フリーランスエンジニアのYutoです。最近以下の質問をいただきました。
こんにちは。私は未経験からサーバーサイドエンジニアになりたいと思っています。ただ、どのようなステップで行動していけばいいかわからず、サーバーサイドエンジニアになるステップを教えていただけないでしょうか?
ご質問ありがとうございます。未経験からサーバーサイドエンジニアになる方法ですね。
結論、今回のステップで行動していけば、未経験からサーバーサイドエンジニアになることは可能です。
本記事ではサーバーサイドエンジニアを目指す手順や必要スキルを全てまとめました。
5分ほどで読める内容です。サーバーサイドエンジニアになりたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
サーバーサイドエンジニアってどんな仕事?
サーバーサイドエンジニアを一言で表すと、Webアプリケーションの「裏側」を作る仕事です。
そもそもWebアプリケーション開発には、
- フロントエンド開発
- サーバーサイド開発
この2つがあります。
まず前者の「フロントエンド開発」は、Webアプリの「表側」つまり「見た目」を開発する仕事です。ユーザーが直接触れる部分を開発していくのがフロントエンド開発
一方後者の「サーバーサイド開発」が、Webアプリの「裏側」つまり「目に見えない部分」を開発する仕事です。アプリをどのように動かしていくかといった、いわゆる動作部分のプログラミングを行うのがサーバーサイド開発です。
このように、Webアプリケーション開発においては、フロントエンドとサーバーサイド、それぞれ役割が異なります。よって開発自体も、それぞれ別に行うことが特徴です。
前者のフロントエンドを開発するのが「フロントエンドエンジニア」であり、後者のサーバーサイドを開発するのが「サーバーサイドエンジニア」なんですよね。
なお、エンジニアの求人では「バックエンドエンジニア」も、サーバーサイドエンジニアと同じ意味で使われています。
ただ厳密に言うと、バックエンドエンジニアはWeb領域のみ、サーバーサイドエンジニアはWeb領域以外も含まれるので、両者は異なります。
とはいえ、バックエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアの境界線は、企業や求人によって曖昧だったりしますので、上記違いを頭に入れておくことをおすすめします。
サーバーサイドエンジニアの仕事内容
- プログラミングを行う
- バグを修正する
サーバーサイドエンジニアの主な仕事は上記の通りです。
まずはプログラミングですが、前述通り、Webアプリをどのように動かしていくか、動作部分をプログラミングで開発していきます。
例えば、会員登録機能や検索機能、データ更新機能といったものを、Webアプリで構築することを行います。
その際はサーバーサイドのプログラミング言語であるRubyやPHP、Javaなどを使い、アプリ開発を行っていくことが特徴です。
またプログラミングを行うだけでなく、既存のプログラムにおけるバグの調査・修正を行うことも、サーバーサイドエンジニアの仕事です。
サーバーサイドエンジニアとフロントエンドエンジニアの違い
前述通り、Webアプリ開発には、裏側を作るサーバーサイドエンジニアと、表側を作るフロントエンドエンジニアの2つに分けることができます。
この2つは仕事内容が異なるため、求められるスキルセットも異なります。それぞれ以下の通りです。
サーバーサイドエンジニアに必要なスキル
- PHP/Ruby/Javaなどのサーバーサイド言語
- Laravel(PHP)、Ruby on Rails(Ruby)などのフレームワークスキル
- SQLなどのデータベース知識
- Linuxなどの開発環境知識
- HTML/CSS/JavaScriptなどのフロントエンド言語
フロントエンドエンジニアに必要なスキル
- HTML/CSS/JavaScriptなどのフロントエンド言語
- PHP/Wordpressなど
このように、必要な言語は異なるんですよね。
見るとわかりますが、サーバーサイドエンジニアの方が求められるスキルセットは多いです。
サーバーサイド言語であるPHP/Ruby/Javaなどはもちろん、フレームワークのLaravel(PHP)Ruby on Rails(Ruby)や、データベースのSQLなど、学ぶことは多岐に渡るんですよね。
「勉強するスキルが多すぎて、できるようになるか不安…」という場合も大丈夫です。
