どうも。フリーランスエンジニア兼転職エージェントのYutoです。
さて、僕はフリーランスエンジニアとして仕事を請けながら、IT向けの転職エージェントとしても仕事をしているのですが、最近よく聞かれる質問に、「どうやったら社内SEになれるの?」というものがあります。
社内SEの仕事はとても人気なので、経験者・未経験者問わず、なりたい人は本当に多いんですよね。
そこで本記事では、IT業界経験者・未経験者の両方を対象に、社内SEになるための方法を徹底解説をしていきます。
社内SE転職に関する全ての情報を、この1記事に詰め込みました。本記事を読むことで、社内SEはどんな仕事をするのかという基本的なことから、社内SEに必要なスキル、転職するための具体的な方法まで、全てわかるようになります。
5分ほどで読める文量にまとめたので、社内SEになりたいと本気で思う方のみ、続きをご覧ください。
Contents
人気の職種「社内SE」ってどんな仕事?
はじめにお伝えしておくと、社内SEの仕事は、企業によって定義が異なります。
以下は、実際に僕が様々な企業を見てきた中で、社内SEの仕事として定義されていることが多かった仕事です。
- 社内システムの構築・運用・保守
- 社内インフラの構築・運用・保守
- 社員からのITに関する問い合わせ対応
それぞれ簡単にご紹介しますね。
1. 社内システムの構築・運用・保守
会社で働いていると、勤怠システムや在庫管理システムがあったりしますよね。会社が使っているそれらのシステムの実装、運用保守などを、社内SEは行います。
運用するだけでなく、社員からのヒアリングを通じて、どんな機能があったら便利かについても、確認しながら実装していきます。いってみれば、社内専用のシステムエンジニアですね。
これがまず一つ目の仕事です。
2. 社内インフラの構築・運用・保守
社内SEは、システムだけでなく、ネットワークやサーバーの構築、運用保守の対応も行います。
システムが動かない、システムが遅いなどの問題も、社内SEが解決していく仕事なんですよね。
これが、社内SEの仕事の2つ目です。
3. 社員からのITに関する問い合わせ対応
ITに関する社内のヘルプデスクの立ち位置としても、社内SEは携わります。
例えば、新しく導入したシステムの使い方がわからないなどの、社内のスタッフからの質問に答えていきます。
社内における「ITの専門家」として働く、これが3つ目の仕事です。
このように、社内SEの仕事は、
- 社内システムの構築・運用・保守
- 社内インフラの構築・運用・保守
- 社員からのITに関する問い合わせ対応
この3つ全てを行う、あるいは一部を行うことが、一般的です。
注意: 一部企業では、社外向けサービス開発を自社オフィス内で行うことを「社内SE」と呼ぶことも
ここまで読んできてわかったかと思いますが、社内SEは「社内向け」の仕事です。社内で使うシステムやインフラの仕事をするのであり、「社外向け」のシステムやインフラの仕事をするわけではないですからね。
ですが、非常にややこしいのは、一部の企業が、「社外向け」の自社サービス開発を「自社内オフィス」で行うことから「社内SE」と呼んでいることです。この点で、よく誤解が生まれます。
「社内SE」と「自社内開発SE」は完全に違う仕事
上記の通り、本来、社内SEと、自社内開発SEは全く違う仕事です。それでも転職サイトを見ると、「社内SE」というワードで、どちらの仕事も混在して書かれていることが実情なんですよね。。
自社内開発SEは、他の会社で使うシステムを、自社のオフィスに通勤して、そこで作ります。そのため、求人情報をしっかり読み込めば、違いはわかります。ですが、仕事内容が丁寧に書かれていない求人も世の中には多いので、、求人を探す際は、注意して見ることが必要です。
本記事は、「社内向け」の「社内SE」の話なので、その点頭に入れておいた上で読み進めてもらえればと思います。
なお、自社オフィスで社外向けのサービス開発をするエンジニアになりたいなら、【SES転職】客先常駐から自社開発エンジニアへの転職は可能です【方法を解説】の記事で方法をまとめています。もし勘違いしていた方は、こちらの記事を参考にどうぞ。
[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/ses-engineer-tenshoku/”]
社内SEに必要なスキルとは?
