どうも。フリーランスエンジニアのYutoです。
早速ですが、最近は正社員エンジニアとして働ける経歴があるにも関わらず、敢えて「派遣エンジニア」という働き方を選ぶエンジニアが増えています。
それもそのはず、派遣エンジニアと正社員エンジニアはそれぞれ特徴が異なり、人によっては派遣社員の方が、希望を満たせる場合があるからです。
とはいえ、個人的には、派遣エンジニアという働き方をおすすめできる人は正直、少ないです。ですが、状況によっては、正社員エンジニアではなく、「派遣エンジニア」を選んだ方が良い場合もあるとも確信しています。
そこで本記事では、派遣エンジニアの本当のメリット、デメリットについて、現役エンジニアの僕が解説していきます。
どのような人が派遣エンジニアを目指すべきで、一方どのような人は目指さないべきか、派遣エンジニアでない代替案も含めて紹介します。
簡単に、僕の経歴。
現在フリーランスエンジニアとして働きながら、転職エージェントとしても活動をしています。
転職エージェントとしてはIT業界を中心にサポートしているため、エンジニアの転職に関しては、リアルな実態を把握しています。
フリーランスや正社員、そして派遣。それぞれの違いを把握している立場から、派遣エンジニアのメリット・デメリットをフラットに紹介していきますね。
そもそも派遣エンジニアって何?という方へ
その場合は、まず先に「「正社員 vs 派遣社員」エンジニアのキャリア選択はどっちがおすすめか結論。」の記事をどうぞ。
こちらの記事で、派遣エンジニアの種類や、正社員・フリーランスとの違いをわかりやすく解説しています。
Contents
派遣エンジニアのメリット
まずは派遣エンジニアのメリットから。それぞれ挙げていきます。
自分の興味のある案件に参画しやすい
つまり、「自分が学びたいスキルが学べる」ということですね。
例えば正社員エンジニアの場合、どの案件に参画できるかは、所属会社の運の部分も強いです。ですから、人によっては実務経験を積めず、成長できないこともあります。
ですが派遣エンジニアの場合、働き方自体がフレキシブルなので、自分が興味のある分野の案件を中心にこなしていくことができるんですよね。
そのため、派遣エンジニアという働き方をうまく活用すれば、短期間で実務経験を積み、伸ばしたいスキルを伸ばすことができます。
ですから例えば、「近い将来フリーランスになるために、特定分野の実務経験を積みたい」、という場合などは、派遣エンジニアは選択肢として良いと思います。
残業が少ない
「残業が少ないこと」も派遣エンジニアのメリットですね。
派遣エンジニアの場合、正社員と異なり、残業がたくさんあるということは少ないです。
正社員エンジニアだと、毎日2〜3時間残業する会社もザラにあります。ですが、僕が知っている限りだと、派遣エンジニアはそこまで残業がないですね。
ですから、会社の仕事は時間内に終えて、残りの時間はプライベートに使ったり、またはスキルアップのために使うことも、派遣エンジニアならできます。
加えて、最近は「副業」して稼ぐエンジニアも多いです。派遣エンジニアで最低限の生活費を確保しながら、副業で稼ぎを大きくしていく、という働き方も良いですね。
なお、副業の稼ぎ方については、「プログラミング初心者が副業で稼ぐための全ステップ【フリーランスの僕が解説】」で解説しています。経験者だと物足りない内容かもしれませんが、初心者であれば、副業で稼ぐまでのステップがわかる内容にしています。
責任が少ない
派遣エンジニアの場合、自社の社員でない分、責任の範囲も狭いことが一般的です。
例えば普通の正社員だと、部下を持たされてマネジメントを積んでいくことや、つまらない会議に出席することも、状況によっては必要です。
その点派遣エンジニアは、正社員エンジニアと比較すると、そういった責任や無駄な雑務を負わないことが一般的です。
僕もそうですが、特にエンジニアの場合、マネジメントに興味がない人が多いですよね。そういう意味で、派遣という働き方が合っているエンジニアも、実際世の中には多いかなと思います。
案件が合わなくても辞めて次にいきやすい【身軽さや自由】