この後紹介するステップに沿って学んでいけば、未経験でも十分スキル習得できるのでご安心ください。
未経験からサーバーサイドエンジニアになれる?【結論可能】
結論、未経験からサーバーサイドエンジニアになることは可能です。
なぜなら、実際に多くの未経験者が、サーバーサイドエンジニアになっているからです。
適当に行動しては難しい
一方注意点としては、適当に行動しても、サーバーサイドエンジニアになることは難しいことです。
例えば、何のスキルも知識もない状態で、リクナビNEXTやen転職のサーバーサイドエンジニア求人に応募することです。この方法だと、ほぼ選考落ちをしてしまいます。
特にエンジニアなどの技術系職種の場合、知識もスキルもない完全未経験の場合、転職することは難しいんですよね。
ですから、転職サイトにとりあえず登録し、募集されている未経験歓迎求人に応募しても、転職できる確率は極めて少ないことが実情です。
正しい準備をすれば、未経験からサーバーサイドエンジニアになることは可能
一方、正しい方法で学習し、正しい準備をしていけば、未経験からサーバーサイドエンジニアになることは十分可能です。
だからこそ、まずは正しい手順を知る、そのステップに沿って行動していくことが必要です。
その方法をここから紹介していきます。
未経験からサーバーサイドエンジニアに就職・転職する手順
未経験からサーバーサイドエンジニアになる手順
- プログラミング学習する
- 制作実績やポートフォリオを作る(オリジナルWebアプリ開発など)
- ポートフォリオを持って転職活動をする
未経験からサーバーサイドエンジニアを目指す場合、手順は上記の通りです。
1. プログラミング学習する
まずはプログラミング学習をしましょう。
前述通り、未経験からエンジニア転職する場合、スキルがないと転職は難しいからです。
プログラミング学習方法は2つ【独学とプログラミングスクール】
- 独学で勉強する
- プログラミングスクールで勉強する
方法は大きく2つあります。
おすすめはプログラミングスクールで学習すること
このうちおすすめは「プログラミングスクール」です。
なぜならプログラミングスクールの場合、挫折することなく、最短で実力をつけられるからです。
プログラミングスクールであれば、何かわからないことがあってもすぐ聞けるプロがいますし、スクールによってはオリジナルアプリ開発経験をカリキュラム内で積むこともできます。
独学は挫折しやすい(90%近くの人は挫折している)
一方独学の場合、わからないことも全部1人で解決して学習していく必要があります。プログラミングは難しくないとはいえ、特に初期は慣れない分かなり大変です。
事実、プログラミングを独学している人の90%近くは挫折していると言われています。なので、一部の人は習得できても、普通の大半の人は挫折する確率が高いです。
実は僕自身、独学とプログラミングスクール両方経験がありますが、独学で一度挫折し、その後プログラミングスクールに通ってスキル習得できた経験があります。
その経験からも、僕はプログラミングスクール受講が良いんじゃないかなと思っています。
参考プログラミングスクールと独学。初心者が本当に選ぶべきはどっち?【結論です】
ということで、大半の人におすすめなのは「プログラミングスクールで学習すること」なので、今回はスクールで学習することを前提に話を進めていきます。
どんなプログラミングスクールで勉強すべき?
これはシンプルで、サーバーサイドエンジニアに必要な言語を、高いレベルで学べるスクールです。
とはいえ、プログラミングスクール選びって初心者だと違いがわからず、本来選ぶべきでないスクールを選んでしまうケースも多いんですよね。
僕もプログラミングスクールを選ぶときは本当に迷いました。
おすすめのプログラミングスクールはこの5つ
そのような悩んだ経験や、実際にプログラミングスクールを受講した経験、その後各スクールの取材を多く行ってきた経験からまとめた、本当におすすめできるプログラミングスクール5社は「現役エンジニアがおすすめするプログラミングスクール5社【徹底比較】」の記事でまとめています。
数十社以上のスクールを比較し、「ここなら間違いない」と確信を持てたスクールを5つだけ紹介しています。
サーバーサイドエンジニアに必要な言語・スキルが学べ、かつオリジナルアプリ開発を経験できるスクールもあります。迷ったらこの中から選ぶと間違いありません。
プログラミングスクールおすすめランキング25選【2024年最新版】口コミ180件を徹底比較!
