- IT業界に興味があるんだけど、ネットの情報をみると、IT企業にはブラック企業が多いみたい…。本当にそうならIT業界に飛び込むのは怖いな..。実際本当にブラック企業ばかりで、ホワイトな企業はないのかな?
今回はこのような疑問に答えていきます。
結論からいうと、IT業界にブラック企業が多いは半分正解、半分間違いといったところです。本記事では、IT業界の実態について解説をしていきます。
著者の経歴
これを書いている僕は現在転職エージェントとしてIT企業のサポートをしながら、自身もプログラミングができるので個人で案件を請けています。
転職エージェントとしては、これまで100を超えるIT企業のサポートをしてきたので、IT業界の労働環境や待遇の実態については、普通の人が外からでは見れないところまで見てきています。経営者や人事責任者、部門の責任者がどう考え、社員に働いてもらっているかも理解しています。
そんな背景のある僕が、IT業界のブラック事情について解説していきます。
「IT業界はブラック企業が多い」は半分正解、半分間違いである理由
- 職場環境が劣悪な会社も確かに存在するから
- 一方、職場環境が良好すぎる天国のような会社も存在するから
上記の通りです。
一言で言えば、結局は企業によります。ブラックな企業もあればホワイトな企業もあります。
さらにいえば、人によってブラックと感じる定義も違うので、一概にIT業界=ブラックというのは誤りです。
僕が知っている中で一番過酷そうな企業は、一人あたりの仕事量が圧倒的に多く、毎日終電まで働くことは当然。その上給料も安い。そんな企業ですね。いまが頑張り時のITベンチャーに多いです(最近は待遇の良いベンチャーも増えてきています)。
とはいえ、中で働いている人は結構楽しそうに仕事をしていたのが印象的でしたね。こういう会社は、合う人にとってはホワイトですが、定時退社が理想の方にはブラックに感じるかもしれませんね。
一方、誰から見てもホワイトなIT企業は存在しますよ。フルフレックスで何時に出社しても退社してもOK。会社に来ることなく、在宅勤務で仕事をするのもOK。会社はアメリカ西海岸のIT企業を彷彿されるオシャレなオフィスに、快適なデスク環境。そんな企業も存在します。
“IT業界の将来性”の真実について【時流を読み取ろう】でも書いている通り、IT業界は将来性もありますし、会社に頼らず個人で稼ぐ力もつきやすいので、個人的にはおすすめですね。
IT業界にブラック企業が多いと言われている理由について
IT業界にブラック企業が多いと言われるのは、IT業界の構造から来るものだと思うんですよね。
IT業界は「多重下請け構造」となってます。以前僕が「IT業界は給料が安い」は”幻想”です【お金の集まる環境に身をおくべき】を書いた時に作った図ですが、IT業界の構造は以下のようになっています。
一番上に元請け企業にあり、二次請け、三次請け・・と連なっていきます。これが多重構造です。
この場合、一番立場が上の企業は元請け企業であり、二次、三次と下がっていくと立場が下がります。ですから一般的に、労働環境がきつくなりがちなのは、この構造上、下にいる企業です。
下にいる企業は上から仕事をもらうので、上から無理な納期や要望をされた場合に断れず、結果社員に無理な働き方をさせるケースがあります。
もちろん、二次請け、三次請け企業の中にも、無理な仕事に対しては経営陣がしっかり断る企業も存在します。そういう企業であれば社員は守られていますよね。でも、残念ながら上に言われるがまま、自社の社員に大変な思いをさせてしまっている企業も存在します。
大事なことは、そういう企業を入社前の段階で見極めることです。それさえできれば、IT業界を怖がる必要は全くないですよ。
ホワイトなIT企業を見極めるにはどうすればいいか?
結論、転職エージェントを利用することがおすすめです。
転職する場合、大きく以下の3つの方法があります。
- 直接企業に応募する
- 転職サイト経由で応募する
- 転職エージェント経由で応募する
このうち1、2の場合、企業と直接やりとりをすることになるので、その企業の実態について教えてくれる第三者的な立場の人がいないことが問題です。この場合、自分でその企業の良し悪しを判断しないといけませんから、もし見誤った場合は、ブラック企業にブラック企業と知らずに入社してしまう危険性があります。
一方転職エージェントの場合、第三者的な立場で、その企業の良し悪しを教えてくれるので、ブラック企業に入社する確率を減らすことができます。
ただし、転職エージェントもビジネスで、担当コンサルタントも営業目標を持っていることが普通ですから、コンサルタントによってはブラック企業の実情を知りながら、それを僕たちに明かすことなく求人として紹介する人も、少ないながらもいることは事実です。
ですので、そのリスクヘッジとしては、複数の転職エージェントを活用することですね。転職エージェントのビジネスモデルは、入社が決定した段階で利用企業が転職エージェントにお金を払う仕組みになっているので、一つの企業が複数の転職エージェントを併用していることは、実は多々あります。
ですので、複数の転職エージェントを活用することで、どれか一つのエージェントがズレた発言をしている場合、そこの発言が嘘かもしれないと気づけます。一社だと見破ることが難しくなるので、複数の転職エージェントを活用することが必要ですね。
IT転職に強いおすすめの転職エージェント
とはいえ、世の中には数多くの転職エージェントがあるので、どこが良いかわからないはず。ですので、大手企業でおすすめの転職エージェントを挙げておきます。
doda:業界最大手の一社。まず始めに登録しておくべきエージェント
レバテックキャリア:IT/Web業界に特化した転職エージェント。エンジニア転職なら登録必須
- パソナキャリア
:DODAと同じく総合型エージェント。丁寧な対応が売り。
上記の通りです。この3つに登録し、比較をすれば、だいたい良さそうなIT企業は網羅できると思います。これに加えて転職口コミサイトのVorkersで情報チェックするようにすれば、高い確率で変な企業に入社することは避けられますね。
転職エージェントって無料ではありますが、登録するのが面倒だったり、登録後に連絡がくるのが嫌で登録しない人も多いです。
ですが、良い転職って、結局のところ「良い準備」が全てです。ですので、この辺りは妥協することなく、しっかり登録まで済ませておきましょう。
ここで行動するかどうかが、良い職場で働けるかどうかの境目です。結局はあなた次第ということです。
まとめ
メディアでも話題に上がっていますが、いま、IT業界は人手不足が非常に深刻化しています。そのため、IT業界内の転職はもちろん、IT業界外から未経験で転職することも、いまはハードルがかなり下がっているんですよね。
だからこそ、IT業界でもっと良い企業に転職したい、IT業界にチャレンジしたい。そういう方にとっては、今はまたとないチャンスのタイミングです。
IT業界は年齢が若めです。若ければそれが最大の武器になる一方、年齢を重ねると途端に厳しくなるので、行動するなら1日でも早いほうが、選べる選択肢は多いです。だからこそ、まずは行動することが必要ですね。
ということで、本記事は以上です。楽しく働けるホワイトなIT企業はたくさんありますから、特にいまブラック企業にいるなら、視野を広げて探してみることをおすすめします。
IT転職に強いおすすめの転職エージェント
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- パソナキャリア
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