プログラミングは難しいは「大きな誤解」である理由【現役エンジニアが語る】

 

監修者 蟇目 雄介

SIerで7年間基幹システム開発に従事し、gumi等でソーシャルゲームのデータ解析や運用開発を担当。Goodpatchでプロトタイピングツールを開発し、R CUBEにCTOとして参画して花嫁向けWebサービスを立ち上げる。2017年5月にフリーランスエンジニアとして独立し、2018年7月に株式会社マスドライバーを設立し、代表取締役に就任。フルスタックエンジニアとして活動中。

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  • プログラミングを始めてみたんだけど、難しすぎてツライ。エンジニアの人はなんでこんな難しいことがスラスラできるんだろう? わからないことが多すぎる…

 

今回はこういった悩みに答えていきます。

上記はプログラミングを始めたばかりの人が悩みがちなことですが、結論から言うと、プログラミングは難しいというのは「大きな誤解」でして、正しいステップで進めれば、そこまで難しいわけではありません。

プログラミングは例えるなら、自転車の乗り方を学ぶことと似ていて、自転車もプログラミングも最初慣れるまでは大変ですが、一度慣れると、簡単にできるようになります。実際僕も20代後半に初心者としてプログラミングの勉強を始め、今はフリーランスエンジニアとして、活動しています。

僕は文系学部出身で、コンピューターサイエンス等の情報系の学科を出ていたわけでもなく、パソコンに詳しいわけでもありませんでした。むしろ、スマホの機能さえフル活用できずに友人にバカにされるような、新しいテクノロジーには疎いタイプだったのです。

そんな僕でもプログラミングを習得して稼げているので、やる気さえあれば、誰でもやればできると本気で思っています。

そんな実情とは裏腹に、世間では「プログラミングは難しい」というイメージが定着していたり、実際始めて挫折する人も多いので、多くの人はプログラミング習得まで到達しないのです。

その結果、エンジニアになる難易度が下がり、エンジニアになった人は若くして年収1,000万円を稼げたりと、オイシイ思いができる世の中になっていて、「プログラミング=難しい」と諦めるにはあまりにもったいない世界がエンジニアの世界です。

ですので、今回はプログラミングが難しいと感じてしまう理由や対処法について解説し、一人でも多くの人がプログラミングを頑張るきっかけに本記事がならばと思います。

本記事を読むことで、プログラミング≠難しいという先入観を打破いただけるはずです。さらに、初心者がプログラミングを挫折せずに習得するコツについてもわかるようになります。5分ほどで読めますので続きをどうぞ。

 

プログラミングが難しいと感じてしまう5つの理由

  1. そもそも苦手意識が強い
  2. 私、文系だから
  3. エラーが多すぎるから
  4. コードの英語がわからない
  5. 仕組み全てを理解しようとしすぎてパンクする

 

僕の経験からすると、これが「プログラミング=難しい」と初心者が感じる理由だと思ってます。

 

1. そもそも苦手意識が強い

プログラミング=難しいと感じる人の大半は、そもそもプログラミングに対する苦手意識が過剰に強いことが挙げられます。

プログラミングは、未経験者からからすると、見たこともないコードが並んでいて、桁外れの才能や高い専門知識が必要な分野だと思いがちです。でも、実際そんなことはないんです。

事実、仕事でプログラミングスキルを使っている人は多くいます。彼らが全員桁外れの才能や高い専門知識を持ってるかといえば、そうではありません。僕だってそんな才能や知識はない部類に入るでしょう。

それでも稼げるんです。

仕事で食べていく程度のレベルなら、普通の人なら誰でも適切なステップで進めればできるんです。スポーツ選手なら本当に一握りの人しか食べていけませんが、プログラミングの場合、スポーツ選手とは違うんです。

このように、プログラミングに対して過剰に苦手意識を持っている人は、プログラミングをあまりに難易度の高いものと捉えがちです。普通に仕事をする分には全然レベルは高くないです。

 

2. 私、文系だから

これも誤解されがちですが、文系だからプログラミング習得で不利になることは、実際ほとんどないです。そもそも理系/文系という大雑把な基準で個人の素養を判断することは、ガラパゴス化した日本的発想なのです。事実、アメリカ在住時代に「俺/あなたは文系だから、エンジニアは無理」なんて話は聞いたことがありませんでした。

実際、文系でも、プログラミングを習得してエンジニアになってる人は山ほどいます。確かに初任給は理系の方が高めではありますが、結局は実力次第ですぐに追いつけますし、文系出身者で上場企業のCTOを務める方もおられます。例えば、グリー株式会社の取締役CTOの藤本真樹さんとか。

文系だと下積み期間が長くなるかといえばそうでもなくて、実際、文系からエンジニアには最短1ヶ月でもなることができます。この点については文系からエンジニアを目指す現実的な方法【最短1ヶ月】で書いているので詳しくはこちらをどうぞ。

 

3. エラーが多すぎるから

プログラミングにエラーはつきものです。特にプログラミングを始めたばかりのころは、エラーの対処はかなり神経を削られるので、ここで挫折してしまった人は特に、プログラミングは難しいというイメージを強く持ちがちです。

初心者だと、1つのエラーを解決するだけで1-2時間とかかることはよくあります。長いとそれ以上かかることもあるので、仕事を続けながら勉強している社会人であれば挫折するのも無理ないです。僕も当時は仕事終わりの21時から勉強を始め、夜0時まで3時間、ひたすらエラーと睨めっこする時間を何日も過ごしました(泣)