派遣エンジニアは、悪く言えば雇用が不安定ですが、良く言えば、仮に嫌な現場に遭遇しても、秒でその職場を離れられる「身軽さ」や「自由」があることです。つまり、案件が合わないと感じたら、次の案件にいきやすいんですよね。
それもこれも、派遣エンジニアの場合、派遣先の企業と「雇用関係」がないからです。
正社員だと、雇用されている分、さすがにそうはいかないですよね。ですが派遣エンジニアの場合、派遣先とは雇用関係にはないので、派遣先を変えてもらったり、あるいは辞めることも、正社員と比較するとしやすい事実があります。
その辺りの身軽さや自由は、やはりメリットですね。
これらを重視する人にとっては、派遣エンジニアは働きやすいと思います。
派遣エンジニアのデメリット
一方で、派遣エンジニアにはデメリットも存在します。
なので、派遣エンジニアを目指すなら、このデメリットには目をつぶらず、事前にしっかり認識しておくことが必要です。
雇用が不安定
まずはやはり「雇用が不安定なこと」ですね。
派遣エンジニアと正社員エンジニアを比較すると、当然ながら派遣エンジニアの方が、雇用の安定性は不安定です。
特に、「正社員 vs 派遣社員」エンジニアのキャリア選択はどっちがおすすめか結論。の記事でも解説している通り、「登録型派遣エンジニア」の場合、案件がないときは「雇用」も「給料」も途切れます。
一方正社員エンジニアであれば、例え案件がないときでも、雇用が途切れたり、給料が途切れることはないです。なので、安定性という点では、やはり正社員の方が高くなります。
収入面で劣る
「収入面で劣ること」も、派遣エンジニアのデメリットといえますね。
派遣エンジニアでも給料の良い職場はありますが、それでもトータルで見れば、正社員エンジニアよりも収入面は劣ることが事実です。ですから、給料面を取るなら、正社員エンジニアの方が確実です。
とはいえ、最近は前述通り、副業で個人で稼ぐエンジニアも増えていますから、本業、副業トータルで考えて、正社員エンジニアよりも高給を目指すことも、派遣エンジニアなら可能だったりします。
派遣エンジニアがおすすめな人
これらのことを踏まえて、派遣エンジニアは以下のような人におすすめです。
近い将来フリーランスとして独立したい人
上記の通り、「近い将来フリーランスエンジニアとして独立したい人」に、派遣エンジニアはおすすめです。
なぜなら、派遣は「案件コントロール」が効きやすく、かつ残業や責任に縛られることが少ないため、伸ばしたいスキルや実務経験を、短期間で積んでいけるからです。
フリーランスになる前提なら、雇用の安定性はそもそも必要ない
フリーランスエンジニアになるなら、そもそも雇用の安定性も不要ですよね。
それなら、案件コントロールがしやすい派遣エンジニアになり、実務経験を1〜2年ほど積んで独立するというのは、一つのキャリアプランとしてアリだと思います。
派遣エンジニアで一生勤め上げるというのは、相応に大変だと思います。雇用の安定性がないので、一生働き続けるというのはそれなりに覚悟も必要です。正社員のように、毎月の給料があるだけでも、潤沢な退職金があるわけでもありません。
ですが、上記のようにあくまで「一時的な働き方」であれば、有効活用すれば、割りの良い働き方だと思いますよ。
自分の時間も十分取れ、正社員と比較すると責任もストレスも少ないですから。一考の価値はあると思います。
派遣エンジニアがおすすめでない人
一方、派遣エンジニアがおすすめでない人もいます。
安定性を重視したい人
上記の通り、「安定性」を何より重視したい人は、派遣エンジニアはおすすめではないですね。
前述通り、雇用の安定性を重視するなら、やはり一番は正社員エンジニアです。なので、派遣エンジニアになるのではなく、正社員エンジニアとしてより良い環境を目指すと良いですね。
なお、正社員としてより良い環境を目指す方法は、記事後半で解説します。
収入を重視したい人
また、「収入を重視したい人」にも、派遣エンジニアはおすすめではないですね。
前述通り、派遣エンジニアは正社員と比較すると、待遇面で劣ります。派遣エンジニアは身軽さや責任の低さ、残業の少なさが魅力ですから、そもそも収入が最優先の人にはおすすめしていません。
とはいえ前述通り、派遣エンジニアでゆるく働きながら、副業でがっつり稼ぐ生き方もありますので、この辺は志向に合わせて選ぶと良いですね。
