どうも。フリーランスエンジニア兼転職エージェントのYutoです。
最近以下の問い合わせをいただきました。
飲食業界のスタッフとして働いているのですが、給料も安く、労働環境も悪くて、将来が不安です。IT業界は将来性があると思い、ITエンジニアになりたいのですが、飲食業界からIT業界に転職はできるのでしょうか?
結論から言うと、飲食業界からエンジニアに転職することは可能です。また、飲食ならではの悩みも解消しやすい転職になります。ですから、迷っている時間があるなら、まずはトライするべきだなと思います。
ということが結論なのですが、とはいえそれでも、不安なことはたくさんあるかと思います。特に飲食業界からIT業界という畑違いの分野に飛び込むなら、不安を感じることは当然です。
そこで本記事では、飲食業界からITエンジニア転職する方法や、転職するメリット・デメリットを、フリーランスエンジニア兼転職エージェントの僕がご紹介します。
すぐに行動に移せるよう、本記事では具体的な行動の進め方まで、手順もわかりやすく解説します。
この通りに実行すれば、未経験からIT転職は「最短1〜3ヶ月」で可能です。
また本記事の内容は、飲食業界だけでなく、接客業からITや、販売系、営業や美容師など、他の異業界転職にも共通する話です。
未経験からITエンジニア、プログラマーになりたい方には参考になる内容だと思いますので、よければ続きをどうぞ。
Contents
飲食からITエンジニア転職が可能な理由
- エンジニアやプログラマーが人手不足で、未経験でも採用されるようになったから
- 実際に飲食業界からエンジニア転職している人が多いから
理由は上記の2点です。
1. エンジニアやプログラマーが人手不足で、未経験でも採用されるようになったから
一つ目の理由はこれで、エンジニアやプログラマーが人手不足のため、未経験でも採用されるようになったからです。
これについては実際のデータを見るとイメージがつくと思います。
IT業界の人手不足に関するデータを見てみる
上記は転職における求人倍率を出したデータです。
ITエンジニアの求人倍率はトップ
このうち、技術職(IT・通信)がエンジニアやプログラマーなのですが、倍率は「4.92倍」でして、全ての仕事の中でトップとなっています。
「全体」平均は1.65倍で、飲食が入る「小売・外食」は0.55倍です。
そもそも求人倍率は「1人あたりの求人数」を表しています。ですから、数値が大きい仕事ほど、仕事余り(=人手不足)の状態ということです。
つまり、IT業界は、他のどの業界よりも、人手不足が深刻化しているということですね。飲食と比較すると、その深刻さがイメージできるかと思います。およそ7-8倍の差です。
なんでここまで人手不足が深刻化しているのか?
その理由は、IT業界が「成長業界」だからです。
メーカー、不動産、物流、広告。いまの時代、IT業界だけでなく、どんな業界も「IT」は必要です。つまり、IT人材は、IT業界に限らず、様々な業界で強く求められているんですよね。
ですから、「エンジニアやプログラマーが足りない。じゃあ採用しなくていいか」とはなりにくいんです。なぜなら、案件の引き合いがとにかく多いからです。
- 人が足りない
- →仕事の引き合いがあっても受けられない
- →受注量が下がる
- →売上下がる
こんな感じで、人が足りないことを理由に、本来請けたい仕事を諦めている企業は、僕の知人が経営している会社でもたくさんあります。
ですから、「なんとしても人を確保したい」と思うのが、IT企業の経営者の「本音」です。
しかし、経験者の採用はとにかく難しい・・
とはいえ前述通り、エンジニアやプログラマーは求人倍率が高いため、採用しようと思ってできるものではありません。
例えばITエンジニアの場合、求人サイトに「100万円以上」使って広告を出しても、経験者が一人も採用できないことも普通にあるんですよね。。
100万円って、結構な金額ですよね。100万円あればいろんなことにお金を使えますよね。社員にボーナスとして還元したり、食事に連れて行ったり、有意義に使える場面はたくさんあります。
採用広告費に100万円使って採用できないなら、お金をドブに捨てているようなものですからね。それなら、社員に還元したほうが、よほど良い使い道ともいえます。
ですが、こればかりは本当にどうしようもないです。転職市場が売り手市場になっていますからね。
ですから採用企業できない企業は「他の打ち手」を考える必要があります。
経験者が取れない→未経験者を採用し、教育する企業が増えた
そこで出た別の打ち手が、未経験者を採用し、自社で教育することです。この方法であれば、もっと少ない単価で、未来のエンジニア候補を採用することができるからです。
