どうも。フリーランスエンジニアのYutoです。さて、最近は未経験からエンジニア転職を目指す人が増えていますね。
ここだけの話、エンジニアは人手不足の市況感ということもあり、待遇がかなり良いです。20代で年収1,000万円、リモートワークや週3勤務で年収500万円など、どれもエンジニアであれば目指すことができます。控えめに言っても、世の中のあらゆる仕事の中で、最も働きやすい仕事なんじゃないかと、個人的にはそう思っています。
とはいえ、
- 未経験からでもエンジニアに転職することはできるの?
- 実際難しいんじゃないかな?
- どんなステップを踏んでいけばいいの?
このようなことが気になると思いますので、未経験からエンジニア転職を目指す際に知っておきたい知識を、本記事ではまとめました。
簡単に。僕の経歴
現在フリーランスエンジニアとして働いていますが、元々は新卒で営業として働いていました。そのため、プログラミングは未経験でした。社会人になってからプログラミングを勉強し、エンジニアに転身した背景があります。
いまは週3でゆるりと働きながら、別で転職エージェントの仕事などもしています。転職エージェントとしては、「未経験からのエンジニア転職サポート」もしています。
そんな背景を持つ僕が、実体験を通じて見てきた「エンジニア転職のリアル」について解説しますね。5分ほどで読める内容です。
Contents
前提:未経験からでもエンジニア転職は可能です
前提は上記の通り、未経験からであっても、エンジニア転職は可能です。なので、その点はまずご安心ください。
なんで未経験でも転職できるの?
一言でいえば、エンジニアが人手不足にも関わらず、需要が高いからですね。
上記の図は、IT人材の人手不足を表した統計です。これを見ると、2015年時点で「約17万人」のIT人材が、世の中の需要に対して不足しているんですよね。
加えて、この人材不足の人数は、今後10年間に渡り、さらに酷くなっていくことが予想されています。具体的にいうと、2030年で「約59万人」の不足となる見込みです。
- 2015年時点:約17万人のIT人材不足
- 2030年時点:約59万人のIT人材不足
つまり、マーケットとしては、エンジニアの人手不足はすでに起こっていて、かつ回復の兆しもないということです。
経験者の採用ができないIT企業が続出
そんな状況ですから、最近のIT企業は、とにかくエンジニアの「経験者」の確保ができていない状態です。
例えば、転職サイトの求人に出しても、普通のITベンチャー企業であれば、経験者の応募が集まりません。50万円近く求人広告費をかけても、一人も採用できないことはザラにあるんですよね。。もっと言えば、100万円近く広告費をかけても、1人も採用できない企業も多くあります。
これは僕のように転職業界の中にいる人しか知らない事実ですが、技術のある経験者エンジニアの*採用単価は、最近は100万円を超えてくるような時代です。ですから、とにかく経験者エンジニアが取れない状況です。
*採用単価=1人を採用する際にかかる費用のこと
未経験者を採用し、自社で育てる企業が増えている
そんな状況なので、最近は経験者を採用するのではなく、未経験者を採用し、自社で教育する方針に切り替える企業が増えています。ここに、未経験からエンジニア転職するチャンスがあるんですよね。
とはいえ、エンジニアは人気の仕事ではあるので、、未経験からエンジニアを目指すライバルは比較的多いです。だからこそ、未経験からでも転職しやすい方法を知り、それに沿って行動を起こすことが、これからエンジニア転職を目指すなら必要不可欠なステップですね。
そのステップについては、本記事で後述します。
未経験からエンジニア転職する前に知っておくべき知識
未経験からエンジニア転職はできるというのが前提ですが、これからエンジニアになるなら、これだけは事前に知っておくべき知識というものがあります。
ここに書いてあることは頭にインプットしておきましょう。時には振り返って見てみると良いです。
そもそもエンジニアって?
エンジニアと聞くと、「コードをバリバリ書く」というイメージがあるかと思いますが、実はエンジニアにも種類が複数あります。
エンジニアの種類
- フロントエンドエンジニア:Webサイトの表側(見た目)を作るエンジニア
- サーバーサイドエンジニア:データベースと画面処理をつなぐコードを書くエンジニア
- インフラエンジニア:Webアプリケーションの動作環境を整備するエンジニア
- テストエンジニア:作ったWebアプリなどの動作をテストするエンジニア
といった感じで、エンジニアと一言で言っても様々です。
このうち、フロントエンドやサーバーサイドエンジニアはコードを書きます。一方、インフラエンジニアやテストエンジニアは、あまりコードを書きません。
なので、一般的にイメージするエンジニアの仕事は、フロントエンドやサーバーサイドとなります。
各仕事ごとの転職の難易度
未経験からでも転職しやすいのは、テストエンジニアやインフラエンジニアです。なぜならこちらの方が、未経験からでもやりやすい仕事が多いからです。
一方、サーバーサイドやフロントエンドエンジニアは、テストやインフラと比較すると、未経験から転職する難易度は上がります。なぜなら、こちらの方がスキルが必要だからです。
とはいえ、実際にフロントエンドやサーバーサイドで転職している人も、僕が見てきた中では普通にいます。
転職って結局のところ、相思相愛になれるかどうかですからね。ですから、可能性は全然あります。なので、未経験からフロントエンドやサーバーサイドが難しいと言われても、実現したいなら粘って行動してみることが良いですね。
特にITベンチャーや中小企業であれば、「社長がどう判断するか」だけですから。ベンチャーは明確な採用基準も決まってないところが実際多く、未経験でも転職成功している人は多くいますよ。
僕が見てきた中では、「エンジニアを目指す想いに、かつての自分の気持ちを思い出した」という理由で、未経験からフロントエンドエンジニアで採用された28歳の方もいました。
繰り返しますが、転職は相思相愛になれるかどうか、です。難易度を正しく把握することは大切ですが、諦めてしまったら、転職できる確率は0%ですからね。
だからこそ、行動する前から無理と決めつけてしまうほど、もったいないことはないですよ。
エンジニア転職するなら「プログラミング」は勉強した方が良いの?