すでに一定のスキルも経験もある人
また、スキルや経験が一定ある方も、派遣エンジニアはおすすめではないです。
なぜなら、一定の経験があるなら、派遣エンジニアではなく「フリーランスエンジニア」になった方が良いからです。
多くのエンジニアが誤解していること
それは、フリーランスエンジニアはそこまで高いスキルや経験は必要ないということです。むしろ、実務経験が2年ほどあれば、フリーランスエンジニアとして独立し、仕事をしていくことは可能なんですよね。
その上、派遣エンジニアと比較すると、フリーランスエンジニアは収入がかなり良いです。「月収50万円以上」は割と硬く目指せて、人によっては「年収1,000万円」も狙っていけます。
つまり、一定の経験がある方であれば、合理的に考えて、派遣エンジニアを選ぶ必要性がないんですよね。
派遣エンジニアを選ぶくらいなら、同じ時間で倍以上稼げるフリーランスエンジニアを検討した方が絶対に良いです。
「フリーランスエンジニアってそんなに稼げるの??」と思う場合、「現役フリーランスエンジニアが単価の相場や平均年収を紹介【単価UPのコツも解説】」の記事が参考になると思います。当記事では、フリーランスエンジニアの僕が、案件の単価相場や平均年収を解説しています。
まとめると、
ということで、「フリーランスエンジニア独立を見据えてスキルアップを短期間したい人」に、派遣エンジニアという働き方はおすすめです。
この条件に当てはまる方は、派遣エンジニアの働き方を真剣に検討してみると良いですね。
派遣エンジニアになる方法
- 派遣エンジニア専門エージェントを利用する
結論、派遣エンジニアになるなら、上記の方法でOKです。
もっと具体的に言うと、派遣エンジニアとして1〜2年ほど実務経験を積みながら、平日夜や週末を利用し、個人で稼ぐ経験を積むことが良いですね。
そうすれば、早い段階で稼ぐ経験を積めますし、稼ぐ経験が積めるからこそ、稼ぐ自信も生まれます。
僕もそうでしたが、自分で稼ぐ経験がなかったころは、フリーランスエンジニアとして独立することはとても不安でした。
それでも、稼ぐ経験を積んでからは、フリーランスとして生きていく確固たる自信もできましたし、そもそもエンジニアとして稼ぐことは、そこまでハードルが高くないことを実感しました。
加えて、いまはエンジニアの手を借りたい企業は山ほどありますから、普通のスキルであっても、稼いでいくことは十分可能ですよ。なので、チャレンジ一択かなと思います。
おすすめの派遣エンジニア専門エージェント
- パーソルテクノロジースタッフ【派遣専門エージェント】
結論、まず初めの検討すべき派遣エージェントは上記でOKです。
パーソルテクノロジースタッフは業界屈指の求人数を持つエージェントです。求人数が多い分、自分の希望に合った案件に参画しやすいメリットがあります。
また、派遣エンジニアの場合、だいたい時給は2,000円前後が多いんですが、パーソルテクノロジースタッフの求人の平均時給は2,400円を超えています。そのため、稼ぎやすいという点でもメリットがあります。
ですから、派遣エンジニアの道を検討するなら、まずはパーソルテクノロジースタッフに相談してみると良いです。いろいろ話を聞いてみて、派遣エンジニアに魅力を感じたなら、その道に進んでみればOKです。
そしてそのタイミングで、他のエージェントも比較することで、より良い案件を見つけることができるでしょう。利用は「無料」です。
パードルテクノロジースタッフ以外も比較したい場合
なお、パーソル以外の他のエージェントも比較検討したい場合、現役エンジニアがおすすめするITエンジニア専門派遣会社TOP 4【徹底比較】の記事で挙げている残り3社がおすすめです。こちらのエージェントにも相談することで、より時給の高い仕事だったり、自分のスキルを伸ばせる案件にも出会える確率が高まるかと思います。
派遣エンジニア以外の道を目指す方法【正社員 or フリーランス】
前述通り、派遣エンジニアはすべての人におすすめの道ではないです。人によっては「正社員」としてより良い環境を目指したり、「フリーランスエンジニア」として独立した方が良い場合もあります。
最初にやるべきこと
こちらも最初は「エージェント」を通じて相談し、良い案件を紹介してもらうことが一番初めのステップです。
