M&Aマッチングサイトとは、オンライン上でM&Aの取引相手を探せるサービスです。
最近は企業間の取引だけでなく、個人でM&Aを行うというケースも増えており、需要が高まりつつあります。需要の増加に伴って多くのM&Aマッチングサイトが出てきたため、どれを選べばいいのか悩む人も少なくありません。
そこで本記事では、M&Aマッチングサイトの選び方やおすすめのM&Aマッチングサイト12選を紹介します。選び方やメリット、デメリットについても解説しますので、M&Aの取引で失敗しないためにぜひ参考にしてください。
この記事の内容
M&Aマッチングサイトとは?

M&Aマッチングサイトとは、M&Aの売り手と買い手をマッチングさせるWebサイトです。オンラインでマッチングするため、国内外を問わず幅広い業種の案件が登録されており、効率よくマッチング相手を探すことができます。
一口にM&Aマッチングサイトといってもその形態はさまざまで、単純にマッチングの場を提供するだけのものから、M&A専門家が紹介を行うものまで、それぞれのサイトごとに特徴があります。納得のいく取引をするためには、サイトごとの特徴をよく理解して、適切なM&Aマッチングサイトを選ぶことが大切です。
M&Aマッチングサイトの選び方

M&Aマッチングサイトを選ぶときは、次の3つを意識しましょう。
- サイトの得意業種に合わせて選ぶ
- アドバイザーや仲介会社の有無を調べる
- 売却案件数や買い手企業の登録数で選ぶ
選び方を間違えると、取引で損をする可能性もあるため注意が必要です。それぞれのポイントについて説明します。
サイトの得意業種に合わせて選ぶ
M&Aマッチングサイトには、それぞれ得意とする業種があります。同業種の相手とのマッチングを希望する場合は、サイトごとの得意業種に注意しながら選ぶと良いでしょう。
ただし、あえて異業種の相手とマッチングすることで、それまでの事業にはなかった新たな可能性が広がる場合もあります。異業種との相乗効果で顧客層が広がったり、これまで気づかなかった新たな市場を開拓できたりするケースも少なくありません。さまざまな可能性を検討しながら、広い視野を持ってマッチング相手を選ぶことが大切です。
アドバイザーや仲介会社の有無を調べる
M&Aマッチングサイトのなかには、アドバイザーとの契約がセットになったサイトや、M&A仲介業者が運営しているサイトもあります。アドバイザーや仲介会社が介入するサイトでは、M&Aの取引に関わるさまざまな問題に対してサポート体制が整っているため、安心して取引を進めることができます。「はじめてのM&Aで少し不安がある」「理想的な取引相手を見つけ出したい」という方は、サポート体制が充実したM&Aマッチングサイトを選ぶと良いでしょう。
弁護士・税理士・公認会計士といった専門家の力が必要なときは、アドバイザーや仲介会社から紹介してもらうことも可能です。M&Aを行う業種によってやるべきことは変わるため、たとえ経験者でも知見のない分野でのM&Aを行う場合は、アドバイザーや仲介会社にサポートしてもらったほうが取引をスムーズに進められます。
売却案件数や買い手企業の登録数で選ぶ
売却案件数や買い手企業の登録数は、M&Aマッチングサイトの信頼性をあらわす指標ともいえる数字です。
基本的には、売却実績が豊富で多くの企業が登録しているサイトのほうが利用しやすい傾向にあります。売却案件数が多ければ、それだけ多くの企業が注目しているということ。「サイトに登録したはいいものの、理想のマッチング相手がいない」というケースもしばしばみられるため、案件数や登録数が多いサイトを選ぶと良いでしょう。
しかし多くの人が利用しているというのは、その分ライバルも多くなるということです。理想的な取引相手とマッチングしてM&Aを成功させるためにも、しっかりと戦略を立ててサイトを選ぶのが大切です。また、案件情報の管理を徹底しているサイトでは、お問い合わせするまで具体的な案件を閲覧できない場合もあるため注意しましょう。
M&Aマッチングサイトおすすめ12選