これは絶対に良いです。というのも、未経験からエンジニア転職する場合、一番アピールできるものは「制作実績」だからです。
Webアプリやスマホアプリなど、世の中的に需要のあるものなら何でも良いですが、プログラミング学習を通じて、何かしらの制作実績を作っておくと、転職はしやすくなりますね。
なので、プログラミングを学びながらまずは「副業」として、月5万円程度を稼いでみることも良いですね。そうすれば、エンジニア転職にも役立ちますし、月5〜10万円程度であれば、副業としてそのまま稼ぎ続けることもできますね。
なお、副業でできる稼ぎ方は「プログラミング初心者が副業で稼ぐための全ステップ【フリーランスの僕が解説】」の記事でまとめています。
どんな就職先に転職するのが良い?
一番良いのは、教育や研修体制が整っている企業です。なぜなら、入社した後にもスキルアップしやすいからです。
実務に入るとわからないことは多く出てきます。そういう時、教育や研修体制が整っている企業と、そうでない企業では、技術のキャッチアップの速度も変わってきます。研修や教育体制がある方が、当然ながら良いです。
例えば、僕が知っている中では、一般公開はしていないが、自社でプログラミングスクールのようなものを、入社者を対象に実施しているIT企業なんかもありますね。ベテランのエンジニアが、JavaやPHP、Rubyを教える、みたいな会社です。
ここまで本格的ではなくても、社内教育や研修が整っているIT企業は探せばあるので、そういうところに入れれば一番良いですね。
規模としては、20名以下など小規模の企業だと、教育体制が整っていないケースが多いので、教育や研修を受けたいなら、避けた方が良いかもしれません。
とはいえ、前述通り、プログラミングは先に学んでおきましょう。その上で、研修や教育体制が整っている企業であれば、さらに安心ということですね。
転職するのに年齢は関係あるの?
結論、あります。具体的にいうと、30歳を境目に、難易度が上がります。
20代であれば、後述する方法を使えば、割とスムーズにエンジニア転職は可能です。ですが30歳を超えてくると、特に普通の転職サイトや転職エージェント経由は厳しいです。
とはいえ、30歳以上からエンジニア転職する方法もあるので安心してください。先出ししてしまうと、その方法は「プログラミングスクール経由」です。
30代からのエンジニア転職については、詳しくは30代初心者がプログラミングスクール経由で独立・転職する方法【リソースを活用しよう】の記事で解説しています。30歳以上の方はこちらもどうぞ。
資格は必要?