ここで紹介しているスクールで数ヶ月間かけて、サーバーサイド言語(PHP/Ruby/Java)に加えて、データベースやフロント周りのスキルを網羅的に学習していきましょう。
2. 制作実績・ポートフォリオを作る(オリジナルWebアプリ開発など)
プログラミングスクールで学習し、無事卒業段階まできたら、次は「制作実績」を作っていきましょう。
制作実績ってどんなもの?
制作実績とは、ご自身で作るサービスを指します。例えば簡単なWebアプリですね。
Webアプリ開発でイメージしやすいところでいうと、既存サービスと同じようなサービスを作る「クローン開発」がありますね。
制作実績なんて作れる自信がない…
安心してください。前述したようなプログラミングスクールで学習していけば、卒業する頃には簡単なアプリ開発をする土台は身についています。
例えば、僕が受講したプログラミングスクール「TechAcademy Webアプリケーションコース」では、カリキュラム内でTwitterのクローン開発や、オリジナルWebアプリ開発を行いました。
僕がTechAcademyというスクールを受講した時のカリキュラム
こういったスクールで学習すれば、カリキュラムを通じて、クローン開発の方法や、オリジナルサービス開発のプロセスを、体験しながら理解していけます。
ですから、不安に感じる必要はありません。質の高いプログラミングスクールでしっかり学習していけば、卒業後にご自身で制作実績を作ることも可能だからです。
ポートフォリオってどんなもの?
ポートフォリオとは、あなた自身のことや、上記で作った制作実績をまとめたものです。
企業に対して、「あなたはこんな人で、こんなスキルを持っている人です」ということをアピールするためのものですね。
未経験からサーバーサイドエンジニア転職を目指す場合、一番重要なのはポートフォリオです。ポートフォリオであなたができることをしっかりと伝えることができれば、未経験からでもサーバーサイドエンジニアとして採用されることは十分可能です。
だからこそ、このステップでは制作実績を作ることに注力すると良いです。
ポートフォリオ作成サービスは今の時代たくさんあるので、ポートフォリオの「中身」をしっかり充実させるために、実力をつけ、制作実績を作ることに注力しましょう。
3. ポートフォリオを持って転職活動をする
ポートフォリオを準備できたら、転職活動をしていきましょう。
転職活動の方法は大きく2つあります。
- 一般の転職エージェントを利用する
- プログラミングスクールの転職サポートを利用する
おすすめは2の「プログラミングスクールの転職サポートを利用すること」です。
なぜならこちらの方が、転職決定率が高い上に、手厚い転職保証なども受けられるからです。
就職・転職に強いプログラミングスクール
例えば「就職・転職支援に強いプログラミングスクール5選【現役エンジニアが徹底解説】」で紹介しているスクールは、プログラミング学習と転職支援がセットになっています。
こういったスクールを使えば、プログラミング学習はもちろん、転職活動に必要なポートフォリオの準備や、面接対策まで、全て手厚いフォローを受けることも可能です。つまり、就職や転職前提でプログラミングを学ぶなら、こういったスクールが強いです。
このようなスクールを使えば、ここまで紹介した3つのプロセスにおいて、一貫してプロのサポートを受けながら進めることもできますよ。
就職・転職支援に強いプログラミングスクール6選【現役エンジニアが解説】
未経験からのサーバーサイドエンジニア転職でアピールすべきこと
- あなたができること(スキルなど)
- 意欲の高さ
- コミュニケーション力
この辺りを面接でアピールされると良いですね。
未経験からの転職の場合、スキルはそこまで求められないことが多いですが、エンジニアの場合は「何ができるか」が最も重要です。ここは前述したポートフォリオベースで伝えていけばOKです。
