【実際どう?】派遣エンジニアの時給相場や平均年収のリアル

どうも。フリーランスエンジニア兼転職エージェントのYutoです。さて、最近以下の質問をいただきました。

 

こんにちは。私は現在営業職として働いていますが、エンジニアへのキャリアチェンジを考えています。正社員だと責任なども重いと聞いており、最初は派遣エンジニアとして働こうと考えています。

 

気になるのは、派遣エンジニアの時給相場について。実際のところ、派遣エンジニアとして働く場合はどの程度の時給や年収になるのでしょうか。

 

 

ご質問ありがとうございます。派遣エンジニアの時給相場ですね。

 

これを書いている僕は、現在フリーランスエンジニアとして働きつつ、転職エージェントとしても活動しています。

 

エンジニア業界の表も裏も見てきているので、派遣エンジニアが一体どの程度の待遇を得られるか、そのリアルを把握しています。

 

そのような立場から、派遣エンジニアの時給相場や平均年収の実態について、解説をしていきます。

 

前提:派遣エンジニアの給与体系は「時給制」です

前提:派遣エンジニアの給与体系は「時給制」です

 

まず初めに知っておくべきことは、派遣エンジニアの給与体系は「時給制」であることです。

 

普通、給料というと、毎月決まったお金を固定でもらいますよね。基本給が決まっていて、各種手当が決まっていて、それらの合算に加え、残業をしたら残業手当をもらう。これが一般的な正社員の給与体系です。

 

一方派遣エンジニアの場合、毎月の給与が固定ではなく、時給となります。そのため、時給単価が高ければ高いほど、長い時間働けば働くほど収入が上がる、そういう給与体系になっています。

 

派遣エンジニアは「時給制」である。このことをまず頭に入れておきましょう。

 

派遣エンジニアの時給相場や平均年収

派遣エンジニアの時給相場や平均年収

 

では実際に派遣エンジニアの時給相場を解説します。

 

  • 派遣エンジニアの時給相場
  • 派遣エンジニアと、他の派遣職種の時給相場の比較
  • 派遣エンジニアの平均年収
  • 地域ごとの時給の比較
  • 未経験から派遣エンジニアになった場合の時給

 

これらを解説します。

 

派遣エンジニアの時給相場は「約2,069円」

結論は上記の通り、派遣エンジニアの平均時給は「約2,069円」です。

 

この数字は、株式会社リクルートジョブズが「2019年6月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査-」にて、以下の通り公式発表しています。

 

派遣エンジニア 時給

出典:2019年6月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査|リクルートジョブズ

 

上記は2016年7月から2019年6月までの、IT技術系人材の時給相場です。これをみると、最新の月で2,069円となっていますね。

 

これまで数年を通じて、派遣エンジニアの時給はだいたい2,000円前後となっています。

 

これが派遣エンジニアの時給相場です。

 

派遣エンジニアと他職種の時給を比較【派遣エンジニアの方が高時給】

さて、平均約2,000円というのは、一般的に見て高いのでしょうか。

 

結論から言うと、派遣エンジニアの方が高時給となっています。

 

実際に「派遣社員全体の時給相場」と比較してみましょう。データは同じく「2019年6月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査-」から引用します。

 

2019年6月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査-

出典:2019年6月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査|リクルートジョブズ

 

これをみると、最新の派遣全体の平均時給は「約1,641円」となっています。比較すると以下の通り。

 

  • 派遣エンジニア:約2,069円
  • 派遣全体:約1,641円

 

このように、派遣エンジニアの方が、全体よりも「約400円」時給が高くなっています。

 

1時間あたり400円となると、1日8時間働く場合は3,200円の差になります。20日間働くと64,000円の差になります。こう考えると、結構差が大きいですよね。

 

つまり、派遣社員の中でも、エンジニアは高収入を実現できる職種ということです。

 