結論、不要です。資格を取るくらいなら、プログラミングスキルを身につけた方が良いですね。
繰り返しになりますが、エンジニアに転職する際に評価されるのは「スキル」や「実績」です。
資格を持っているからと言って、スキルや実績があることの証明にはならないですよね。英語に例えるなら、「TOEICスコアは立派だけど、英語が話せない」ようなものです。
だからこそ、同じ時間を使うなら「プログラミング」を学んでおきましょう。1〜3ヶ月短期集中でやるだけでも、エンジニア転職するくらいのスキルは十分身につきますから。
未経験からエンジニア転職する方法
- 「転職サイト・転職エージェント経由」で転職する
- 「転職支援付きプログラミングスクール経由」で転職する
未経験からエンジニア転職を目指す場合、方法はこの2つです。
そして、未経験からでも実現性が高いのは、2の「転職支援付きプログラミングスクール経由」ですね。
転職サイトや転職エージェント経由の転職は難易度高め
上記の通りで、未経験からエンジニア転職する場合は、転職サイトやエージェント経由では難易度は高めです。
というのも未経験の場合、実務経験やスキルがないからです。つまり、スキルなしの状態で転職サイトやエージェントで応募しても、選考に通過しづらいということです。
転職サイトや転職エージェントは「経験者」も利用している
上記の通りで、転職サイトや転職エージェントって、未経験者だけでなく、経験者エンジニアも利用しています。そのため、まずライバルが強いという問題があります。経験者と肩を並べても、勝ち目はないですよね。。
また企業側の視点でいうと、未経験者を採用しようとしてはいるけど、「あわよくば経験者。」という気持ちが抜けきっていない企業も、実際多く転職サイトに求人を出しているんですよね。
例えば、僕が過去に採用を手伝った企業は、転職サイトに求人も出していました。元々は「20代の未経験者を採用したい」と言って求人を出していたのですが、蓋を開けてみたら「やっぱり経験者が良い」という感じで、未経験者は書類選考は一律不合格、となっていたんですよね。。
こういう可能性があるのが、転職サイトや転職エージェント経由の方法です。なので、もちろん無理ではないんですが、、労力は相応にかかる方法です。とはいえ、転職サイトや転職エージェントの利用は無料ですし、トライしてみることは全然OKです。
その場合、参考までにおすすめの転職サイトやエージェントは【IT転職】転職で本当に役立った転職サイトと転職エージェント【30社以上の中から厳選】でまとめています。
おすすめはプログラミングスクール経由
その点、転職支援がついたプログラミングスクール経由であれば、難易度は下がります。そもそもスクール利用者はほぼ全員未経験者ですし、企業側の視点も、「あわよくば経験者」と考えているところは少ないです。
加えてスクールを利用すれば、カリキュラムを通じてオリジナルアプリを作り「制作実績」も得られるところが多いので、その点でも転職に有利になりやすいんですよね。
実際僕も、エンジニアになった際はプログラミングスクールで最初は学びましたが、カリキュラムを通じて制作実績を得られました。それはその後に大変役立ちました。
さらに言えば、最近のプログラミングスクールは、転職サイトやエージェントに負けず、良い就職先も多くあります。
ですさら、未経験からエンジニア転職するなら、プログラミングスクール経由がおすすめです。プログラミングを学び、優良企業への転職までできるからです。
おすすめのプログラミングスクール
ということで、未経験からエンジニア転職するならプログラミングスクール経由がおすすめです。が、スクールと一言で言っても、質の高いスクールもあれば、質の低いスクールもあります。むしろ、値段と質のバランスが悪いようなスクールの方が多いです。
その点で、個人的におすすめのスクールは以下です。
- GEEK JOB【完全無料/通学型】
- TechAcademy【転職決まれば10万円キャッシュバック/オンライン型】
- テックキャンプエンジニア転職【転職できなければ全額返金保証あり/教室・オンライン両方型】
この3つです。
お金をかけることなく、エンジニア転職したいなら、GEEK JOBが候補ですね。
GEEK JOBは母体が転職エージェントでして、特に就職に強いです。しかも、企業側からお金をもらうビジネスモデルを取っているので、利用者は「無料」で「学習」と「転職サポート」を利用できます。
ただし、GEEK JOBは20代限定のサービスなので、30代以上の方はテックキャンプエンジニア転職やTechAcademyを検討すると良いです。特に30歳以上であればテックキャンプエンジニア転職は約24%の受講生が30代であり、30代の転職実績が豊富です。第一候補となるでしょう。
いずれにしても、上記3社はどこも無料カウンセリングや無料体験があります。なので、まずはトライしてみることが良いと思います。無料ですし、ネットではわからないことも、自分で試すことで見えてくるからです。
上記3社含む、その他、僕自身が実際に使ってよかったプログラミングスクールは、「現役エンジニアがおすすめするプログラミングスクール5社【徹底比較】」でまとめています。
まとめ
最後に、今はエンジニアの人手不足が味方し、未経験からでもエンジニア転職することが可能です。しかも、プログラミングスクールなどを使えば、驚くべきことに、学歴や経歴関係なしに、たった数ヶ月でもエンジニアに転職することは可能です。
エンジニアになって実務経験を2年ほど積めば、フリーランスエンジニアになれます。フリーランスになれば年収1,000万円やリモートワーク、週3勤務といった働き方も目指せます。
おそらくですが、未経験からエンジニアを目指そうと思っているなら、何かしら現状に対して不満があるかと思います。エンジニアになることでその不満が解消されるなら、行動しないともったいないです。
僕自身、未経験からエンジニアになりましたが、控えめにいってもエンジニアは働きやすいです。学歴や経歴関係なしに、お金や時間や場所の自由を、同時に得られる数少ない仕事だと思います。
ということで、「あの時行動しておけば良かった」と後悔しないために、まずは小さな一歩で良いので、行動に移ることが必要ですね。
それに、エンジニアの世界は若い人を優遇しますから。人手不足も味方している今ならまだ間に合います。手遅れになる前に、まずは小さな一歩を踏み出しましょう。
今回ご紹介したプログラミングスクール
- GEEK JOB【完全無料/通学型】
- TechAcademy【転職決まれば10万円キャッシュバック/オンライン型】
- テックキャンプエンジニア転職【転職できなければ全額返金保証あり/教室・オンライン両方型】
人気記事現役エンジニアがおすすめするプログラミングスクール5社【徹底比較】