このような理由から、未経験でもITエンジニアに転職できるようになったんですよね。
もちろん、前職の業界は関係なく、飲食業界はもちろん、接客や販売系、ドライバーなど、様々な業界の方にチャンスが生まれています。
これが、飲食からIT転職できる理由一つ目です。
2. 実際に飲食業界からITエンジニア転職している人が多いから
もう一つは、飲食からIT転職している人が、事実として、たくさんいるからです。
これに関しては数え切れないほど事例があるのですが、例えば、
- ラーメン屋の店長
- 居酒屋のスタッフ
- カフェスタッフ
これらの仕事から、ITエンジニアに転職成功した方は、僕が見てきた中でも多く事例が存在します。
上記の方に取材して、事例の記事でもまとめようかなと思いますが、すぐに事例を知りたい方は「プログラミングスクール」の公式サイトに出ていることが多いです。
例えば、プログラミングスクールの「TECH::EXPERT」では卒業生の事例集もネット上で見れるので、覗いて見ると良いですね。飲食業界から転職成功した方のエピソードも載っているので、イメージが湧くかなと思います。
まとめると、
- ITエンジニア自体が人手不足だから
- 実際に飲食業界からITエンジニア転職している人はたくさんいるから
この2つの理由から、飲食業界からIT転職は可能と断言します。
やはり、実際に転職成功している人がいる「事実」が大きいですね。
飲食からITエンジニア転職すると得られるもの
僕がこれまで飲食出身の方から聞いた「現職での不満」は、以下のものです。
- 給料が安い
- 労働時間が長い
- 肉体労働がキツイ
- テレワークできない
- 休みが取れない
- 人間関係が面倒
- ジョブマーケットで評価されるスキルが身につかない
- 業界の将来に関する見通しが明るくない
結論、エンジニアになることで、これらの悩みは解消できます。
例えば、エンジニアになると、以下のようなことが実現できますね。
収入が上がる
まず、収入は上がります。なぜなら、エンジニアやプログラマーは、控えめにいっても収入が良いからです。
日本のサラリーマンの平均年収は400万円を切る時代ですが、エンジニアの平均年収は「400万円台」です。
なので、エンジニアになれば、日本の平均以上の年収は確保することは現実的です。
フリーランスエンジニアはもっと稼げる【年収1,000万円】
また「フリーランスエンジニア」になれば、「年収700万円」は大半の人が実現可能であり、20代で「年収1,000万円」も目指せます。
一部上場企業だって、30歳で「年収600万円」行っていれば良い方です。つまり、新卒で入って8年近く働いても、年収600万円くらいということです。
一方フリーランスエンジニアの場合、実務経験が2年程度あれば、実際は誰でも目指せます。
たった数年の実務経験で、これだけの年収を目指せる仕事はないですよ。それほどハードルは高くないのに、ここまでの待遇が目指せる仕事は、僕は他には知らないです。
そういう意味で、エンジニアは本当に恵まれていると思いますね。
働き方の自由度が増す
- 在宅勤務
- 週2〜3日労働
- 海外リモート
こういった自由な働き方も、エンジニアであれば手に入ります。
飲食業界だと、仕事をする際は必ず「店舗」に行く必要がありますよね。でもエンジニアやプログラマーの場合、PCとネット環境さえあれば、場所にとらわれず働くことができます。
自宅でも良いですし、好きなカフェでも良いです。極論、沖縄やハワイにいても、仕事はできてしまうんですよね。
例えば僕自身も現在リモートで働いていますが、控えめにいっても働きやすいです。一度経験してしまうともう辞められないです。
それほど働きやすいですし、いまの働き方に不満があるなら、ぜひこの働き方を目指して欲しいと思います。
一生モノの手に職が身につくので、仕事に困らなくなる
エンジニアになる大きなメリットは、手に職がつくので、仕事に困らなくなることです。
エンジニアやプログラマーは会社外でも通用するスキルがつくので、一つの会社に依存することもないんですよね。極論、職場が合わないと思えば転職して他の会社にいくこともできますし、独立して個人で稼ぐこともできます。
この辺りの自由さは、飲食業界だと得られないものです。外で通用するスキルはなかなかつかないですからね。
それに、最近は外国人の雇用が飲食業界では進んでいるので、「自分のスキルや経験で、今後も食べていけるだろうか・・」という不安もあると思います。
その点ITは成長業界ですし、少なくとも今後10年以上は仕事に困ることはなさそうです。
飲食からITエンジニア転職するために最も必要なものとは?
