どうも。フリーランスエンジニア兼転職エージェントのYutoです。
さて、最近は未経験から「派遣エンジニア」を目指す人が増えています。派遣エンジニアは正社員ほど責任や残業が少ないものの、エンジニアとしてのスキルアップが叶います。
なので、派遣エンジニアを踏み台として、フリーランスエンジニアを目指すことは、合理的な選択であり、この道を選択する方が増えていることは、世の中の流れとしてはある意味必然かと思います。
ただ一方で、未経験から派遣エンジニアを目指す場合は、将来後悔しないために、必ず考えておくべきことがあると、僕は確信しています。
そこで本記事では、未経験から派遣エンジニアを目指す前に考えるべきことを、記事にまとめました。
半年後だけでなく、1年後、2年後、5年後まで、ちゃんと笑っていられるキャリアを築いて欲しい。そういう願いを込めて、本記事を書いていきます。
Contents
大前提:エンジニアは未経験でもなることが可能
まず押さえておくべき前提として、エンジニアは未経験でもなることができます。
理由は、IT業界全体の人材不足です。
エンジニアは人手が圧倒的に足りていない
ちょっと見づらいですが、上記は経済産業省が出しているIT人材の不足規模に関する調査データです。
これをみると、2016年時点で「約17.1万人」のIT人材が不足しています。
しかも、この不足規模は以下の通り、今後さらに広がっていくと想定されています。
- 2016年:17.1万人の不足
- 2020年:36.9万人の不足
- 2030年:78.9万人の不足
このように、2020年で「約36.9万人」の不足に、2030年で「78.9万人」の不足まで、およそ2〜5倍の規模まで、事態は深刻化すると想定されているんですよね。
未経験からエンジニアになりやすい時代
このような状況なので、今は未経験からエンジニアになりやすい時代です。これは派遣社員や正社員問わずです。
「エンジニアはとにかく人手が足りていない」
この事実を、まずは押さえておくことが必要です。
中でも「派遣エンジニア」は未経験からなりやすい
さらに言えば、エンジニアの中でも「派遣エンジニア」は、未経験からでもなりやすいです。
それこそ、プログラミングの経験がなくても、転職できる企業もあるほどです。
例えば、24歳営業職男性が、派遣エージェントに登録した場合、その時点で仕事の紹介を受けることも、現実的にできます。
例えばネットワーク系のエンジニアなどは、未経験の派遣案件も比較的存在します。
このように、派遣エンジニアはなるためのハードルが低い分、誰でも行動すれば、派遣エンジニアになることはできます。
そもそも未経験から派遣エンジニアは本当に「最適な選択」なのか?
さて、未経験からでも派遣エンジニアになれるとはいえ、別に「派遣エンジニア」でなくとも、エンジニアにはなれるんですよね。それこそ、正社員のエンジニアにもなれるわけです。
そういう意味で、「果たして本当に派遣エンジニアである必要があるのか」という点は、未経験から派遣エンジニアを目指す前は、必ず考えておくことが必要なんですよね。
これこそが、未経験から派遣エンジニアを目指す際に、必ず考えておくべきことです。
【僕の意見】派遣エンジニアは万人にはおすすめではない
あくまで僕個人の意見ですが、万人に派遣エンジニアをおすすめはしていません。
詳しくは「派遣エンジニアの本当のメリット・デメリット【万人におすすめはできない】」の記事で理由を書いていますが、一言でいえば、「雇用が不安定、かつ収入面で正社員よりも劣るから」です。
前述通り、未経験から派遣社員だけでなく、正社員の道も両方選べる良い時代です。
それなのに、敢えて雇用の不安定な「派遣社員」になる必要は、必ずしも万人にはないと思うんですよね。全員が全員、雇用が不安定な状態で、居心地良く働けるわけではないですからね。
今後、正社員と非正規社員の差がなくなっていくと世の中では言われているものの、現時点ではまだまだ差はあります。
だからこそ、本当に自分に合うのは派遣エンジニアという働き方なのか、この点を考えておく必要があります。
一方、敢えて「派遣社員」を選ぶべき人もいる
一方で、敢えて派遣社員を選ぶと良い人もいます。
一言でいえば、近い将来フリーランスエンジニアになりたい人です。
派遣エンジニアの良いところは、正社員ほど責任を持つことなく、自分のスキルを伸ばすことに集中できる点です。
派遣エンジニアの方が総合的な収入は低くなりがちなものの、残業は少なかったり、仕事を選べたりと、その点の「自由」は効くんですよね。
つまり、フリーランスエンジニアになるまでの修行期間として「派遣社員」を挟むということであれば、派遣エンジニアは選択肢としてアリです。
面倒な責任などを追わず、自分のスキルアップに集中したい。その上で、近い将来フリーランス独立を前提とするなら、そもそも雇用の安定性も必要ないですからね。
ということで、現時点で派遣エンジニアを目指す意思が固まっているなら、本記事で後述する方法をとればOKです。
派遣エンジニアを目指すか悩む場合
一方、派遣エンジニアになるか、それとも正社員など他の道を目指すか、この点でまだ意思が決まっていない場合は、より詳しく両者についてまとめた「「正社員 vs 派遣社員」エンジニアのキャリア選択はどっちがおすすめか結論。」の記事をどうぞ。
上記を参考にしつつ、あなたにとってどの道がベストか、一度立ち止まって考えてみると良いです。
そういったことも踏まえて、「それでも派遣エンジニアの道を前向きに検討したい」と思う場合は、次のステップに移りましょう。
未経験から派遣エンジニアになるための方法
- 派遣エージェントに登録し、自身に足りないスキルを知る
- 並行して、プログラミングを勉強する
結論、未経験から派遣エンジニアを目指す方法は上記の通りです。
これは派遣エンジニアになる意思が固まっている場合はもちろんですが、「派遣エンジニアになることは決められていないけど、派遣エンジニアの道も検討してみたい」という場合も、このステップで行動すると良いです。
実際に行動してみて、「やっぱ自分に派遣は合わない」と思えば、それは行動した甲斐があります。
ということで、詳細を簡単に紹介します。
1. 派遣エージェントに登録し、自身に足りないスキルを知る
派遣エンジニアの道を検討する上で、まずは最初にやるべきことは、派遣エージェントに登録することです。
登録する目的は、派遣の仕事を紹介してもらうことはもちろんですが、それ以上に「いまの自分に足りないスキルを知ること」です。
派遣エージェントは日々多くの求職者や企業とコンタクトを持っています。その経験から、どのようなスキルや経験を持った方なら、エンジニアとして働くことができるか、そういった情報を正確に把握しているんですよね。
そのため、派遣エージェントに登録し、相談をすれば、いまの自分でできそうな仕事はどれか。また今はできないけど、こういったスキルや経験を持っていれば参画できる仕事なども、正確に知ることができます。
あなたが実現したい働き方と、それに必要なスキルを正確に知ることが、派遣エージェントに登録するとできるんですよね。
だからこそ、現在地を知るためにも、まずはエージェントに相談することが必要です。
利用するならどこの派遣エージェントがおすすめ?
