客先常駐を辞めたいエンジニア向けに「対処法」を全部まとめました【無理する必要なし】

 

監修者 蟇目 雄介

SIerで7年間基幹システム開発に従事し、gumi等でソーシャルゲームのデータ解析や運用開発を担当。Goodpatchでプロトタイピングツールを開発し、R CUBEにCTOとして参画して花嫁向けWebサービスを立ち上げる。2017年5月にフリーランスエンジニアとして独立し、2018年7月に株式会社マスドライバーを設立し、代表取締役に就任。フルスタックエンジニアとして活動中。

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フリーランスエンジニアとして働きながら、転職支援の仕事をしているYutoです。

さて最近客先常駐のエンジニアの方から、以下のご相談をいただきました。

 

Yutoさん、こんにちは。私はシステム開発で取引先に常駐しているSEなんですが、環境が合わず、客先常駐を辞めたいと思っています。ですが、客先常駐のエンジニアを辞めてどんな道があるのかわからず、本当に辞めても良いのか判断がつきません。客先常駐を辞めたいと思ったとき、どんな道があるものなんでしょうか?

 

ご質問ありがとうございます。客先常駐を辞めたいということですね。

この方のように、客先常駐を辞めたくて、悩んでいる方は多くいます。客先常駐は取引先で仕事をするため気疲れもしますし、常駐先によってはブラックなところもあります。

結論から言うと、客先常駐を辞めたいなら、無理せず、違う道を探すべきです。

ただし、闇雲に会社を辞めることはおすすめしていないので、今回ご紹介するステップでしっかり現状を整理し、新たな道を模索し、準備ができてから行動に移すことをおすすめします。

 

客先常駐(SES)を辞めたいエンジニアが取るべき対処法

客先常駐を辞めたいエンジニアが取るべき対処法

 

  1. なぜ客先常駐を辞めたいのか、理由を言葉にしてみる
  2. 常駐先を変えてもらえないか相談する
  3. 転職活動をする

 

結論: 上記の3つのことを、まず考えることが必要なステップですね。

 

1. なぜ客先常駐を辞めたいのか、理由を言葉にしてみる

まずは、あなた自身がなんで客先常駐を辞めたいのか、その理由を一度紙に書いて言葉にしてみましょう。これにより、

  • 単に「今の職場」が合っていないだけなのか
  • それとも「客先常駐の働き方自体」が合っていないのか

これらが見えてきます。

 

単に職場(案件)が合わないだけなら、職場(案件)を変えれば改善する可能性がある

今の職場(案件)が合わないだけなら、環境を変えれば、改善する可能性があります。

例えば「客先が残業を強いてくる」とか、「無理な要求をしてくる」もいったものは、その取引先に問題があるケースですね。

その場合、必ずしも「客先常駐」を辞めることだけが、改善策とはなりません。なぜなら常駐先さえ変えてもらえれば、客先常駐の働き方自体は変えずとも、解決することがあるからです。

 

「客先常駐」という働き方自体を変えないといけない場合もある

一方、客先常駐自体を変えないといけない場合もあります。

例えば、僕が相談を受けた中には、「客先常駐だと正しく評価されない」というものがありましたね。客先常駐の場合、一緒に仕事をする人は「取引先」、でも、自分の仕事を評価するのは、違うオフィスで働く「自社の人」です。

そのため「現場で成果をあげても、近くで見てもらっていないから、ちゃんと評価を受けられない」という悩みは生まれます。あなたも一度や二度は、そう感じた経験はあるでしょう。

 

客先常駐を辞めたい他の事例

他にも「プロジェクトによって働く場所が点々として落ち着かない」場合も、客先常駐の働き方自体を変える必要があります。

客先常駐は、気を遣います。僕が見てきた中でも、人一倍気を使うタイプの方が、客先常駐という働き方を通じて、息苦しさや、精神的な疲れを感じていることが多かったですね。

このように、あなたが客先常駐を辞めたいと感じるのが、「単に今の案件が問題なのか」それとも「客先常駐の働き方自体が問題なのか」、見極める必要がありますね。

参考までに、一般的な「客先常駐を辞めたい理由」は、【SES転職】客先常駐から自社開発エンジニアへの転職は可能です【方法を解説】でも書いています。こちらも参考に、今の自分の不満を考えてみてください。

 

[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/ses-engineer-tenshoku/”]

 

