
フリーランスエンジニアのYutoです。先日下記の質問をいただきました。
初めまして。僕は23歳の会社員で、現在営業として働いています。営業の仕事が合わず、転職を考え調べていたところ、プログラマーとインフラエンジニアの2つの仕事に興味を持ちました。
どっちを選ぶべきか悩んでいます。もしYutoさんが未経験の立場なら、どのような基準で考え、最終的にどっちの道を進むでしょうか?
ご質問ありがとうございます。プログラマー vs インフラエンジニア、どっちを目指すべきかという今回の質問は、頻繁に頂戴するものです。
結論から言うと、「あなたが何を重視したいか/どちらがご自身に合っているか」によります。
とはいえ、そもそもどういう基準で比較すべきかわからないはず。そこで本記事では、未経験者が必ず知っておくべき「プログラマーとインフラエンジニアの違い」について、
- 仕事内容
- 収入
- 働き方
- 就職・転職
- 独立
上記5つの基準で検討し、読者のみなさんが、プログラマーとインフラエンジニアのどちらを目指すべきか決める上で、有益となる情報を提供したいと思います。
僕の経歴
僕は社会人になってから、文系/未経験でプログラミングを学び、現在はWeb系のフリーランスエンジニア/プログラマーとして仕事をしています。そのため、今回の事例でいうと「プログラマー」の部類に入ります。
一方、僕はエンジニアと並行して「転職エージェント」としても仕事をしているため、インフラエンジニアのジョブマーケットにもそれなりの知見があると自負しております。
てなわけで、プログラマーとインフラエンジニア、両方の実態を把握している立場として、付加価値のある情報を提供していきます。
本記事を読めば、プログラマーとインフラエンジニア、どちらのキャリアを歩むべきか選ぶことができるはずです。数分ほどで読めますので、よろしければ続きをどうぞ!
Contents
プログラマーとインフラエンジニアの違い【5つのポイントで比較】
- 仕事内容
- 収入
- 働き方
- 就職・転職
- 独立
前述通り上記5つの視点で、プログラマーとインフラエンジニアの違いを紹介します。
1. 仕事内容
まずは仕事内容から
- プログラマー → プログラミング言語を使ってソフトウェアやシステムを開発
- インフラエンジニア → ITインフラを設計、構築、運用、保守
一言でいえば、プログラマーの仕事とインフラエンジニアの仕事では、上記のような違いがあります。
もう少し深掘りしますね。
プログラマーの仕事
プログラマーの仕事は、プログラミング言語を使ってプログラムを組み、ソフトウェアやシステムを作る仕事です。
いわゆる「コードを書く仕事」ですね。一般的の方がプログラマーと聞くとイメージする仕事が、まさにプログラマーの仕事です。
なお、プログラマーが利用するプログラミング言語は様々です。なぜなら、開発するソフトウェアやシステムによって、利用するプログラミング言語は異なるからです。
よりイメージしやすくするため、代表的なプログラミング言語と、その言語によって作れるサービスの例を挙げますね。
「プログラミング言語」と「開発できるもの」の代表例
- RubyやPHP ⇨ Webサービス
- Java ⇨ 業務システム
- Swift ⇨ iPhoneアプリ開発
こんな感じです。
例えば未経験の方に人気の言語「Ruby」の場合、「Webサービス」を作ることができます。有名どころだと「食べログ」。食べログはRubyを利用して作られていますね。
またJavaの場合、比較的大規模な業務システム開発などに利用されます。銀行の金融システムなどが代表的ですね。
上記はあくまで一例にすぎず、プログラマーが利用する言語や、開発するものは様々です。
このように、プログラミング言語を利用してシステムやソフトウェアを作ることが、プログラマーの仕事ですね。
インフラエンジニアの仕事
一方、インフラエンジニアは、一言で言うと、ITインフラを設計、構築、運用、保守する仕事です。
ITインフラはなんぞやと言うと、ネットワークやサーバーのことです。
詳しい紹介は、【無料あり】インフラを学べるおすすめITスクール5つでまとめているので、以下引用しますね。
では「ITインフラ」は何かというと、「サーバー」や「ネットワーク」など、システムの土台になる部分です。