派遣エージェントと一言でいってもたくさんありますが、業界内で評判が高く、かつ個人的にもおすすめなエージェントはパーソルテクノロジースタッフです。
パーソルテクノロジースタッフとは?
パーソルテクノロジースタッフは、派遣領域では名実ともに高かった「インテリジェンスの派遣」と「テンプスタッフ・テクノロジー」が統合したサービスです。
派遣エンジニア領域では業界トップクラスのエージェントであり、未経験からチャレンジできる仕事が多く存在します。
かつ単価も良いです。大手で安心して利用でき、かつできるだけ高待遇の案件を紹介してもらいたいなら、パーソルテクノロジースタッフがベストですね。
なお、利用のためには登録し、マイページを開設する必要があります。手間を惜しまず開設さえ今のうちに済ませておけば、日々出てくる新規優良求人を優先的に紹介してもらうことが可能です。
優良求人は日々生まれていますが、機会を逃さず、自分の手元に必ず届くようにセットアップしておくことが、良い環境で働くためには必要不可欠です。転職にしろ派遣にしろ、良い準備をした人の方が、良い環境で働ける可能性が高くなるからです。
だからこそ、面倒くさがらずに、まずは登録だけでも済ませておくことが必要です。詳しくは以下公式サイトからどうぞ。
なお、その他の派遣エージェントは、現役エンジニアおすすめITエンジニア専門派遣会社TOP 4【徹底比較】で紹介しています。比較して紹介しているので参考にどうぞ。
2. 並行して、プログラミングを勉強する
並行して、プログラミングは勉強しておきましょう。
派遣エンジニアを目指すにしろ、違う道を目指すにしろ、プログラミングは必要ですし、何より役立ちます。
プログラミング経験がなくてもできる仕事はあるものの、プログラミング経験があった方が、自分の望む仕事は圧倒的に受けやすくなるからです。
未経験からのプログラミング学習方法
- Progateで基礎学習する(1〜2週間)
- プログラミングスクールで実践学習する(1〜3ヶ月)
プログラミング学習方法は上記でOKです。
まずはProgateという学習サイトで基礎学習しましょう。無料と有料の範囲がありますが、無料部分で基礎は学べるため、トライしてみると良いです。
並行して、実践的な学習は必要になるので、それはプログラミングスクールを利用して勉強しましょう。
プログラミングはプロに教わった方が上達も早いので、基本はスクール利用を推奨しています。中には独学でできる方もいますが、90%くらいは挫折しますからね…。独学でできる人は、基本的には少数派です。
プログラミングスクールであれば、実践型カリキュラムを通じて、制作実績を得ることもできます。
Webサイトなり、Webサービスなり、スマホアプリなり、何かしら自分で作った実績ができると、就職や転職で強いです。その点で、プログラミングスクールは役立ちます。
なお、僕が使ってよかったプログラミングスクールは「現役エンジニアがおすすめするプログラミングスクール12社【徹底比較/無料あり】」でまとめています。自宅PCから試せる無料体験も紹介しているので、チェックしつつ、気軽にトライしてみましょう。
まとめ
記事中でも述べましたが、エンジニア不足が深刻化している今のタイミングは、エンジニアを目指すに当たっては絶好のタイミングです。
一方で、今後エンジニア不足は拡大傾向が続くものの、景気によっては、一時的にエンジニア需要が落ち込む可能性も十分あります。その間、あなた自身が年齢を重ねてしまうと、エンジニアになることは難しくなっていくリスクもあります。
だからこそ、このタイミングで行動を始めることが、個人的にはオススメです。
派遣エンジニア、正社員エンジニアと道は複数ありますが、どちらであっても、実務経験を1〜2年ほど積みつつスキルアップしていけば、フリーランスエンジニアになることができます。
フリーランスエンジニアになれば、20〜30代で年収1,000万円や、リモートワークや週3勤務など、自由な働き方を実現することもできます。
エンジニアになるなら絶好のタイミングだからこそ、まずは行動しつつ、考えていくことが良いと思います。
今回紹介した派遣エージェント
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