- システム開発とインフラ関連の知識
結論、社内SE転職する場合、上記のスキルがあると良いです。
前述通り、社内SEの仕事は社内システムや社内インフラの構築・運用・保守などがメインです。そのため、システム開発と、インフラ周りの知識があったほうが、転職はしやすくなります。
実際、僕が転職のお手伝いをしたSEの方も、システム開発やインフラの知識があった方が、転職に成功しているケースは多かったです。ですから、これは間違いないです。
未経験からでもチャレンジは可能
一方、未経験の場合、システム開発やインフラ知識がない方がほとんどかと思います。ですが、未経験からでも社内SEになることは可能です。
ただし未経験の場合、いくつか段階を踏まないといけないことも事実です。具体的な方法については、本記事で後述しますね。
社内SEになるメリット・デメリット
述べてきた通り、社内SEは経験者・未経験者問わず人気の職種です。
ですが、そんな社内SEにもメリット・デメリットはあります。それぞれ記します。
社内SEになるメリット
- 納期が厳しい案件が少なく、プライベートの時間を確保しやすい
- システム構築から運用保守まで、一通りの経験が積める
社内SEになるデメリット
- 業務時間外に急なトラブル対応が生じる可能性がある
- ITスキルだけでなく、社内関係者をマネジメントするスキルも求められがち
このように、それぞれメリット・デメリットはあります。
デメリットがあるとはいえ、個人的には、デメリットを上回るだけのメリットが社内SEにあると思いますね。実際、SIerのSEから社内SEに転職し、幸せな毎日を手に入れた人も僕は多く見てきました。
特にプライベートについては充実しやすくなることが多いので、プライベートの時間が取れないなど不満があるSIerのSEあたりは、社内SE転職は非常に相性が良いと思います。
余談ですが、SEを辞めたいと思う方は、「SEを辞めたい」その理由や転職法を全部まとめます【転職エージェントが解説】もお時間のある際のお供にどうぞ。SE辞めたいと思う方に向けた対処法をまとめています。
[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/se-quit/”]
社内SEになるには?転職する方法は以下です【未経験者 & IT業界経験者それぞれで】
未経験者向け、経験者向け、それぞれ分けてご紹介しますね。
①未経験者向けのステップ
- プログラミングスキルを身につける
- エンジニアやプログラマーとして就職/転職する
- 実務経験を1〜2年積み、社内SEに転職する
ステップは上記の通りです。
プログラミングスキルは必要不可欠
上記の通りで、未経験から社内SEを目指す場合、プログラミングスキルは必要不可欠です。
これは社内SEに限った話ではないですが、IT業界に技術者として転職するなら、プログラミングは必ず事前に勉強しておく必要がありますね。
どうやって勉強すればいい?
- プログラミング学習サイトを利用する
- プログラミングスクールを利用する
方法は大きくこの2つです。
個人的には、プログラミング学習サイトで1〜2週間基礎を学び、プログラミングスクールで1〜3ヶ月本格的に学ぶことがおすすめです。この方法であれば、最短数ヶ月でプログラミングスキルは身につきます。
おすすめの学習サイトは現役エンジニアが「プログラミング学習(練習)サイト」を5つ厳選してみた【ほぼ無料】で、おすすめのプログラミングスクールは現役エンジニアがおすすめするプログラミングスクール5社【徹底比較】でまとめているので、詳細はこちらをどうぞ。
[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/programming-school/”]
上記スクールなら「就職・転職」までサポートがついている
プログラミングを勉強したら、転職エージェント等を利用して転職活動をすることになりますが、上記で取り上げたプログラミングスクールは、「就職・転職サポート」がついています。ですので、利用すれば、そのままエンジニアとして転職が可能です。
運が良ければ、この段階で社内SEとして転職する方も一部います。ですが、多くの方はまずは経験を積むために、IT企業に転職することになると思います。
このように、最初は社内SEでなくても、IT企業で実務経験を1〜2年ほどしっかり積んでいくことで、1〜2年後のタイミングで社内SEになることができます。その段階まで来たら、後述する「経験者向けのステップ」にて、社内SEへの転職が可能です。
以上が、未経験者向けの、社内SEに転職するための方法です。「プログラミングを学ぶ→転職活動する→実務経験を積む」というステップだけですから、難しいことはないです。
②経験者向けのステップ
- 転職エージェントに相談する
- (経験が足りていれば) 面接に進んで転職する
- (経験が足りていなければ)現職もしくは転職して、経験を積む
経験者の場合は、上記のステップです。
まずは転職エージェントに相談を
実務経験者の場合、今すぐにでも社内SEへ転職できる可能性があります。ですから、まずは転職エージェントに相談し、自分のスキルや経験なら、どのような企業に入れるか、確認することが第一歩です。
転職エージェントに相談すれば、キャリア相談を無料でしてくれるので、自分に足りないスキルが何かがわかるようになります。経験が足りていないとわかれば、現職ないしは転職を通じて、経験を取りに行く必要があります。一方、経験が足りていれば、あとは希望する会社の面接に進むだけです。
いずれにしても経験者の場合、まずは自分にどのような選択肢があるのか、それを知ることが大事です。
その選択肢を知るために一番簡単な方法が、「転職エージェント」に相談することなんですよね。転職エージェントの登録・利用は無料なので、まずは相談することがスタートですね。