ITインフラはシステムの土台なので、ITインフラがなかったり、正しく作動しなければ、ITシステムを使うことはできません。
ですからインフラエンジニアに必要なことは、「操作ミスをすることなく、正確に作業を遂行すること」です。そういった仕事のため、インフラエンジニアは「縁の下の力持ち」とも言われているんですよね。
このような特性があるので、人によって「合う・合わない」が分かれる仕事というのが、僕の個人的な見解ですね。
「細かい作業は苦手だな。」そういう大雑把な方はおそらく合わないですし、一方コツコツ真面目に働くことが性に合っているなら、インフラエンジニアの仕事は合うと思いますよ。
上記の通りです。
プログラマーとの大きな違いは、プログラマーはコードを書く仕事である一方で、インフラエンジニアはコードを書くというよりは、データセンターに足を運び、サーバーやネットワーク機器などのメンテナンスを行うことが多いことです。
そのため、一般的なプログラミングのイメージとは少し遠い仕事ですね。
ただ最近でいうと、AWSを始め「クラウドサービス」が普及したことで、インフラエンジニアにもコードの理解が求められるようになってきました。
インフラがわかって、さらにコードを書ける人材はまだまだ少ないです。そのため、仮にインフラエンジニアを目指す場合であっても、プログラミングができるようになっておくと、何かと有利になることが多いです。
2. 収入
結論からいうと、プログラマーもインフラエンジニアどちらも案件に寄り切り、大きな差はありません。
共通点は、どちらも「会社員」として平均年収以上は稼げます。また「独立」すると伸び代は更に大きくなり、月収50〜60万円以上は割と固く目指せますね。
最も収入が良いのはWeb系のフリーランス
中でも最近稼ぎが良いのは、フリーランスのWeb系プログラマーですね。現代のIT界隈においては、フリーランスのWebプログラマーが最も収入は高いです。
例えば、RubyなどのWeb系言語を学んで実務経験を数年積み、その後フリーランスになれば、年収800万円はもちろん、1,000万円を目指すことも現実的です。
しかも驚くべきは、上記のような年収を20代の若さで実現している人も多いんですよね。年齢関係なく高収入が目指せる、これはWeb系技術者ならではの特徴かと。
余談ですが、僕はもともと営業であり、20代途中からエンジニアに転身しています。そんな僕でさえ、有難いことに、現在は上記のような収入を得ることができています。
これは僕だけに限らず、僕の周囲でWeb系フリーランスになった方は同じような感じです。
WebプログラマーやWebエンジニア界隈で若くから稼ぐ人が本当に増えている、そういうことですね。
なんでこんなにWeb系フリーランスの収入は高いのか?
疑問に感じませんか?なんでそんなに稼げるのかと。
この理由はとてもシンプルで、Webプログラマーの需要が高い一方、肝心のWebプログラマーの数が足りていないからです。
よく勘違いされるのは、経験年数や高いスキルがあればあるほど、収入が伸びるということ。ですが、これは勘違いです。
収入を決定づけるために本当に重要な要素は、経験年数でもスキルでもなく、需要と供給のバランスです。
極端な話、世界中がプログラマーを求めている一方、世界にプログラマーが1人しかいなければ、その人は実力以上に評価されるということです。
ある企業はそのプログラマーに1億円積むかもしれないですし、またある企業は10億円用意するかもしれません。
なぜなら、プログラマーがいないと、現代に必要不可欠なシステムやソフトウェアが成り立たないからです。
このように、「需要と供給のバランスが崩れていること」こそが、Webプログラマーが稼げる本質的な理由です。
だからこそフリーランスのWebプログラマーは大きく稼げるんですよね。
3. 働き方
働き方については、プログラマーの方が自由度が高い傾向があります。
例えばWebプログラマーの場合、フレックス勤務はもちろん、リモートワークや週3〜4勤務などの働き方も普及しています。
ちなみに僕もWeb系フリーランスとしてリモートワークや週3勤務で働いていますが、本当に働きやすいですね。
一方、インフラエンジニアの場合、プログラマーと比較すると、リモートワークや週3勤務などの働き方はまだ浸透しきっていません。仕事も常駐案件がほとんどです。