それでは、おすすめのM&Aマッチングサイト12選を紹介します。
- M&Aバンク
- M&Aプラス
- SMART
- M&Aサクシード
- 事業承継総合センター
- M&A総合研究所
- DoM&A
- M&Aクラウド
- サイトキャッチャー
- マールマッチング
- 飲食M&A
- ビズマ
M&Aバンク

| 運営会社 | M&A BANK株式会社 |
|---|---|
| 手数料 | 非公開 |
| 案件数 | 非公開 |
| 登録数 | 非公開 |
「企業情報の機密性を大事にしたい」「優良な案件を探している」という人には、M&Aバンクがおすすめです。
案件数や登録数を見るためにはお問い合わせが必要で、情報漏洩リスクを最小限に抑えているのが大きなメリットといえるでしょう。M&AやIPOに関する情報発信も積極的に行なっているため、M&A初心者でも安心して取引を進められるのが魅力です。
M&Aプラス

| 運営会社 | デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 |
|---|---|
| 手数料 | 最終契約締結時発生料金(譲渡金額) ●スタンダード会員の場合 売り手FA:1億円未満で無料、1億円以上3億円未満で150万円/回 3億円以上で300万円/回 買い手FA:5千万円未満で50万円/回、5千万円以上1億円未満で100万円/回 1億円以上3億円未満で200万円/回、3億円以上で300万円/回 仲介:5千万円未満で50万円/回、5千万円以上1億円未満で100万円/回 1億円以上3億円未満で350万円/回、3億円以上で600万円/回 ●プロフェッショナル会員の場合 売り手FA:無料 買い手FA:1億円以上3億円未満で100万円/回、3億円以上で150万円/回 仲介:1億円以上3億円未満で100万円/回、3億円以上で150万円/回 ●アクティブ会員の場合 売り手FA:無料 買い手FA:無料 仲介:無料 |
| 案件数 | 非公開 |
| 登録数 | FA会員登録数1,000件以上(※2020年6月11日時点) |
M&Aプラスは、中堅・中小企業向けのM&Aマッチングサイトです。デトロイト トーマツ グループというビジネスプロフェッショナル集団が運営するプラットフォームで、全国的なネットワークを持っているのが大きな特徴といえるでしょう。利用するためには会員登録が必須で、審査を通過したアドバイザー会員のみに案件情報を公開しているため、情報漏洩リスクを抑えたい中小企業におすすめです。
SMART

| 運営会社 | 株式会社ストライク |
|---|---|
| 手数料 | ●基本合意報酬 資産総額が10億円以下の場合は100万円、10億円超〜50億円の場合は200万円 50億円超の場合は300万円 ●成約報酬 株式・資産等の譲渡金額が4億円以下の部分は料率2,000万円 4億円超〜5億円の部分は料率5%、5億円超〜10億円の部分は料率4% 10億円超〜50億円の部分は料率3%、50億円超〜100億円の部分は料率2% 100億円超の部分は料率1% |
| 案件数 | 創業以来1,500件以上の成約 |
| 登録数 | 非公開 |
成長加速型M&Aコンサルティングや事業承継型M&Aコンサルティング、経営支援コンサルティングと、目的に合わせたサービスを利用できるのがSMARTの強みです。
案件を匿名で掲載するかどうかを選択できたり、定期的に配信されるメルマガで買い手とのマッチングが期待できたりするのが特徴になります。
M&Aサクシード

| 運営会社 | 株式会社M&Aサクシード |
|---|---|
| 手数料 | 譲渡企業:完全成功報酬性 譲り受け企業:完全成功報酬性 |
| 案件数 | 案件数:3,972件(※2023年4月28日時点) |
| 登録数 | 9,100社 |
M&Aサクシードでは、譲渡希望ユーザーやそのアドバイザーは原則すべての機能を無料で利用できる点が特徴です。
売り手も買い手も完全成功報酬性なので、安心してM&A取引を進めることができるでしょう。
事業承継総合センター

| 運営会社 | 株式会社リクルート |
|---|---|
| 手数料 | 売買金額に対する報酬料率は、5億円以下の部分は5% 5億円超~10億円以下の部分は4%、10億円超~50億円以下の部分は3% 50億円超~100億円以下の部分は2%、100億円超の部分は1% |
| 案件数 | 買収企業数は非公開案件を含めると1万件以上 |
| 登録数 | 非公開 |
事業承継総合センターのM&Aでは、売り手の相談内容をもとにして、仲介会社が買い手を提案するという流れになります。売り手の希望に合わせてM&A仲介業者や買い手企業を選定し、センター事務局が情報提供を行います。取引において売り手側が不利な条件にならないように、状況開示や利益相反回避措置の実施といったサポート体制が整っているのが特徴です。
M&A総合研究所