社内SEの転職に強いおすすめの転職エージェント
参考までに、僕自身も過去に利用してよかった転職エージェントをご紹介します。
おすすめはレバテックキャリアです。レバテックキャリアはIT/Web業界に特化した転職エージェントでして、社内SE転職にも強いです。
IT業界経験者は、IT特化の転職エージェントがおすすめ
特にIT業界経験者の場合は、レバテックキャリアのような、業界特化型の転職エージェントを使うことが良いですね。
リクルートエージェントなどの総合型転職エージェントも良いのですが、コンサルタントの中には、IT業界の基本的な用語を知らない方も一定数存在するからです。
その点レバテックキャリアであれば、ITに精通したコンサルタントがサポートしてくれるので、話もスムーズに進みます。業界特化している分、求人の質も高めですから、優良企業へ転職する可能性がシンプルに高くなるメリットがあります。
前述通り利用・相談ともに無料なので、まずは相談することが第一歩です。以下公式サイトより、簡単30秒で登録が可能です。
転職エージェントの利用時の注意点
個人的には経験者にはレバテックキャリアがおすすめですが、人によっては当たり外れもあります。もっと言えば、担当してくれるコンサルタントによっても当たり外れがあります。
ですから、合わないリスクヘッジをするためにも、転職エージェントは複数利用しておくことが良いです。複数利用しておけば、単純に紹介してもらえる求人数は増えますし、万が一コンサルタントと合わなくても、固執しなくて済むからです。
ということで、レバテックキャリア以外にも、登録はしておくことが良いですね。レバテックキャリア以外のおすすめの転職エージェントは、【IT転職】転職で本当に役立った転職サイトと転職エージェント【30社以上の中から厳選】の記事でまとめているので、詳細はこちらをどうぞ。
[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/it-tensyoku-agent-recommend/”]
よくある質問
社内SEを目指す方から、僕がよく聞かれた質問を以下にまとめました。こちらも参考にすることで、社内SEに転職する際の失敗は避けられると思います。
社内SEの平均年収
結論、僕がこれまで見てきた中では、平均年収400万円台くらいでした。企業によっては500万円台、600万円台のところもあり、逆に300万円台のところもありましたね。
参考までに、職種ごとの平均年収は、doda平均年収ランキングで見ることができます。僕もよく見ていますが、仕事ごとの年収の違いがわかるので面白いですよ。
ただ、平均年収はあくまで参考です。実際は企業によって様々です。
ですから、よりリアルな年収を知りたいなら、企業の情報を持っている転職エージェントに聞いてみることがやはり一番正確です。前述通り、最初はレバテックキャリアに相談することが第一歩です。
社内SEになるために資格は必要?
結論、資格は必須ではありません。資格を取るくらいなら、個人的には多くの企業に会いに行ったほうが良いと思っています。
それでも、強いてあげるなら、以下のような資格は転職の際に役立つこともあります。
社内SEへの転職で役立つ資格
- 基本情報処理技術者
- CCNA
- オラクルマスターなど
とはいえ前述通り、資格があるから採用されるのではなく、実践的なスキルがあるからこそ、採用されます。
ですから個人的には、資格を取る時間があれば、実践的なスキル磨きをした方が良いんじゃないかなと、そう思います。
面接に自信がないんだけど。。
大丈夫です。面接については、転職エージェントと相談しながら進めていけば問題ありません。実際、僕がこれまで見てきた中では、特にエンジニアやプログラマーの方で、面接が得意な方は圧倒的に少なかったですよ。
転職エージェントを利用すれば、企業がどんなポイントを重視しているか、その傾向がわかります。それに沿って対策をしていけば良いので、いずれにしても転職エージェントを使い倒すことが必要ですね。
なお、転職エージェントの賢い使い方は意外と多くの人が理解していないポイントです。知っておきたい使い方については、転職エージェントの賢い使い方をプロが解説【成功を手繰り寄せる秘訣】でまとめているので、詳細はこちらをどうぞ。
[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/how-to-use-tenshoku-agent/”]
まとめ
最後に、いまエンジニアは圧倒的に人手不足です。そのため、今は転職がとにかくしやすくなっているんですよね。
経験者であれば、あなたを必要としてくれる会社は本当にたくさんあります。経験者に対して「前職年収+20万円保証」なんて確約をしている会社も増えていますからね。
一方未経験者であっても、プログラミングスクールを使って本格的に数ヶ月プログラミングを学べば、最短数ヶ月でエンジニアやプログラマーになることが現実的に可能です。実務経験を積んでいけば社内SEとして転職することも狙えますから、エンジニアにとっては、本当に良い時代になったなと思います。
今回ご紹介した社内SEは、IT系の仕事の中でも人気の職種です。かつ、ITの世界は年齢層も若いです。ですから、もし社内SEになりたいなら、今すぐ転職はしなくても良いですが、転職活動を通じて自分の可能性を知ることは、今すぐにでも始める必要があります。
今なら社内SEに転職もできます。ですが、この先も今のような売り手市場が続くかわかりません。「あの時行動しておけばよかった」と思うことほど悲しいことはありませんから。後悔のないよう、行動に移せると良いですね!
ということで、今回は以上です。
今回ご紹介した転職エージェント
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