また未経験転職の場合、意欲の高さや、コミュニケーション力は評価されるポイントです。
実務未経験者を採用する企業は、入社後に成長し、活躍してくれることを期待し、採用します。ですから、入社後も自発的に学んでいき、会社に貢献していけることを、熱意とともにアピールする必要があります。
また「口だけ」だと信用されませんから、実際にここまで紹介したステップの中で、未経験なりに学習し、制作実績を作るまで至ったことと絡めてアピールすると、説得力は増しますね。
その上で、コミュニケーション力がアピールできると尚良しです。エンジニアといえども、チームでコミュニケーションを取ることは多いです。
なお、不動産や保険の営業マンのように、コミュニケーションが高くなくても大丈夫です。周囲が不快に感じない接し方や、相手への配慮ができる会話や行動ができれば、エンジニアのコミュニケーションとしては問題ないです。
むしろ、リーダーシップが発揮できるような方は、それだけでも十分なアドバンテージ(利点)になりますよ。
こういった面接の基本も、前述した「就職・転職支援に強いプログラミングスクール5選【現役エンジニアが徹底解説】」では教えてくれるので安心してください。
以上が、未経験からサーバーサイドエンジニアになる際のステップです。
この順序で行動していけば、あなたも未経験からサーバーサイドエンジニアになれますよ。
未経験からサーバーサイドエンジニアになる際のQ&A
ここでは未経験からサーバーサイドエンジニアを目指す方に聞かれたことに対して、Q&Aで答えます。
サーバーサイドエンジニアに30代や40代以上でもなれる?
結論、30代なら可能、40代以上だとハードルはかなり高くなります。
30代からのサーバーサイドエンジニア転職事情について
30代は20代と比較すると、ハードルが上がることは事実ですが、今回紹介したステップで実績を作り、転職活動に望めば、未経験からでもサーバーサイドエンジニアになることは可能です。
なお30代からプログラミングを学んでエンジニアになる実態は「30代初心者がプログラミングスクール経由で独立・転職する方法【リソースを活用しよう】」でも解説しているので、よければ覗いて読んでみてください。
40代からのサーバーサイドエンジニア転職事情について
一方40代以上となると、サーバーサイドエンジニア転職は枠がかなり狭くなります。
もちろん、転職の世界は相思相愛になれるかどうかなので、不可能ではありません。事実、40代からサーバーサイドエンジニアに転職された方も知っています。道は険しいものの、不可能ではないので、チャレンジすることは良いと思います。
一方40代の場合、サーバーサイドよりは、フロントエンド寄りの方が始めやすいですね。例えばHTML/CSS/JavaScript/PHP/WordPressあたりを学んでWebサイト制作をやる場合、40代未経験からでも始めている人は多いですよ。
難易度としてはサーバーサイドエンジニアよりも低いので、もしこだわりがなければ、フロント側の道も検討されることをおすすめします。
「未経験からフロントエンドエンジニアになるには?【必要スキル・言語・手順を一挙解説】」の記事が参考になると思います。
まとめ
最後に、サーバーサイドエンジニアは需要が高く、今後の将来性も高いです。
今のうちにサーバーサイドエンジニアになっておくことで、安定して収入を得ることができるだけでなく、他の人よりも高収入や自由な働き方も実現していけます。
今回紹介したステップに沿って行動すれば、今から半年後にはサーバーサイドエンジニアになり、人生を大きく変えることも十分可能です。
プログラミングはイメージよりも難しくないです。にも関わらず、とにかく需要が高いからこそ、今目指すことに旨味があるんですよね。
迷っているなら、早くこちらの世界に来ましょう。プログラミングの世界は、行動さえ起こせば人生大きく変わりますよ。
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