| 運営会社 | 株式会社M&A総合研究所 |
|---|---|
| 手数料 | 取引価格等に対する手数料率は、5億円以下の部分は5% 5億円超〜10億円以下の部分は4%、10億円超〜50億円以下の部分は3% 50億円超〜100億円以下の部分は2%、100億円以下の部分は1% |
| 案件数 | 195件(※2023年4月28日時点) |
| 登録数 | 非公開 |
M&A総合研究所は、仲介会社が提供するWebサイト上にM&Aマッチングサービスをそなえるというサービスです。AI技術を応用した自動マッチングサービスも行なっており、自社の要望に合わせて最適なマッチング相手を探すことができます。AIを活用したマッチングにより、既存事業の新たな可能性も期待できるでしょう。
DoM&A

| 運営会社 | 株式会社DoMandA |
|---|---|
| 手数料 | 売り手側は、原則すべて無料 買い手側はプランA・プランBのいずれかを選択 ●プランA 情報リクエスト・案件掲載者とのマッチング:10万円 中間地点:0円 成約時点:0% ●プランB 情報リクエスト・案件掲載者とのマッチング:0円 中間地点:400万円 成約時点:0% |
| 案件数 | シンガポール案件:27件 ベトナム案件:81件 インドネシア案件:8件 マレーシア案件:8件 インド案件:2件 カンボジア案件:2件(※2023年4月28日時点) |
| 登録数 | 非公開 |
DoM&Aは、シンガポールやベトナムなどの東南アジアにおけるM&Aに特化したマッチングサイトです。現地のアドバイザーとアドバイザリー契約を結ぶ場合には別途手数料がかかりますが、成約時点での料金が発生しない点は大きなメリットといえるでしょう。国際的なM&Aを考える場合には選択肢の1つとして覚えておきたいマッチングサイトです。
M&Aクラウド

| 運営会社 | 株式会社M&Aクラウド |
|---|---|
| 手数料 | 売り手側は、原則すべて無料 買い手側は掲載プラン・クローズドプランのいずれかを選択 ●掲載プラン(実名でニーズを登録) 初期費用:要問い合わせ 成功報酬:売買価格の0.9~9% ●クローズドプラン(匿名で利用) 初期費用:0円 成功報酬:売買価格の1~10% |
| 案件数 | 公開案件数:715件(※2023年4月28日時点) |
| 登録数 | 買収企業数:584件(※2023年4月28日時点) |
M&Aクラウドの特徴は、買い手と売り手の直接取引に特化していることです。
個人事業主でも利用できるため、小規模なM&Aを検討中の人にもおすすめのサイトになります。
利用する際は匿名にすることも可能ですが、使える機能に制限がかかったり、手数料が割高になったりする場合もあるため、実名での利用を検討しましょう。
サイトキャッチャー

| 運営会社 | サイトキャッチャー株式会社 |
|---|---|
| 手数料 | ●直接交渉プラン 成約額に対して3% 最低ご紹介手数料:55,000円 ●サイト売買仲介プラン 売買金額0〜2000万円の部分に対して10% 売買金額2000万円超〜4000万円の部分に対して9% 売買金額4000万円超〜6000万円の部分に対して8% 売買金額6000万円超〜8000万円の部分に対して7% 売買金額8000万円超〜1億円の部分に対して6% 売買金額1億円超の部分に対して5% |
| 案件数 | 244件(※2023年4月28日時点) |
| 登録数 | 非公開 |
サイト売買に特化したプラットフォームであるサイトキャッチャーは、2020年9月1日に設立された、比較的新しいM&Aマッチングサイトです。
ブログやアフィリエイトサイトだけでなく、SNSアカウントも売買されています。数十万円から数百万円での取引も多いため、個人で利用する人も少なくありません。
マールマッチング

| 運営会社 | 株式会社マールマッチング |
|---|---|
| 手数料 | 成約時に「成約価額の3%」または「100万円」のいずれか高い方の金額を支払う |
| 案件数 | 388件(※2023年4月28日時点) |
| 登録数 | 429件(※2023年4月28日時点) |
マールマッチングは、シンプルかつ使い勝手の良さが魅力的なM&Aマッチングサイトです。
手数料体系も分かりやすく、取引の煩雑さを解消したい場合には利用してみると良いでしょう。
売り手として登録する場合には個人でも利用できますが、買い手として登録する場合には法人登録しかできないため注意が必要です。
飲食M&A