派遣エンジニアの年収相場は「約400万円」

さて、先ほどの時給2,000円を、今度は「年収」で換算してみましょう。

 

1日8時間、1ヶ月22日間労働を12ヶ月行った場合

8時間 x 22日 x 12ヶ月 x 2,000円で4,224,000円となります。少し休みを取ることも考えると、だいたい年収換算400万円くらいが相場です。

 

こうやってみても、年収は決して高くはないものの、悪くないですよね。サラリーマンの平均年収が400万円を切ってくるように時代です。そんな時代においても平均年収くらいは稼ぐことができる。これが派遣エンジニアの年収の実態です。

 

地域ごとでも時給の差がある【最も時給が高いのは東京】

また、派遣エンジニアの中でも、地域ごとに時給の差は存在します。

 

例えば、一番時給が高いのは東京です。東京の場合、地方と比較して、500円くらいの差がつくこともあります。一方、地方になればなるほど、時給は下がっていく傾向が強いです。

 

これは派遣エンジニアに限った話ではないです。正社員だって東京と地方の収入差はありますし、フリーランスエンジニアだって東京と地方の収入差はあります。

 

「高収入を得たいなら東京で働く」、これはエンジニアに限らず、どんな職種であっても共通することです。

 

完全未経験から派遣エンジニアになった場合の時給【約1,500円前後を目指せる】

これは案件によってばらつきもありますが、例えば僕の知人で未経験から派遣エンジニアになった方は、時給1,500円〜1,600円ほどの案件を紹介してもらったようです。

 

派遣エンジニアの平均時給約2,000円には、完全未経験からだと届かないですね。とはいえ、未経験でも派遣エンジニアにはなれますし、派遣エンジニアとして経験を積んでいけば、より高時給案件に参画できるようになります。

 

お金をもらいながらスキルアップできると考えれば十分な条件かと思います。

 

以上が、派遣エンジニアの時給相場・年収相場です。

 

派遣エンジニアで高年収を実現するための2つの方法

派遣エンジニアで高年収を実現するための2つの方法

 

さて、派遣エンジニアとして高時給を目指していく場合、方向性は大きく2つあります。

 

派遣エンジニアとして高時給を実現するための2つの方向性

  1. 派遣エンジニアとしてスキルアップ⇨より高時給の派遣案件に移っていく
  2. 派遣エンジニアとしてスキルアップ⇨フリーランスエンジニアにステップアップする

 

この2つです。それぞれ詳細を解説します。

 

1. 派遣エンジニアとしてスキルアップ⇨より高時給の派遣案件に移っていく

一つ目は、派遣エンジニアの仕事を通じてスキルアップし、より高時給の派遣案件に移っていくことです。

 

例えば、派遣エンジニアの平均時給は約2,000円前後ですが、パーソルテクノロジースタッフでは2,400円前後の派遣求人を多く扱っています。

 

こういったエージェントで、通常よりも高時給案件を紹介してもらえれば、派遣エンジニアとしても高時給を実現することができます。

 

例えば2,400円の時給であれば、先ほどの計算方法で年収換算すると、8時間 x 22日 x 12ヶ月 x 2,400円で5,068,800円となり、年収は約500万円となります。

 

いずれにしても、鍵は「スキルアップ」「経験を積むこと」なので、まずは一度下に潜っても、派遣案件に参画しつつ経験を積むことが、高収入を実現するファーストステップです。

 

2. 派遣エンジニアとしてスキルアップ⇨フリーランスエンジニアにステップアップする

もう一つは、派遣エンジニアとしてスキルアップしつつ、フリーランスエンジニアになることです。

 

なぜなら、派遣エンジニアとしてスキルアップしていけば、

 

  1. フリーランスエンジニア独立はそこまで難しくない
  2. 加えて、フリーランスエンジニアの方が収入面が圧倒的に良い

 

上記が理由です。それぞれ解説します。

 