2. 常駐先を変えてもらえないか相談する

もしあなたが客先常駐を辞めたい理由が「今の職場に問題がある」なら、まずやるべきことは「常駐先を変更可能か」所属企業に相談することです。

実際、僕がこれまで見てきた中だと、実際にこの方法を使って職場を変えてもらい、その次の現場で楽しく働くことができている方がいました。

その方は派遣先の人間関係に悩んでいただけなので、案件/環境が変わったことで、悩みは解決をしました。

このように、企業の中には、相談をすることで派遣先を変えてくれることがあります。これで解決する問題なら、一番負担なく、現状を変えられますよね。

 

3. 転職活動をする

  1. 常駐先の問題だけど、所属先が常駐先を変えてくれない
  2. 客先常駐の働き方自体に問題がある

このどちらかの場合、ここではじめて、転職の必要性が発生します。

 

【朗報】今は売り手市場なので、転職しやすい

IT業界は売り手市場です。そのため、実務経験さえあれば、転職は容易であることが少なくありません。

特にスキルがあるエンジニアであれば、今の会社にすがる必要はありません。視野を広げてみれば、あなたを必要とする企業は山ほどあることに気が付くはずです。

 

スキルがないなら勉強は必要

中には、単純な検証や雑用ばかりしていて、「自分にはスキルがない」と感じるエンジニアの方もいます。

そういう方は、プログラミングスキルの勉強は必要です。

プログラミングのレベル感の目安としては、プログラミングを勉強し、何かしらアピールできる作品までできればベストです。このレベルまで来れば、転職はかなり現実的になります。

 

スキルがない方がプログラミングを学ぶ方法

具体的な方法について書くと長くなるので、、詳しくは【3ヶ月でできる】プログラミング学習の始め方【完全ガイド】を参考にどうぞ。

 

[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/programming-study-map/”]

 

この通りにやれば、3ヶ月で十分なスキルが身につきます。仕事しながらだと大変ではありますが、人生変えるためには、頑張る時期も必要ですよね。

 

スキル有る無し関わらず、転職エージェントには相談を始めると良い

上記の通りで、スキルが有る無しかかわらず、転職エージェントには相談を始めると良いです。というのも、IT業界は日々転職市場の動向が変わっているので、あなたに合った求人が急に出ることがあるからです。

転職は本当にタイミングが全てです。そのタイミングを確実に抑えるなら、事前に転職エージェントとコンタクトを持っておくことが必要です。

 

IT転職に強いおすすめの転職エージェント

参考までに、業界内でも評判の高い、転職エージェントを挙げておきますね。

 

まずは上記レバテックキャリアを押さえておけばOKです。レバテックキャリアはIT業界に特化した転職エージェントです。

総合型の転職エージェントであるリクルートエージェントdodaなどを利用することも、広く求人を集める上ではおすすめです。ですが、コンサルタントがITに詳しくなかったりと、経験者が相談するには、ちょっと物足りないこともあります。

一方特化型エージェントであれば、ITに精通したコンサルタントが相談に乗ってくれるので、特に「キャリア相談」の点で安心なんですよね。

特にレバテックキャリアは、丁寧なキャリア相談も評判が高いので、一度今の悩みをぶつけてみることをおすすめします。そうすれば、あなたに合ったアドバイスや道を示してくれますから。

なお、転職することを決めていなくても、無料で相談できます。だいたい実感値として、約半数くらいは転職を迷っている段階で転職エージェントを利用しています。

>>レバテックキャリア公式サイトへ

 

客先常駐(SES)から転職・退職するタイミングや辞め方

客先常駐を辞めるタイミングや辞め方

 

客先常駐(SES)の場合、プロジェクトによって、契約期間が決まっています。

そのため、契約途中で辞めようとすると、「なかなか辞められそうにない…」なんてこともあるんですよね。

 

温厚に辞める方法

結論: 100%温厚に辞める方法はありませんが、転職活動をして、内定確保後、次の転職先が決まっていることを、現職にちゃんと伝えることが一番良いです。

次の転職先には、常駐先との契約が切れるまで、入社を待ってもらえればベストです。そうすれば、迷惑をかけることもなく転職できます。

 

会社は無理やり引き止めることはできない

あなたの決意がしっかり固まっている以上、会社は無理にあなたを引き止めることはできません。なので、転職することを決めたら、意思を曲げず、会社に決意を伝えることが必要ですね。