それは「プログラミングスキル」です。飲食業界からITエンジニア転職する場合、プログラミングスキルは必要不可欠です。
なぜなら、プログラミングスキルが全くない人を採用すると、企業としては教育の手間が相応にかかり、それを嫌がるからです。
未経験でもプログラミングを学ぶ人は増えている
上記の通りで、未経験とはいえ、最近はプログラミングを学んでいる人が増えています。
ですから、同じ未経験でも、プログラミングをやっている人と、プログラミングをやっていない人の優劣もついてしまうんですよね。
そして当然ながら、教育の手間がかからない程度に勉強してきている人の方が、採用されやすい事実が、僕が見てきた中でも顕著にありました。
プログラミングを学ぶ=意欲のアピールにもつながる
加えて未経験転職の場合、「意欲」が採用で見られることも多いです。
そして、プログラミングを学んでおくことは、その意欲を示すことにも繋がるんですよね。
未経験からの転職であっても、事前にプログラミングを学び、教育の手間がかかりにくいことをアピールすれば、企業からも受け入れてもらいやすいです。
だからこそ、プログラミングは事前に学んでおくことがおすすめです。
飲食業界からITエンジニアに転職するステップ【ステップは2つだけ】
以上述べてきたことを踏まえて、これから取るべきステップは以下の通りです。
- プログラミングスクールで学習する
- プログラミングスクールの転職サポートで転職する
結論、このステップが最も最短、かつ確実性の高い方法です。
ステップ1:プログラミングスクールで学習する
最短でプログラミングスキルを身につけるなら、独学ではなくプログラミングスクールがおすすめです。なぜなら、その方が上達が早く、挫折もしにくいからです。
プログラミング上達の道は「プロから学ぶこと」
プログラミングに限った話じゃないですが、物事の上達を早めるなら、すでにそれをマスターしている方に学ぶことです。
プログラミングの場合、それは現役のエンジニアやプログラマーです。プログラミングスクールでは、第一線で活躍するエンジニアから、プログラミングを学ぶことができます。
もちろんデメリットもある。
もちろん、プログラミングスクールを利用するデメリットもあります。それは「お金がかかること」ですね。飲食業界は給料も高くないですから、お金に困っている方も、相談に乗っていると多い印象です。
ですが最近は、費用が「格安」または「無料」のスクールもあります。ですから、お金の面が心配な方でも、問題なく受講できるようになりました。
唯一のデメリットも無くなってきたので、プログラミングスクールは使い倒した方が、結局のところお得かと思います。
ステップ2:プログラミングスクールの転職サポートで転職する
また、最近のプログラミングスクールは「転職サポート」が付いていることが多いです。
学習とセットでこのサポートを利用することで、プログラミングスクール費用が無料になったり、大幅値引きを受けることができます。なのでこちらも合わせて利用した方がおトクです。
なお、プログラミングスクール経由の転職先は、開発経験をしっかり積める優良企業が多いです。
いきなりNTTデータやサイバーエージェントなどの大手に転職することは難しいですが、中小やベンチャーの企業に転職し実務経験を積めば、近い将来転職もできますし、フリーランス独立も目指せます。
転職サイト経由は難易度が高め
「転職サイト経由の転職はどうなのかな?」という疑問もあるかと思いますが、結論、難易度が高いです。
特に飲食出身だと、決して近い業界ではないため、仮にプログラミングスクールで勉強していても、書類選考で落ちてしまう可能性が高いです。
その点プログラミングスクール経由の転職であれば、担当コンサルタントが企業に推薦してくれるので、通過率は圧倒的にスクール経由の方が高いです。
とはいえ、可能性はゼロではもちろんないので、トライはしてみることは全然OKです。利用は無料ですし、リスクはありません。その場合、IT転職におすすめな転職サイト・転職エージェントは「【IT転職】転職で本当に役立った転職サイトと転職エージェント【30社以上の中から厳選】」でまとめているので、こちらからトライしてみましょう。