ただですね、当時の僕のような初心者がぶつかるようなエラーは実際そんなに難しくないんです。初心者が1時間も、2時間もかかるエラーでも、プロのエンジニアからすれば一瞬でわかることはたくさんあります。いま振り返ると、あのエラーに対して3時間もよくかけたなと思います(苦笑)当時はそれほど単純なことで悩んでいました。

初心者の段階だとなかなかそうは思えないとは思いますが、数をこなしていけば、だんだんと僕が言っていることがわかるようになります。大事なのは場数を踏むことなんです。

 

4. コードの英語がわからない

一部の人はコードの英語がわからず、プログラミング=難しいという先入観を持っているケースもありますね。

これも少し経験を積めばわかるようになります。何も英会話を学んでいるわけではなく、プログラミングで使う用語を覚えれば良いだけなのです。

僕の友人でTOEIC 300点代のエンジニアがいますが、そんな彼でもエンジニアになれていますから。エンジニアとして生きるなら、英語ができた方が役立つことは間違いないですが、苦手でも大丈夫です。少なくとも仕事で食べていくことは十分できます。

 

5. 仕組み全てを理解しようとしすぎてパンクする

プログラミングの仕組み全てを最初から理解しようとして結果パンクする、これもありがちですね。

プログラミングって知識として理解することは大事ではありますが、初心者のころは、それ以上に身体で覚えることが大事です。

全部頭で理解しようとするのではなく、実際にコードを書いたりサービス開発をする過程で、プログラミングの仕組みがわかってきます。全部理解しようとしたらわかるはずがないので、まずは手を動かすことが必要ですね。

 

「プログラミング難しすぎる」「わからない」から脱出するためには?

  1. まずは易しめの言語からスタートすること
  2. プロのサポートを借りながら勉強すること

 

プログラミング=難しいを脱出するには、この2つの手順を踏めばOKです。

 

1. まずは易しめの言語からスタートすること

プログラミング難しいと思っている人は、易しめの言語から学習をスタートすることですね。

プログラミング学習で大事なことは「まず慣れること」です。まずは易しめの言語でいいので、プログラミング自体に慣れることから始める必要があります。

逆に、最初から張り切って難しい言語を選ぶと、そもそも慣れるまでの水準に到達できず、途中で挫折してしまう人が多いです。せっかくプログラミングを勉強しようと決意したのに、それだともったない話ですね。

ということで、プログラミング初心者は、初心者でも始めやすい/やさしい言語を選ぶことがおすすめなのです。

初心者でも取り組みやすく、個人的におすすめの言語はRubyとPHPです。どちらも需要があり、将来性があり、そして稼ぎやすいからです。

ちなみに僕はRubyからスタートしましたが、初心者でも理解しやすかったですし、Rubyは案件も豊富なので仕事に困ることもありません。よって、Rubyはおすすめです。

RubyとPHPをおすすめする詳しい理由については、プログラミングで最初に学ぶべき言語→迷うならこの3つから選びましょう【エンジニアが解説】で、プログラミングで稼げる言語についてはプログラミングで本当に稼げる言語について【稼ぎたいならここから選ぼう】でまとめているのでこちらもどうぞ。

 

2. プロのサポートを借りながら勉強すること

易しめの言語を選んだら、プロのサポートを借りながらでも前に進むことが大事です。

前述通り、プログラミング学習が大変なのは「プログラミングに慣れるまでの初期の段階」です。そこさえ乗り越えれば慣れて楽になるので、学習初期段階こそ、プロのサポートを受けながら前に進みましょう。

プログラミングスクールを使えば、プロのサポートを受けながら勉強することができるので、有効的に活用すると成長は早くなりますね。

独学についてはプログラミング独学は無理ではないがおすすめしない【現役エンジニアが解説】の記事で書いてある通り無理ではないけどおすすめしません。詳しい理由については上記記事をチェックしてみてください。

現役エンジニアが本当におすすめできるプログラミングスクールは現役エンジニアがおすすめするプログラミングスクール25選【徹底比較】でまとめているのでこちらを続けてどうぞ。中にはお得なキャンペーンで受けられるスクールもあるので、お金をあまりかけられない人でも学習できるスクールです。

 

プログラミングスクールおすすめランキング25選【2024年最新版】口コミ180件を徹底比較!

 

結論:「プログラミング難しい」は大きな誤解

まとめると、

  • プログラミングは難しくない
  • 大変に感じるのは慣れるまでの期間
  • 慣れるためには「易しめのプログラミング言語」を選び、「プロのサポートを受けながら勉強すること」が肝要

 

上記の通りです。冒頭でも述べましたが、プログラミング学習は自転車と同じようなものです。慣れるまでは大変ですが、一度慣れてしまえば難しくないです。

これから日本は人口減少、少子高齢化、経済縮小や年金不安やといったことが続くので、これまで同じ働き方で豊かになることは困難と言わざるを得ません。

そんな中でも、プログラミングスキルを身につければどこにいっても市場価値の高い人になれますし、個人で稼ぐ力も身につきます。言ってしまえば、プログラミングスキルは最強のサバイバルスキルです。

さらにいえば、最近は20代で年収1,000万円のフリーランスエンジニアもかなり増えていて、週3勤務やリモートワークといった働き方も選べます。お金も時間も場所も自由になれるのが、プログラミングスキルの力です。

だからこそ、プログラミング難しいと諦めるのではなく、プログラミングにトライしましょう。最初の壁をプロのサポートを借りながらでも乗り越えれば、そこから見える世界は明るいですよ。頑張ってくださいね!

 

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