- システムエンジニア(SE)の転職って、年齢は何歳までできるんだろう?年齢の限界はあるのかなぁ?
本記事では上記のような悩みに答えていきます。
僕の経歴
現在はフリーランスエンジニアとして仕事をしながら、転職エージェントとしても仕事をしています。実際にエンジニアとして働く立場に加え、企業側の声も深く知っている立場です。
本記事では、SE転職と年齢の関係について、業界の中を知り尽くしている僕が、徹底的に解説をします。
本記事を読めば、SE転職と年齢の関係はわかるようになります。5分ほどで読めるので、SE転職を検討しているなら、ご一読ください。得るものがあると思っています。
Contents
SE転職(システムエンジニア転職)と年齢の関係【何歳まで転職できるのか?】
結論、何歳でもSE転職は可能です。
ただし、年齢に応じて、難易度は以下の通り変わります。
年齢別のSE転職の難易度
- 20代:◎(引く手数多)
- 30代:◯(まだまだ引く手数多)
- 40代:△(経験と年齢のバランスがシビアに見られる)
- 50代:× (経験と年齢のバランスが極めてシビアに見られる)
上記の通りです。それぞれ詳細を解説しますね。
20〜30代は転職がしやすい
まず、20〜30代であれば、SE転職はしやすいです。
というのも、IT業界全体が人手不足で、SEの数も足りていないからです。
【実データで見る】IT人材が不足している事実
上記は、IT人材の不足規模に関するデータです。
これを見ると、2018年時点で約22万人のIT人材が不足しています。しかも、この不足数は縮小するどころか、2030年には不足数が約49万人まで拡大すると言われているんですよね。
IT人材の不足はさらに加速する
- 2018年:約22万人の不足
- 2030年:約49万人の不足まで拡大
こんな状況ですから、特に今後の伸び代もある20〜30代を必要としているIT企業はたくさんあります。
20代〜30代で、SEとしての実務経験があるなら、SEとしての転職は引く手数多ですよ。実際僕が採用を手伝っているIT企業も、20〜30代のSEであれば、喉から手が出るほど必要としていますから。
20代は職種を変える転職もしやすい
また20代の場合、例えば「SE→Webエンジニア」のような、職種を変える転職もしやすいです。
僕が見ていても、最近はSE→Webエンジニア転職を希望する人は増えていますね。
実際、Webエンジニアの平均年収の実態【売り手市場がもたらす年収増】でも書いている通り、最近のWebエンジニアは稼げますから。20〜30代で年収1,000万円以上稼いでいる人も割と多くしますし、働き方も自由なことが多いですからね。
[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/web-engineer-salary/”]
完全な異業種・異職種への転職も20代ならしやすい
また、完全に異なる業界・職種への転職も、20代ならしやすいです。「IT業界→広告業界」「SE職→マーケティング職」というような転職ですね。年収は下がる可能性がありますが、それでもこのような転職もできます。
あらゆる選択肢が残されていて、方向転換がまだまだ効くのが20代の特権です。ですから20代であれば、人生で実現したいことから、視野を広げて仕事を探してみることも良いですね。
30代以上は、未経験業種・職種への転職難易度が上がる
一方30代の場合で、「未経験」の業種・職種への転職はできますが、難易度は上がることが事実です。ですから、もし30代で全く違う畑へ転職するなら、簡単ではないことを理解した上で、行動する必要がありますね。
なお、30代からの未経験転職については、「SEを辞めたい」その理由や転職法を全部まとめます【転職エージェントが解説】で解説しています。詳細はこちらをどうぞ。
[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/se-quit/”]
40代は「年齢に応じた相応の経験」があれば転職できる
上記の通りで、40代の場合は、年齢と経験のバランスが見られます。
ですから、「この年齢ならこのくらいの経験やスキルがあるだろう」という基準をクリアしていれば、この年代でも転職はできますよ。
しかし要件については、企業ごと、もっと言うと採用担当ごとに違うので、一概に「どのスキルや経験があれば」ということは言えません。
なので、40代はとにかく行動あるのみですね。行動し、自分の経歴とスキルを評価してくれる会社を探すことが必要です。取るべき必要なステップは本記事で後述しますね。
50代は経験やスキルがあってもかなり難しくなる
難しいのは50代です。僕の過去の経験上、50代での転職は最も難しかったです。
50代の場合は、他の社員が持っていないようなスキル、または経験がないと、厳しいですね。実際僕自身、これまで人事担当者からオーダーを受けたのは、「即戦力でも、検討できるのは40代までですね。」ということでした。
50代だと、定年まで10年ほどしかないので、企業としても採用しにくいんですよね。
とはいえ、50代についても採用している企業はあったことも事実なので、50代も40代同様、行動あるのみですね。40代より難しいですが、必要としてくれる企業はあります。
【番外】未経験からSE転職したい場合
少し違う事例として、SE経験者ではなく、「未経験からSE転職」をしたい場合は、「30代以上」の時点で難易度が上がります。なので、SE経験者より、時間が残されていないですね。
これについては書くと長くなるため、、、具体的な転職方法は、「プログラミング習得に年齢は関係ない?」←この疑問に最終回答します【手順付き】をどうぞ。
こちらの記事で、未経験の転職については、徹底的に解説をしています。この記事通りに行動すれば、未経験からでもエンジニアになることは可能です。
未経験の方はこちら⇩
[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/programming-age/”]
SE転職で失敗しないための3ステップ【この方法で行動すればOKです】
- 転職の目的を整理する
- 転職エージェント経由に相談する
- 良い企業があったら面接を受ける
SE転職で失敗しないためのステップは、上記の通りです。
ステップ1. 転職の目的を整理する
まずは「転職の目的」を整理することです。