飲食や接客業からIT転職する際に最適なプログラミングスクール
ということで、プログラミングスクールでスキルを身につけ、転職活動までチャレンジすると良いです。
参考までに、現役エンジニア目線でおすすめのスクールも紹介しておきますね。
- TechAcademy:とにかく安く、プログラミングを学んでみたい人向け【1週間の無料体験あり】
- テックキャンプ エンジニア転職:TechAcademyより値段は高いが、とにかく質重視の方向け【国内最高峰の学習環境+転職保証付き】
- DMM WEBCAMP COMMIT:TechAcademyより高く、テックキャンプより学習環境は劣るがコスパが良い【最大56万円キャッシュバックでお得に受講できる】
結論、飲食からITエンジニア転職するなら、上記3つのプログラミングスクールを利用することがおすすめです。
1つ目のTechAcademyは値段が安く、プログラミング学習したいならピッタリです。希望すれば無料で習得サポートも受けられるので、安さ重視であればまず検討すると良いです。
テックキャンプとDMM WEBCAMP COMMITは、どちらもプログラミング学習に転職支援がついた最初からセットになったスクールです。TechAcademyよりも手厚い転職保証のもと、高い確率でITエンジニアを目指せます。
テックキャンプは値段は高いですがとにかく質重視の方向け、DMM WEBCAMP COMMITも元々価格は高いのですが、56万円のキャッシュバック制度(値引き)でお得に受講できるのでバランス重視かなと。
まずは無料カウンセリングで事例を聞いてみよう
各社それぞれ無料カウンセリングや無料体験を実施しているので、まず参加してみると、よりイメージが湧くかと思います。
自分と似た境遇の方(飲食業界やサービス業界出身者)が、どういう企業に転職し、年収がどのくらいかも、聞けば教えてもらえます。
上記3社含むおすすめのプログラミングスクールは、「現役エンジニアがおすすめするプログラミングスクール12社【徹底比較】」でまとめています。より詳しい比較は、こちらの記事を参考に選ぶとベターです。
まとめ
述べてきた通り、飲食からITエンジニアへの転職は、現職の不満を解消しやすい良い転職です。
文中でも少し述べましたが、飲食業界は特に「外国人労働者」の流入が激しい分野です。つまり、今後は雇用の安定性がさらに悪くなっていくことが予想できます。
その点「IT業界」は成長産業です。外国人労働者が入ってくる可能性もありますが、それ以上に需要がどんどん伸びているので、仕事に困るということは、しばらく起きそうにない状態です。
事実、今後10年間は、エンジニアの人手不足は悪化し続けるという統計も出ています。
最後に、本記事では述べませんでしたが、未経験からエンジニアになる際に最もネックとなるのは「年齢」です。年齢を重ねてしまうと、本来目指せたにもかかわらず、道は無情にも閉じてしまいます。
この辺りは、「「プログラミング習得に年齢は関係ない?」←この疑問に最終回答します【手順付き】」をよく読み、理解し、受け入れた上で、行動する必要がある大事なことです。
ということで、飲食からITを目指すなら、行動は1日も早い方が良いです。手遅れになってからでは遅いですから。
特に無料スクールであれば金銭的なリスクもないですし、まずは行動を起こすことが必要ですね。
今回紹介したプログラミングスクール
- TechAcademy:とにかく安く、プログラミングを学んで就職したい人向け【1週間の無料体験あり】
- テックキャンプ エンジニア転職:TechAcademyより値段は高いが、とにかく質重視の方向け【国内最高峰の学習環境+転職保証付き】
- DMM WEBCAMP COMMIT:TechAcademyより高く、テックキャンプより学習環境は劣るがコスパが良い【最大56万円キャッシュバックでお得に受講できる】
人気記事現役エンジニアがおすすめするプログラミングスクール12社【徹底比較】