余談ですが、僕が会社を辞めてフリーランスになったときも、会社から引き止めを受けました。でも、自分の気持ちを曲げずに伝えたことで、会社も納得してくれました。

変に意思を曲げてしまうと、会社によっては良いこと並べ、引き止めてくる可能性があります。

だからこそ繰り返しになりますが、会社に流されず、ちゃんと自分の意思伝えることが必要です。

 

客先常駐(SES)を辞めて「転職できる先」と「転職方法」

常駐を辞めて「転職できる先」と「転職方法」

 

色々ありますが、ざっくり以下のような転職先があります。

  1. 自社開発のエンジニアになる
  2. Web系のエンジニアやプログラマーになる
  3. 異業種、異職種へ転職する

 

1. 自社内開発のエンジニアになる

客先常駐を辞めたいなら、自社内開発エンジニアを目指すことは良い選択です。

自社開発エンジニアであれば、客先に労働環境を左右されることはないですし、頻繁に働く場所が変わることもありません。最初に吟味して転職先を選べば、ブラックな労働先を避けることも十分できます。

 

自社開発企業に転職する方法

転職は、前述したレバテックキャリアを使えば実現できます。

自社開発になるための詳細は、【SES転職】客先常駐から自社開発エンジニアへの転職は可能です【方法を解説】で詳しくまとめているので、こちらも参考にどうぞ。

 

[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/ses-engineer-tenshoku/”]

 

2. Web系のエンジニアやプログラマーになる

Web系企業に転職し、Webエンジニアやプログラマーを目指すことも一つの道ですね。僕自身、Web系エンジニアとして働いていて満足しているので、個人的におすすめな働き方です。

なお、最近のWebエンジニアはとにかく待遇が良いです。例として具体的に言うと、フリーランスとして独立すれば、20代でも年収1,000万円を実現できるレベルです。

 

[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/web-engineer-salary/”]

 

個人的にはかなりオススメの選択肢なので、多少遠回りであっても、検討してみると良いです。このブログでは、Webエンジニアのライフスタイルや目指し方を多く取り上げているので、時間がある際に眺めてみてくださいね。

 

Web系企業に転職する方法

Webプログラミングを学ぶ必要がありますが、現役エンジニアがおすすめするプログラミングスクール25選【徹底比較】で紹介しているようなスクールを使えば、1ヶ月でも基礎スキルは習得可能です。

 

Web企業への転職も、企業によって求められるスキルセットは変わるので、まずはレバテックキャリアに相談し、必要スキルを確認してから、プログラミングを学ぶことが効率的ですね。

 

3. SEを辞めて異業種、異職種へ転職する

最後は、完全に別の業種、職種へ転職することです。

この場合、年齢が若ければ若いほど、いろんな業種、職種を選べます。

 

年齢別の転職難易度

  • 20代前半:違う業種、職種でも転職しやすい
  • 20代後半:少し転職しづらくなっているが、まだ間に合う
  • 30代以上:厳しくなってくるが、待遇や条件を下げれば転職は可能

 

上記のようなイメージです。今は売り手市場なので、年齢が多少高くても、転職すること自体はできます。

ただし、異業種や異職種に転職する場合、年収などの待遇が下がる可能性は高めです。ですが、労働時間やストレスが減るなど、メリットが多い選択肢です。

 

異業種、異職種へ転職する方法

この場合、IT特化のレバテックキャリアではなく、リクルートエージェントdodaなどの「総合型エージェント」を使うことがおすすめです。なぜなら、総合型転職エージェントの方が、広く可能性を教えてくれるからです。

なので、異業種や異職種に転職を検討しているなら、自分の可能性を知るためにまずは相談してみましょう。こちらも相談は無料です。

 

客先常駐(SES)を辞めて次の道を探すことも良いですよ

客先常駐を辞めたいエンジニア向けの処方箋【無理する必要なし】

 

最後に、いまIT業界は圧倒的な売り手市場です。そのため、今なら希望通りの会社に転職することは十分実現可能です。

ですので、客先常駐の仕事が合わない、もっと別の環境で働きたいと思えば、転職を検討することが良いですね。

一方、一番良くないのは、行動を起こさないまま、時間を浪費することだと思います。そうすると、本来自分に別の可能性があるのに、年齢だけを重ねてしまいます。

だからこそ、まずは自分の可能性を知るためにも、転職活動をしてみることが良いです。

今回ご紹介したステップや方法を使えば、きっと良い会社に巡り会えますよ。応援しています!

 

今回ご紹介した転職エージェント(IT・Web業界で転職したい人向け)

 

今回ご紹介した転職エージェント(異業種、異職種に転職したい人向け)

 

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