派遣エンジニアとしてスキルアップすれば、フリーランス独立は可能

まず、派遣エンジニアとしてスキルアップしていけば、フリーランスエンジニアとして独立は可能です。

 

派遣エンジニアもフリーランスエンジニアも、どちらもエージェントを介して仕事紹介を受けることがメジャーです。エージェントに相談し、企業と面接し、案件参画する。この流れは一緒です。

 

そのため、仕事を受けるまでのプロセスはそこまで大きな違いはないんですよね。

 

派遣とフリーランスで異なるのは、求められるスキルレベルや経験です。ですがこれは、派遣エンジニアとして実務経験を数年しっかり積み、できることを増やしていけば問題ないです。

 

しっかり技術をつけていけば、フリーランスエンジニアとして参画できる案件はたくさんありますよ。

 

フリーランスエンジニアの平均年収は「862万円」

一方、派遣エンジニアとフリーランスエンジニアでもっとも異なるのは年収です。

 

例えば、フリーランス専門エージェント「レバテックフリーランス」に登録しているフリーランスエンジニアの平均年収は「862万円」です。

 

派遣もフリーランスも正社員より安定度は劣る【だからこそ、早いうちから稼ぐことが重要】

昨今のエンジニア不足で仕事あまりの状態が続いているとはいえ、派遣エンジニアもフリーランスエンジニアも、正社員のように仕事が保証されているわけではありません。つまり、正社員と比較すれば、どちらも安定度は劣ります。

 

だからこそ、派遣エンジニアもフリーランスエンジニアも、どちらであっても早いうちからたくさん稼ぎ、資産を作るなり、将来に向けて行動していく必要があります。

 

その観点で考えると、やっぱりフリーランスエンジニアの方が圧倒的に稼ぎは良いんですよね。

 

だからこそ、まずは派遣で経験を積みつつ、経験を活かしてフリーランスにキャリアチェンジすることが、今の時代においては賢い選択かなと思います。

 

このように、フリーランスと比較すると収入面で劣る派遣エンジニアは、あくまでフリーランスエンジニアになるまでの一時的なステップとして考えることが、個人的にはおすすめです。

 

以上が、派遣エンジニアから高収入を実現していくキャリアルートです。

 

まとめ

派遣エンジニアの時給相場や平均年収のリアルを解説【約2,000円】

 

 

記事の内容をまとめます。

 

  • 派遣エンジニアの給与体系は時給制
  • 派遣エンジニアの平均時給は「約2,069円」(派遣全体は約1,641円なのでエンジニアの方が高い)
  • 未経験から派遣エンジニアになる場合、1,500円くらいは目指せる水準
  • 高収入を実現するなら、派遣エンジニアとして高時給案件に移るか、フリーランスエンジニアになること

 

内容をまとめると上記の通りです。

 

最後に、派遣エンジニアは責任が少ない環境でスキルアップしやすい利点があるものの、収入面はフリーランスエンジニアに劣り、安定性は正社員に劣ります。そのため、万人におすすめできる選択肢ではないことが事実です。

 

ですが前述通り、近い将来フリーランスエンジニアとして独立するための「準備期間」として、敢えて派遣エンジニアを目指すことは、個人的には悪くない選択肢だと思います。高時給案件に参画すれば、年収400〜500万円くらいと、収入面もそこそこ良い暮らしができます。

 

ということで、派遣エンジニアの働き方に興味があるなら、まずは真剣に検討してみると、将来の見え方も変わってきます。

 

派遣エンジニアとしてどのような案件を、どのような時給で紹介してもらえそうかは「現役エンジニアがおすすめするITエンジニア専門派遣会社TOP4【徹底比較】」で挙げているようなエージェントで相談すればすぐに教えてもらえます。

 

ということで、まずは自身の選択肢を把握することから、始めてみてはいかがでしょうか。今日から行動すれば、3ヶ月後にはエンジニアとして経験を積むことができ、数年後には理想の人生を掴むことも十分できますよ。

 

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