではなく「投資」だと気付いたんです。なぜなら、自身のスキル向上や人脈が広がっていないことに気づいたからです。
だからこそ、フリーランスは自己投資のお金を惜しまないことが本当に大事だと、僕は確信しています。
自己投資すべき出費(投資)
- スキルアップのために関連書やWeb講座を買ってみる
- フリーランス仲間や経営者に会いにいく
これらは、予算を決めた上で計画的に行うべきことです。
節約して頑張って年間300万円貯めるより、そのうち100万円は自己投資に使い、年収を100万円上げた方が賢いですよね。そういう行動を、独立当初の僕は取っていなかったことが失敗です。
それに、仕事の売り上げを上げるために必要だった出費は、フリーランスの場合は「経費」にすることもできます。経費にすれば支払う税金も減りますから、そういう意味でも、自己投資の出費(投資)は惜しまずやっておくと良いと、自身の経験から強く感じます。
僕が見て感じた、フリーランスエンジニアとして失敗している人の5つの特徴
フリーランスとして働いていると、フリーランス仲間も多くできました。そんな中で、フリーランスエンジニアを辞め、会社員に戻ったエンジニアもいました。
「フリーランスから会社員に戻ること」は失敗とはまったく思いませんが、僕が見てきた中で、フリーランスエンジニアを続けられなくなった人の特徴を挙げるとすると、以下の通りです。
1. 獲得ソースが少ない(顧客基盤が脆弱)
上記の理由で、フリーランスを辞めて会社員に戻った知人がいました。
フリーランスは会社員と違い、勝手に仕事が降ってくるわけではありません。そのため、獲得ソース(顧客基盤)はできるだけ多く持っておく必要があります。
僕の周囲のフリーランスは基本みんな上手くいってますが、中には特定のクライアントにべったりで、顧客数が少ない方もいたんですよね。
その場合、いざその案件が止まると、収入はなくなりますし、大幅な値下げ要求をされても、受け入れざるを得ません(少なくても新しい顧客が見つかるまでは)。
だからこそ、フリーランスエンジニアは不測の事態に備え、仕事の獲得ソースを複数持っておく必要があります。そうすれば、ある顧客の案件がストップしても、他の案件で落ち込んだ集積を補うことができます。
事前にクライアントを確保する手軽な方法とは?
結論から述べると、フリーランスエンジニア専門のエージェントを利用することをおすすめします。こういったエージェントに複数登録すれば、独立前でも、月数十万円の案件を獲得することができます。
僕が見てきた中で、上手くいっているフリーランスエンジニアは、例外なくエージェントに複数登録し、エージェントと良い関係を構築するようにしています。
フリーランスエージェント専門エージェントの仕組み
上記がエージェントは僕が作ったエージェントの仕組みの図です。簡単に言えば、エージェントはあなたの代わりに案件を企業から取って来てくれる存在です。
エージェントはあなたに仕事を紹介する際、自分たちの取り分として、10-15%を手数料として取ります。ただこのマージンを引いても、大半のエンジニアは月収60万円以上稼げます。十分ですよね。
エンジニアの場合、自分で営業することは苦手な人が大半のはず。そんなエンジニアの代わりに営業をしてくれ、しかも格安の手数料で仕事を紹介してくれるのが、エージェントです。
他の職種に、このようなエージェントは多くないはず。そういう意味で、エンジニアは恵まれています。それもこれも、IT業界が深刻な人手不足で、多くの企業がエンジニアやプログラマーを求めているからです。
なおエージェントは、仕事を辞めていなくても、無料で利用・相談可能です。エージェントにもたくさん会社がありますが、僕が使って良かったエージェントは【フリーランスエンジニア厳選】本当におすすめのエージェント15選で挙げているので、参考に相談へ行ってみると、独立後の仕事や年収を教えてもらえます。
2. 何でもかんでも仕事を引き受けてしまう
これは僕の失敗と同じです。僕のようにセルフブラック企業化し、それでも単価が安いから楽にならず、最終的にフリーランスを辞めて会社員に戻るエンジニアも中にはいましたね。
これに対しては前述通り、「単価を上げること」「安売りしないこと」が必要になります。フリーランサーとして楽に稼ぎたいなら、単価を上げていくことは必須です。
3. 預貯金が十分でない
仕事が獲得できず、資金的にも不安になり、フリーランスを辞めて会社員になった人もいました。
フリーランスの場合、収入は変動します。会社員より圧倒的に稼げますが、それでも変動があるので、預貯金が少ないと、厳しくなります。
目安としては、最低でも1年くらいは、収入がなくても生活できるくらいの預貯金は作っておくと良いです。
なお、僕の場合、2-3年は収入がなくてもやっていけるように預金していました。ここまでくれば、精神面で余裕が生まれます。
4. 納期やスケジュールを守れない
ここからは、フリーランスを辞めた人のことではなく、「まだフリーランスとして働いているけど、フリーランスとして厳しくなるだろうな」というフリーランスの特徴です。
上記の通り、稀にスケジュールを守れないフリーランスがいて、残念ながら信頼を失い、仕事がなくなります。もはや当たり前なので多くは語りませんが、たまに時間に対していい加減な方がいるんですよね。
