- IT転職の志望動機や自己PRを書きたいんだけど、どうやって書けばいいんだろう?面接でも聞かれるだろうし、志望動機を作る手順が知りたい
このような悩みをお持ちのあなたに、今回は答えていきます。
転職で応募企業の目に止まる「志望動機の型」は存在します。今回は転職において非常に大事な「志望動機の考え方」の話をします。
一方、残念ながら、本記事では「志望動機書の例文」は用意していません。もし今すぐ例文を知りたいなら、ページをそっと閉じて、他の記事を見てみてください。それ以上に大事なことを、本記事ではお伝えします。
簡単に僕のことを紹介しておくと、現在転職エージェントをしながら個人でWeb系のエンジニアをやっています。選考に受かる志望動機、選考に受からない志望動機については山ほど見てきているので、今回は受かる志望動機の考え方を伝授します。
Contents
そもそもなぜ志望動機書を書く必要があるのか?
結論、企業が重視する点は「能力」だけでなく、応募者の「考え方」や「思い」も見ているからです。
当然、一番大事なことは応募者の「能力」です。自社に入ってどんな形で貢献してくれるのか、利益を生んでくれるのか、これが選考の最も重要なポイントであることは間違いないです。
ただ転職の場合、一概に「能力」だけで決まるものではありません。
能力に加えて、その応募者がどういう考えや思考の持ち主か、どんな希望を持って入社を希望しているのか、こういう点が最終的な内定の決定打となることは、転職では往々にしてあります。
志望動機が全てではありませんが、志望動機をないがしろにしてはいけません。しっかりとした志望動機を伝えられるからこそ、良い転職は実現することができますよ。
IT業界で求められる人物像について
- 経験者の転職の場合:即戦力の人
- 未経験者の転職の場合:若手・ポテンシャルがありそうな人
結論、上記の通りです。
採用要件については各企業ごとに異なりますが、基本的には経験者であれば即戦力になり得る方、未経験者であれば若手 or ポテンシャルがありそうな人です。
まあこれはIT転職に限らず、どの業界でも共通することです。どの業界だって経験者なら即戦力として活躍してくれることを求めますし、未経験者であれば若くてポテンシャルがある方が求められます。
唯一、IT業界で特徴的なこととしては、IT業界自体の平均年齢が若いことですね。ITベンチャーだと平均年齢が20代とかも普通にあります。
そのため、IT転職の場合、企業によっては30代未経験者だとハードルが上がります。年齢による難易度の違いは、IT転職の場合は顕著ですね。20代なら未経験でもスムーズに転職できるんですけどね。30代以上だと、門が狭くなります。
とはいえ、未経験の30代以上でもIT転職はできるので安心してください。そのあたりについてはIT転職における年齢の限界について【30代以上でも転職できるのか?】をどうぞ。20代なら特に心配ありません。チャレンジしましょう。
IT転職の志望動機を作る手順
結論、以下のステップで考え、作っていけばOKです。
上記の4ステップです。この4ステップで考えていくことが、転職の志望動機を作る上では極めて重要です。
上記4ステップを具体化してみる
上記の4ステップを具体化すると以下の通りです。
- 自分の「能力」を明確にする 👉 自分がこれまで経験してきた仕事、積み上げてきた専門性
- 自分の「思い」を明確にする 👉 応募企業への転職理由・応募企業で実現したいこと
- 自分の「価値」を明確にする 👉 その企業でどんなことが活かせるのか
- 志望動機書としてまとめる 👉 転職エージェントのサポートを受けながら
この通りです。それぞれ少し深ぼって解説していきますね。
STEP1:自分の「能力」を明確にする
まず一番初めやるべきは「自分の能力を明確にすること」です。
- これまでやってきた仕事や経験
- そこで培ったスキルや専門性
- 自分自身の人間的な強み
こういったものを洗い出すことが、このステップです。
能力は転職において大前提となる部分です。ここが自分でわかっていないと、後々企業に対してアピールポイントがわからなくなります。そうなると、企業としても困りますよね。自分でしっかり伝えられるようにならないといけません。
ですから、自分はどんな人間なのか、どんな能力があるのか、どんな専門性があるのか、棚卸しをすることが必要です。
STEP2:自分の「思い」を明確にする
志望動機書の肝になるステップです。
- なんでその企業を志望しているのか
- その企業で何を実現したいのか
- それは他の企業ではダメなのか?
