フリーランスエンジニア兼転職エージェントのYutoです。さて、僕は仕事柄、よくエンジニア転職の相談を受けるのですが、今回は以下のようなご質問をいただきました。
Yutoさん
初めまして。私は現在システムエンジニアとして都内のSIerに勤務しています。
学生の頃アメリカへ留学していたこともあり、TOEICは850点です。
そこで質問なのですが、ITエンジニアの転職で「TOEICスコア」は有利になるのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。「エンジニア」と「TOEIC」に関するご質問ですね。
早速結論ですが、ITエンジニアの転職ではTOEICが有利になるか否かは「ケースバイケース」です。では、どんな状況であれば有利になり、どんな状況なら有利にならないかその実態を本記事で解説していきます。
とはいえ、基本的な考え方としては、TOEIC含めた英語ができると、ITエンジニアのキャリアは圧倒的に拡がることは事実です。
なので「TOEICスコア」も「実践で使える英語力」も、両方とも高めることがおすすめです。
たとえば最近だと、スタディサプリEnglishなど、「TOEIC」と「日常英会話」の両方を磨けるアプリが今はあります。こういったものを活用して勉強を始めることが、誰でも手軽にスタートできるエンジニア学習の第一歩ですね。
本記事では、より詳細な「エンジニア向けの英語勉強法」も併せてご紹介します。3分ほどで読めるかと思うので、よければ続きをどうぞ。
Contents
ITエンジニアの転職で英語(TOEIC)が有利になる理由
- 1. 英語ができるITエンジニアの需要が伸びているから
- 2. 英語ができるITエンジニアの供給が少ないから
ITエンジニアの転職でTOEICが有利になる理由は上記の通りです。
1. 英語ができるITエンジニアの需要が伸びているから
近年は特に、「英語ができるITエンジニア」の需要が伸びています。というのも、海外案件に積極的なIT企業が増えているからです。
海外案件は英語が絡む
海外案件の場合、コミュニケーションの中で、外国人と関わることもあります。それは直接会話をするケースもありますし、英語の文面でやり取りをするケースもあります。
話すことは難しくても、辞書片手にやれば、文章のやりとりだけなら仕事になるかもしれません。ですが、エンジニアの仕事は「コミュニケーション」も非常に重要ですよね。
そのため、英語ができないエンジニアだと、プロジェクトに支障が出ることも考えられます。企業としては、英語力を問題に、プロジェクトの結果を左右されたくないからです。
そういった背景もあって、英語ができるエンジニアの需要は近年特に高くなっています。実際僕が見てきた中では、英語ができるエンジニアには年収100万円、200万円アップを提示する企業もあります。
欧米のエンジニアと比べると、日本人のエンジニアの年収は低いですし、優秀なエンジニアは平均レベルのエンジニアに比べると、数倍(場合によっては数十倍)の成果を出すので、理にかなっているといえましょう。
そんなわけで、英語ができるエンジニアの需要は、今後さらに勢いを増して増えていくでしょう。
2. 英語ができるITエンジニアの供給が少ないから
一方、肝心の英語ができるITエンジニアは少ないです。
需要が多くても、その分の供給が追いついていれば、エンジニアの単価は上がりません。ですが、供給自体が圧倒的に少ないので、英語ができるITエンジニアは、より需要が高くなっているのです。
ここまでのことを整理すると、
- 海外案件を積極的に取り込むIT企業が増えている
⇨英語ができるITエンジニアが必要になる
⇨しかし、マーケットに英語ができるITエンジニアが少ない
⇨英語ができるエンジニアは転職で優位に立ちやすい ⇨年収100万円単位でUPも可能!
こんな構図になっています。エンジニアにとっては、英語を学ぶと稼ぎが増える素晴らしい時代の到来です。
余談:IT転職で「資格」はあまり有利にならない
話はそれますが、IT転職で「英語」は有利になります。ですが、転職で有利になる「資格」はあまりないのが実情です。
人によっては転職で有利になるために資格取得に走る方もいますが、実際そこまでコスパは良くないんです。なので、個人的にはおすすめしていません。資格取得のための勉強するくらいなら、技術を磨いたり、それこそ英語を学んだ方がコスパは良いです。
この点については、【断言】IT転職で有利になる資格はほぼ存在しない【転職エージェントが解説】の記事で解説しているので、転職を検討しているなら、時間があるときにでもご覧いただくと良いと思います。
【具体例で解説】どんなIT企業への転職でTOEICは役立つの?