転職の目的の事例
- もっと技術を磨ける環境にいき、スキルアップしたい
- 残業を減らしてプライベートの時間を確保したい
- 年収を上げたい
このようなものです。
転職の目的がはっきりしてないと、転職活動はぶれる
上記の通りで、転職の目的がはっきりしていないと、転職活動はぶれます。
僕はこれまで多くの転職者を見てきましたが、転職の目的が決まっている人は良い転職をしてました。が、転職の目的がぶれている人は、転職先でイメージと現実のギャップを感じ、「あれ・・なんで転職したんだっけ・・?」と、後悔する人も一定数いました。
本来、転職は何かを好転させる良いきっかけになることです。ですが、自分自身が転職の目的整理ができていないと、本来選ぶべき企業を選べず、その時の感情で、なんとなく「この会社が良さそうだ」で意思決定してしまうんですよね。。
ですから、転職の目的は、しっかり言語化しておくことが必要です。言い方を変えれば「転職の軸」ですね。ここさえ実現できれば良い転職になる、という軸が一体何なのか、それをまずは考えてみることが必要ですね。
ステップ2. 転職エージェントで相談する
次のステップは「転職エージェントで相談すること」です。転職エージェントは、転職で失敗したくないなら、必ず利用しておくことが必要です。
前述した「転職の目的」についても、実際にどんな求人が世の中にあり、自分はどんな職種、年収、案件の企業に転職できるのか、その「実現性」はイメージできないと思います。ネットで情報を見ても、それが自分にも当てはまるか、わからないですよね。
だからこそ、転職エージェントを使い倒して欲しいんですよね。転職エージェントは、日々多くのSE転職の事例を扱ってい流ので、成功する人、失敗する人、いろんな事例を知っています。それらを知ることが、転職成功への近道であり、失敗を遠ざける方法でもあります。
転職エージェントを使うメリットは他にもあるのですが、これも長くなってしまうため、詳細は転職エージェントの賢い使い方をプロが解説【成功を手繰り寄せる秘訣】の記事をどうぞ。
当記事では、知られざす転職エージェントを使うメリットも解説しています。ご一読いただくと、得るものがあると思います。
[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/how-to-use-tenshoku-agent/”]
ということで、転職エージェントを利用することを前提に、話を進めますね。
SE転職に強いおすすめの転職エージェント
SE転職で押さえておきたい転職エージェントはこの2つです。
IT業界内での転職であれば、レバテックキャリア一択で良いです。ここはIT・Webに特化している転職エージェントとして、個人的にはNo.1だと思っています。転職決定者数も多く、担当してくれるコンサルタントもITに精通しているので、色々話が早いです。
一方、IT業界以外の未経験の仕事へも転職を検討したいなら、総合型の転職エージェントの利用がおすすめです。候補としては、総合型転職エージェントで国内トップクラスの「doda」ですね。ここはIT業界だけでなく、様々な業界の転職を取り扱っているので、どんな希望に対しても対応してくれます。
なお、どちらも利用・相談とも完全に無料です。企業からお金をもらって運営しているので、僕たち利用者は無料で使えるんですよね。どの年齢の方でも、まずはレバテックキャリアとdodaの両方に相談してみることが良いですね。
ステップ3. 良い企業があったら面接を受ける
実際に相談をしていく中で、転職エージェントからあなたにあった求人が紹介されます。その中に良い企業があったら、面接を受けに行ってみましょう。
なお、「登録や相談したら、面接に行かないといけないかな・・?」という質問をよくいただくのですが、結論、相談したからといって、面接を受けないといけないことは一切ありませんので安心してください。
むしろ、僕が見てきた中では、半数以上の人は「情報収集」の一環で、転職エージェントを利用しているのが実態です。
なので、気軽に利用してOKです。転職することが決まってなくてもOKです。
余談:「フリーランスエンジニア」という道もありますよ
上記の通りで、転職だけでなく、フリーランスエンジニアという道もあります。
僕自身、フリーランスとして仕事をしていますが、控えめに言っても最高です。待遇は良いですし、働き方も割と自由です。
意外と普通のスキルでも独立は可能です
「自分にはフリーランスは無理だ」と思うかもしれませんが、意外と普通のスキルのエンジニアでもなれていますからね。
実際、実務経験3年くらいで月収60万円以上稼いでいるエンジニアはたくさんいますし、思っているより難易度は低いです。前述通り、IT業界全体的にエンジニア不足ですからね。それは転職だけでなく、独立する場合も同じです。
もしフリーランスの世界を知ってみたいなら、このブログでたくさん書いているので、読んでみてください。現役フリーランスエンジニアが単価の相場や平均年収を紹介【単価UPのコツも解説】あたりが参考になるかと思うので、暇なときにでもどうぞ。
[blogcard url=”https://andmedia.co.jp/programming/freelance-engineer-income/”]
まとめ
まとめます。
- SE転職は何歳でも可能。ただし、年齢によって難易度や条件が変わる
- IT業界全体が売り手市場なので、どの年代も転職はしやすくなっている
- 「転職の目的設定」→「転職エージェントに相談」→「面接を受ける」の3ステップでOK
上記の通りです。
述べてきた通り、年齢によってSE転職の難易度は変わります。ですが、それでも、20〜40代まで、幅広い年齢層の方にチャンスがあることは理解していただけたんじゃないでしょうか。50代は厳しい戦いになりますが、採用している企業も確かにあるので、諦めず行動し続けて欲しいなと思います。
幸い、今はIT業界全体が売り手市場です。SE経験者の需要も高いので、どの年齢・年代の方にとっても、転職しやすい時期です。
ですから、まずは転職エージェントに相談しながら、転職の目的や、自分の経験で目指せる会社を確認することがファーストステップですね。
ということで、本記事は以上です。良い転職ができることを、祈っています。
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