- そもそもどうしてそう思うようになったのか?(原体験など)
これらを徹底的に深ぼっていくことが、合格に繋がる志望動機を作るポイントです。
おすすめのやり方としては、「なぜ」を自分に5回繰り返してみてください。
例:志望動機「◯◯の分野を追求したいと考えていて、この会社だとそれができると思ったから」
- なぜ当社なの?→御社は業界トップであり、常に最先端の技術を取り入れるリーディングカンパニーだから
- なぜ最先端技術なの?→世の中に大きなインパクトを残す開発がしたいと思っているから
- なぜそう思ったの?きっかけは?→・・・・
こんなイメージです。多分、途中で言葉が詰まると思います。
これを続けていくと、過去の自分の経験と、いま志望している理由が一本の線で繋がっていきます。この一本線、言い換えれば「自分の軸」のようなものを、このステップでは見つけてください。
考え方の軸さえ見つかれば、その軸に沿ってこれまでのストーリー、そしてこれから希望するストーリーを、志望動機に乗せて伝えることができるようになります。ここまでくれば、志望動機としてはかなり納得感のあるものができますよ。難関企業も受かります。
STEP3:自分の「価値」を明確にする
「能力」「思い」を明確にしたら、最後は「自分の価値」を明確にしましょう。
- その企業でどんなことが活かせるのか
- どんな利益をその企業に生むことができるのか?
- 自分がどう役に立てるのか
これらを考えることが、このステップでは必要です。
この価値は、相手にとっての「メリット」と言い換えることもできますね。自分がその会社に入るとどんなメリットが相手にあるか、それをこのステップで考えましょう。
これを的確に伝えることができれば、だいたいの企業は納得してくれます。伝えることができるメリットがないなら、それはそれで力不足ということです。転職活動と同時に、自分を高める努力も必要かもしれません。
STEP4:志望動機書にまとめる
ここでようやく志望動機書にまとめる段階です。
冒頭で本記事に例文はないと述べましたが、いきなり「例文」から入っても、はっきり言って意味ないんですよね。
まずは思考を整理すること。「能力」「思い」「価値」という観点で、自分の棚卸しをすること。ここがスタートです。ここがはっきりしていないのに例文を真似して書いても、面接官に刺さる志望動機や自己PRなんて書けません。だから、敢えて出しませんでした。
実際の志望動機の書き方は、転職エージェントのサポートを受けながら書くことが一番ベストですね。
志望動機や自己PRを考える際、応募先の企業が求める人物像を理解することも大事です。それを一番把握しているのは転職エージェントなので、転職したければ、転職エージェントを活用しておきましょう。
志望動機を、企業ごとに自分で考えて作ることは意外と大変です。転職エージェントに登録することも少し面倒かもしれませんが、トータルの手間や、良い企業に転職できることを考えたら、転職エージェントに登録をした方が間違いなく有益です。特に男性であれば仕事はずっと続きますから、転職活動は妥協しないことです。
転職エージェントは登録・利用とも無料ですので、使っていない方は活用しましょう。オススメのエージェントは【IT転職】転職で本当に役立った転職サイトと転職エージェント【30社以上の中から厳選】でまとめているので参考にどうぞ。
志望動機を作る際の注意点
転職エージェントと一緒に作る際に指摘してくれるかもしれませんが、以下、志望動機を作る際の注意点も書いておきます。無意識的に書いていくとやってしまいがちなポイントをまとめました。
自分のことのみ書きすぎる
自分がこれまでやってきたこと、身につけてきたことをひたすら列挙するパターンです。
一見良さそうですが、応募企業側からすると、「やってきたことはわかったけど、じゃあ当社でそれをどう活かせるの?」と思われることが結構多いので注意が必要です。
応募企業のことのみ書きすぎる
「御社でこんなことを実現したいんです!」
「御社のこのビジネスに惹かれています!」
こういう想いを伝えることは大事ですが、そればかり伝えてしまうと、今度は「じゃああなたは何ができるの?どんなスキルがあるの?」と思われることがあるのでこちらも注意です。
抽象的なことのみ書きすぎる
「やる気だけは人一倍あります」
「精一杯頑張ります」
これもNGです。なぜなら「具体性がないから」です。普段の会話から大きな単語(例:頑張る。努力する。一生懸命やる等)を使いがちな人は注意が必要です。具体性を持って、伝えるようにしましょう。
まとめ
志望動機や自己PRの具体的な書き方というより、本質的な話をしてきました。
今回の内容は、IT転職に限らず、あらゆる業界で使える本質的な考え方です。ですので、ぜひ使ってもらえればと思います。
なお前述通り、IT転職の詳しい志望動機の書き方については、ITに強い転職エージェントから直接アドバイスをもらいながら書いていくことが一番ベストです。前述通り、企業が求める人物像は企業によって変わるため、ネットに書いてあるテンプレートそのままでは良くないです。
ということで、本記事は以上です。
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