- 1. 「海外案件がある日系企業」はTOEICが有利になりやすい
- 2. 一方、「外資系企業」はTOEICが有利になりにくい
ざっくり言うと、上記の通りです。それぞれ理由を解説しますね。
1. 日系で海外案件を扱う企業は「TOEIC」が有利になる
最近は「海外案件」や「海外との合併によるシステム統合案件」を持つ日系企業が増えています。そういうときは、英語でコミュニケーションを取る場面が多々出てくるため、英語ができるエンジニアが求められます。
その際に、英語力を図る指標の一つが「TOEIC」となっています。特に日系企業では「TOEIC」で英語力を判断する企業が多いことから、日系企業への転職では、TOEICは有利になりやすいです。
大手コンサルティングファームなども英語を活かした転職先の候補
例えば、大手コンサルティングファームが、英語ができるエンジニアを積極採用しています。
実際に僕の周囲でも、英語ができるエンジニアで、日系コンサルティングファームに転職した人がいます。
具体的に言えば、TOEICで800点くらいあると、実践で英語が使えると見なされるケースが、最近は見ていて多いですね。
2. 外資系企業は「TOEIC」が有利にならないことが多い
一方、外資系企業に関しては、TOEICは有利にならないことが多いです。
というのも、そもそも海外では「TOEIC=英語力を図る指標」として使われていないからです。
TOEICができても、英語が使えない人は山ほどいる
たとえTOEICスコアが高くても、実際のプロジェクトで英語でコミュニケーションできない人は山ほどいます。その辺りを外資系企業はよく理解しているんです。
したがって、TOEICスコアが高いだけでは、日系企業と比較し、外資系の場合はあまり評価されません。
さらに身も蓋もないことを言うと、そもそもTOEICをありがたがっているのは日本と韓国ぐらいでして、世界で認められているのは、TOEFLやIELTSです。とはいえ、こちらは大学/大学院の選考に使うことがほとんどで、アカデミック向けですが。
外資系企業は”英語面接”を通じて「英語力」をジャッジする
ではどうやって、抽象的な要件から英語力をジャッジするかというと、上記の通り「英語面接」で評価をします。日系企業ではあまりない英語面接ですが、外資系企業の場合、英語面接は通常の選考プロセスに組み込まれています。
なので、外資系企業に入りたいなら、TOEICのスコアではなく、実践で使える英語力を磨く必要があります。この辺りが、日系企業との大きな違いですね。
以上をまとめると、
・日系企業→TOEICスコアが有利になることが多い
・外資系企業→TOEICスコアは有利にならないことが多く、英語面接で「実践的な英語力」があるかがカギ
[/box]【ITエンジニア向け】「TOEICスコア」と「英語力」を両方高める勉強法
- まずは手軽に勉強を始めたいなら⇨スタディサプリEnglishのアプリで勉強する
- がっつり英語力やTOEICスコアを上げたいなら⇨エンジニア向けの英語勉強法を紹介【3ヶ月でできる】を参考にどうぞ。
結論、上記の通りです。
1. 手軽に勉強したい人向け
まず、手軽に勉強したいなら、冒頭でも少し触れたスタディサプリEnglishがおすすめです。
スタディサプリEnglishは、リクルートが出している英語学習アプリで、App Store人気No. 1にもなった大人気アプリです。これまで約100万ダウンロードを記録しており、名実ともに代表的な英語学習アプリです。
スタディサプリEnglishは、英語のリーディング、リスニング、文法、発音などをコレ一つで全て学べる優れものです。僕自身、長いこと使っていますが、電車の5分などの隙間時間を手軽に活用できることから、無理なく勉強を続けることができています。
僕の主観もありますが、エンジニアの人は英語に苦手意識がある人が多いです。だからこそ、英語の勉強は楽しみながらやることが大事です。
その点スタディサプリであれば、楽しみながら英語を学べるので、そういった意味でもおすすめです。
【朗報】7日間の無料体験あり
朗報でして、スタディサプリEnglishは7日間の無料体験があります。現時点で、以下2つのコースがお試し可能となっています。
- 日常英会話に特化した日常英会話コース(月額980円)
- TOEIC対策の特化したTOEIC対策コース(月額2,980円)
この2種類がありますが、実はTOEIC対策コースを選べば日常英会話コースも無料で使えるので、無料体験もTOEIC対策コースでやるとお得です。
無料体験を受けるためには一度有料会員登録をする必要がありますが、使ってみて気に入らなければ、7日以内に解約すればお金は1円もかかりません。解約もWeb上で手軽にできるので、安心して使ってみてください。運営もリクルートという大手なので、引き止めなども一切ありません。
百聞は一見にしかず、まずはお試ししてみるとイメージが湧くと思います。スマホやPCさえあれば、以下リンクから数分後にはお試し可能です。
>>スタディサプリEnglish公式サイトへ【7日間無料体験あり】
2. がっつり英語を勉強したい人向け
こちらについては詳細を書くと1記事かけてしまいます。。
なので前述通り、がっつり勉強をしたい人は、エンジニア向けの英語勉強法を紹介【3ヶ月でできる】の記事を参考にどうぞ。3ヶ月でやるべきことをまとめています。
ITエンジニアはTOEICや英語力を高めると、キャリアの選択肢が広がるのでおすすめ!
まとめ
- ・日系企業への転職⇨TOEICスコアがあると転職有利になる
- ・外資系企業への転職⇨英語面接が主流なので、実践的な英語力を磨く必要がある
このようにケースバイケースで違いはありますが、それでも大枠として、「実践的な英語力があるかどうか」というのが、一番評価されるポイントです。日系にしても、英語力を図る指標としてTOEICを設けていますが、結局入社後に英語が使えなかったら、意味ないですからね。
ということで、これから英語を勉強するなら、TOEICスコアだけでなく、「話す」「聞く」「読む」などの実践的な英語力も同時に磨いていくと良いです。そうすれば、どんな企業にだって転職を目指していけます。
前述通り、英語ができるエンジニアは年収で100万円、200万円UPは普通に狙っていけます。「エンジニア x 英語」はかなり市場価値高いですからね。
Googleなどの外資系企業も、英語ができる人材を積極採用していますから。外資系で年収水準が高い企業であれば、年収1,000万円〜2,000万円も目指せます。ということで、キャリアを拡げたいエンジニアは、英語を勉強することがおすすめです。
勉強方法は、今回ご紹介した通りです。英語に自信がないなら、まずはスタディサプリEnglishで英語に慣れることからスタートですね。前述通り7日間は無料ですし、トライしてみましょう。
今回は以上です。英語ができるようになるよう、応援しています!
今回ご紹介した英語学習アプリ
- スタディサプリEnglish【7日間無料体験あり】