良い案件さえ紹介してもらえれば、その時点で働く環境は一瞬で良くなるからです。
良い案件を紹介してもらえなかった場合のステップ
ですが、中には良い案件を紹介してもらえない方もいると思います。
その場合、基本的には「経験」や「スキル」が足りないということなので、今の自分に足りないスキルを確認し、そのスキルを埋める行動を取ると良いです。
そうやって足りないものを補う行動を取っていけば、遅かれ早かれ、希望する条件の仕事は請けられるようになります。このように「逆算思考」で動いていくことが大事ですね。
ということで、まずはエージェントに相談して現状把握することがファーストステップですが、参考までに、オススメのエージェントをこちらも挙げておきます。
「正社員エンジニア」として、より良い環境を目指す場合
- レバテックキャリア【IT/Web特化の転職エージェント/優良企業多数あり】
「フリーランスエンジニア」として、より良い環境を目指す場合
- レバテックフリーランス【登録エンジニアの平均年収862万円】
結論、上記でOKです。
レバテックキャリア、レバテックフリーランスともにIT/Web業界専門のエージェントで、優良求人が圧倒的に多いです。コンサルタントもITに精通しており、今後のキャリアに関して、的確なアドバイスをくれます。
また、いまはエンジニアは圧倒的に人手不足なので、いまより良い環境の仕事を紹介してもらえる可能性は高くなっています。
現役エンジニアなら、一度は「フリーランス」の道を真剣に検討すると良い
上記の通りで、特に現役エンジニアの方は「フリーランスエンジニア」という働き方は、一度は真剣に考えることが本当におすすめです。
正社員から正社員の転職の場合、そこまで劇的に待遇が変わるかというと、多くの人はそうではありません。
ですがフリーランスの場合、劇的に収入が上がったり、働き方が一変したりと、大きな変化を起こすことが可能です。事実、正社員からフリーランスエンジニアになるだけで、収入が「2倍」になる事例も多くあります。
自分が本来目指せる可能性を知らないまま、年齢だけ重ねてしまうほど、勿体ないことはないです。
ですから、せめて自分の可能性だけは、きちんと把握しておくことをおすすめします。
独立意思がなくても、独立後の想定収入を見積もってもらえる【無料】
なお、独立意思がない状態であっても、レバテックフリーランスに無料登録して相談すれば、独立後の想定収入や案件を見積もってくれます。
見積もってもらって結果が良ければ、そこで独立を検討すればOKで、結果が良くなければ、「現状維持で大丈夫です」の回答でOKです。
登録・相談も「無料」なので、使い倒すことがおすすめです。
結論:キャリアに正解・不正解はない。「道」を幅広く検討してみよう
派遣、正社員、フリーランス。「エンジニアのキャリア」はいま本当に多様化しています。
どの道が正解、不正解ということはないです。ですが、自分に合った道はあります。
これからのキャリアに悩む場合、これまで検討していなかった選択肢含め、できるだけ「広く」検討してみることが、後悔のない選択に繋がります。
これまで派遣しか検討してこなかったのなら、一度はフリーランスを検討すると良いですし、逆にこれまで正社員しか検討してこなかったのなら、派遣を検討してみることも良いです。自分にある選択肢を正しく理解することで、自分に本当に合った道は見えてくるからです。
最後に、いまは景気が良いので良い仕事への転職や独立もしやすいですが、景気が変わってしまうと、難易度は目に見えて上がります。そして、残念ながら、最近は景気が落ちてくる予兆もあります。
ですから、転職や独立といった行動を起こすなら「1日も早く」が鉄則、必要不可欠です。
早ければ早いほど、自分に返ってくる見返りも大きくなりますから、未来の自分のために、まずは一歩踏み出すことが必要ですね。
本記事で紹介したエージェント
- パーソルテクノロジースタッフ【派遣専門エージェント】
- レバテックキャリア【正社員専門エージェント】
- レバテックフリーランス【フリーランス専門エージェント】
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