| 運営会社 | 株式会社シンクロ・フード |
|---|---|
| 手数料 | 譲渡売買代金に対する手数料率 1千万円以下は150万円 1千万円超~3千万円以下は250万円 3千万円超~5千万円以下は350万円 5千万円超~1億円以下は7.00% 1億円超~3億円以下は6.00% 3億円超~5億円以下は5.00% 5億円超~10億円以下は4.00% 10億円超は3.00% |
| 案件数 | 891件(※2023年4月28日時点) |
| 登録数 | 58件(※2023年4月28日時点) |
飲食店のM&Aに特化したのが、飲食M&Aというマッチングサイトです。
買い手・売り手ともに飲食業界の人が大半を占めるため、飲食店のM&Aを目的とする場合には、理想的なマッチング相手が見つけやすくなるでしょう。
複数店舗の売買が基本となりますが、一定の基準を満していれば1店舗から売却することも可能です。
ビズマ

| 運営会社 | 株式会社ビジネスマーケット |
|---|---|
| 手数料 | 有料会員基本サービス:月額3,000円(着手金・仲介手数料などは無料) |
| 案件数 | 50件(※2023年4月28日時点) |
| 登録数 | 12件(※2023年4月28日時点) |
ビズマは、地方自治体や地域の金融機関をメインターゲットとした、地域密着型のM&Aマッチングサイトです。
案件数や登録数は他サイトと比べて少ないですが、その分情報の鮮度や信頼性という点に注力してるのが特徴です。
M&Aマッチングサイトを利用するメリット・デメリット

では最後に、M&Aマッチングサイトのメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
- 複雑なM&Aの取引をスムーズに進められる
- 自社の目的に合う相手を探しやすい
- 小規模な事業でも取引できる
多くのM&Aマッチングサイトでは、アドバイザーが取引を仲介してくれたり、サイト独自のマニュアルが用意されていたりします。M&Aでは動く金額も大きく取引が複雑になりがちですが、アドバイザーやマニュアルを駆使することで、最後まで安心して取引を進められるでしょう。
特定の業種に特化したM&Aマッチングサイトでは、売り手と買い手の共通認識があるというのも大きなメリットです。業界の相場感や将来性なども理解してもらいやすいため、自社が求めている理想的な相手とマッチングしやすい傾向にあります。
個人でM&Aを行う場合にも、マッチングサイトの活用が有効です。小規模な取引だと相手を探すのに苦労しますが、案件数や登録数の多いサイトに掲載してもらうことで、多くの人に注目してもらえるようになります。
デメリット
- 情報が拡散される恐れがある
- M&Aマッチングサイトごとにサポート体制に差がある
- 選び方を間違えるとマッチング相手がなかなか見つからない
M&Aマッチングサイトでは、売り手側が事業の概要をまとめて掲載し、それを見た買い手側から交渉する形が一般的です。基本的には売り手よりも買い手のほうが何倍も多いため、サイトに掲載した情報は多くの人に閲覧されます。
理想的な取引相手とマッチングするためには、事業内容についてなるべく詳細に書く必要がありますが、場合によっては企業を特定されてしまうこともある点は事前に理解しておくべきでしょう。
M&Aの取引において、どこまでサポートしてくれるかというのもサイトによってさまざまです。途中で行き詰まって取引が滞るのが不安なときは、サポート体制が充実したマッチングサイトを選ぶ必要があります。
取引相手に求める条件と、M&Aマッチングサイトの特性が合っていないと、マッチング相手がなかなか見つからない可能性もあるため注意しなければなりません。公式サイトや過去の実績などをよく確認して、自社に最適なマッチングサイトを選びましょう。
まとめ:M&Aマッチングサイトでスムーズな取引を実現させよう

M&Aマッチングサイトを利用することで、本来は複雑な取引もスムーズに進めることができます。アドバイザーや仲介会社のサポート体制が整っているサイトを選ぶと、取引を進めるうえでやるべきことが明確に理解できます。
目的とするマッチング相手を探すためには、サイトごとの特徴も理解しておく必要があります。特定の業種に特化していたり、案件数や登録数が多いサイトを選ぶことで、M&Aの成功率は高まるでしょう。
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