納期やスケジュールを守れないのは、一言でいえば、自己管理能力がないからです。フリーランスは自己管理能力は必須ですから、会社員のうちから当たり前にできるよう、意識しておくとは必要ですね。
5. スキルアップしない
現状に甘え、スキルアップをしていかないと、ここ数年は大丈夫でも、10年先はどうなるかわかりません。
フリーランスエンジニアの場合はとにかく稼げるので、今のうちに稼いで、あとは資産運用なり、自分でサービスを作るなりして、収入源を多角化すれば、ずっとエンジニアとして稼ぎ続ける必要もないことは事実です。
ですが、フリーランスエンジニアとして長く働きたいのであれば、スキルアップは必要です。これは、IT業界に身を置き、エンジニアとして働いているなら、わかることかなと思います。
【これだけはやっておこう】失敗しないために僕が事前にやっておいて良かったこと
ここまで見てきて感じたと思いますが、だいたい失敗するパターンは共通してますよね。クライアントが少なかったり、単価が安かったり、預貯金が少なかったり、こういったことがフリーランスエンジニアとして失敗するポイントです。
前述したことのおさらいも含まれますが、独立する前に以下のことは事前にやっておきましょう。全て、僕自身が独立前にやっておいて良かったことです。
1. 仕事の獲得ソースを複数確保しておく
前述通り、仕事の獲得ソースは複数確保しておきましょう。仕事さえあれば、フリーランスの不安の大半は消えます。
なお僕の場合、友人の会社に事前に声がけをし、仕事を振ってもらうことをお願いしていました。独立前に仕事の獲得ソースの目星をつけておくと、独立後もかなり生きやすくなりますね。
エンジニアは人脈はなくても大丈夫
僕のように知人に仕事を振ってくれる人がいなくても、前述したフリーランス専門エージェントに事前に複数登録しておけば、獲得ソースを複数確保した状態で独立可能です。
こういったエージェントがあるからこそ、多くのエンジニアが独立できているんですよね。エンジニアにとっては、本当に良い時代ですね。
2. 預貯金しておく
万が一仕事が途切れても、預貯金が尽きないように、お金は貯めておきましょう。
前述通り、目安は1年間、仕事をしなくても生活できるくらいです。仕事のアテがあれば半年でも良いですが、個人的には1年見ておいたほうが良いと思っています。
3. 健康に十分気をつけておく
フリーランスの場合、自分が働けなくなったら収入はなくなります。だからこそ、健康には十分気をつけておきましょう。
僕も身体はあまり強くはないのですが、健康的な食事を食べたり、ジムでトレーニングしたりと、独立前から準備をしていました。
その甲斐もあってか、いまは風邪を引くことも少なくなり、疲れにくくもなりました。身体に投資することは、フリーランスなら必要不可欠ですね。
【朗報】独立するのに、高いスキルは不要です
よく勘違いされがちですが、フリーランスエンジニアに高いスキルは必要ありません。実際、実務経験が2年くらいあれば、十分独立の土台に上がります。
フリーランスエンジニアに必要なスキルは2つだけ
上記の通りで、必要スキルは2つだけです。
なお、その2つのスキルについては、フリーランスエンジニアに必要なスキルは2つだけ【万能である必要なし】で別途記事を設けてまとめています。こちらを参考に、スキル確認をどうぞ。
一度は独立を検討してみると世界が広がるよ
上記の通りで、迷っているなら、一度本気で独立することを前提に検討されることをおすすめします。
実際に動いて調べてみて「思ってたんと違う」と感じたら、そのまま会社員を続けても良いと僕は思います。可能性を確認するだけなら、リスクはありません。
まとめ
最後に、フリーランス独立を検討したとき、「失敗したらどうしよう…」と思うことは普通です。僕もそうでした。
でも手に職のあるエンジニアやプログラマーの場合、独立のリスクは低いのです。いまIT業界は売り手市場で、どこの企業もエンジニアやプログラマーを必要としています。そのため、仮にフリーランスエンジニアとして失敗しても、1-2年後に再就職は容易です。
1-2年やってみて、もしダメなら会社員に戻るという選択肢も、検討してみると良いと思いますよ。もし戻れる企業があるか不安なら、現時点で一度転職エージェントに相談し、どんな企業なら自分の能力で入れそうか、確認しておくこともおすすめです。【IT転職】転職で本当に役立った転職サイトと転職エージェント【30社以上の中から厳選】で、おすすめの転職エージェントは挙げています。
ということで、フリーランスとしての独立をおすすめします。僕はフリーランスエンジニアになってから収入は倍増し、労働時間は減りました。最近は20代で年収1,000万円を稼ぐフリーランスエンジニアも増えており、週3勤務で年収500万円といった働き方も選べます。フリーランスエンジニアの特権ですね。
そんな未来を手にできるのが、エンジニアやプログラマーという仕事です。早くこちらの世界に来ましょう。
控えめにいっても、生きやすい世界ですから。
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