そのため、働き方の自由度を求めるのであれば、プログラマーをおすすめします。
4. 就職・転職
どちらも就職/転職は容易です。深刻な人手不足が起きているためです。
例えばあなたがIT業界未経験であっても、現役エンジニアがおすすめするプログラミングスクール22選【徹底比較】で紹介しているプログラミングスクールを利用すれば、今から3ヶ月後にはプログラマーやインフラエンジニアとして就職ができます。
また、プログラマーやインフラエンジニアとして実務経験を1年でもしっかり積めば、別の会社へ転職し、キャリアアップすることも容易になります。
就職、転職事情はかなり恵まれている。これが結論です。程度の差はあれど、プログラマーとインフラエンジニアの共通点ですね。
5. 独立
結論としては、独立しやすいです。なぜなら就職・転職同様、人手が足りていないからです。
しかも最近は、フリーランス向けに仕事を紹介してくれるエージェントも多く誕生しました。実務経験が数年ある方であれば、【最新】フリーランスエンジニアがおすすめするエージェント15選で紹介しているようなエージェントに登録して利用すれば、仕事を獲得することは容易にできます。
とはいえ、独立は少し勇気がいるかもしれません。「独立して失敗した後のこと」をリスクとして感じることが普通だからです。
しかしプログラマーやインフラエンジニアの場合「手に職」が身につきます。手に職があれば、仮に独立でうまくいかなかったとしても再就職できるため、他の仕事と比べるとリスクは圧倒的に小さいんですよね。
独立するだけで年収が倍以上になることはザラですし、仮にうまくいかなくなっても、手に職があれば仕事には困りません。会社に依存せず個人で稼ぎたいなら、プログラマーやインフラエンジニアはおすすめですね。
以上が、プログラマーとインフラエンジニアの5つの違いです。
プログラマーとインフラエンジニア、最終的にどっちを選ぶべきか?
結論、あなたの志向性に合わせて、興味のある方を選べばOKです。
例えば
- リモートワークや週3勤務など自由な働き方をしたい
- 20代から年収1,000万円稼ぎたい
- プログラミング言語を学んでコードを書きたい
こういった希望があるなら、Web系プログラミング言語を学んでWeb系プログラマーを目指すと良いです。
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一方で
- オフィスに通って働きたい
- 平均な年収以上を着実に稼ぎたい
- コードを書くよりは機械に触っていたい
こういった場合はインフラエンジニアとなります。
冒頭でも述べましたが、「あなたが何を重視するか」ですね。自分の未来の理想の姿をイメージしてみて、どちらを目指すか考えてみると良いです。
僕は自由度の高い働き方を求めて「Web系のプログラマー」を選んだ
ちなみに僕の場合は、稼ぎたかったこともありますが、それ以上に、働く場所や時間を手に入れたかったのです。
そのため、自由度の高いWeb系のプログラマーを目指しました。
結果として大満足でして、今は以前より自由な時間がかなり増えましたし、面倒な人間関係もなくなりました。
加えて、時間的余裕ができてからはビジネスもどんどんうまくいき、エンジニア/プログラマーになる前と比較すると、年収は3倍以上にもなりました。
インフラエンジニアの道を選んでいても良い人生は手に入れられたと思いますが、いまの現状に満足しているので、僕はWeb系プログラマーの道を決断して本当に良かったです。
まとめ
最後に、いまはIT業界全体が売り手市場です。
そのため、未経験でもプログラミングスクールなどを利用し学習すれば、今から3ヶ月後にプログラマーやインフラエンジニアとして就職、転職は十分可能です。
誰もが行きたい有名大企業は別としても、最近は学歴や経歴関係なく、未経験者を採用する企業も増えてきました。
だからこそ、プログラマーやインフラエンジニアを目指すなら、今はこの上なくチャンスの時期なのです。
悩んでいるくらいならまずは「行動してみる」と、未来の景色が変わりますよ。
まずは「3ヶ月」、期間を決めて行動してみることも良いんじゃないかなと思いますよ。そうすれば、3ヶ月後に見える景色は大きく変わりますよ。
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