- 転職サイトのITやエンジニア関連の求人を見ていると「未経験歓迎」という求人をよく目にするけど、本当に未経験でも大丈夫なのかな?未経験でもOKならチャレンジしたいんだけど。。
今回はこういった疑問に答えていきます。
転職サイトを見ていると「未経験可能」や「未経験OK」といった求人がたくさんありますが、本当に未経験でもOKなんでしょうか?
結論から言うと、未経験歓迎だからといって応募しても、実際は書類選考で落ちてしまうことがかなり多いです。
今回は現役の転職エージェントであり、転職サイトの求人も作ってきた経験がある僕が、転職サイトの求人表記について解説していきます。
今回の記事は転職活動を進める上では非常に重要なことについて書いているので、ぜひ目を通してみてください。IT転職サイトと書いてはいますが、ITに限らずあらゆる業界の転職サイトに通ずる話ですので、転職ノウハウとして役立つ内容です。
Contents
転職サイトの「未経験」の定義は3つに分かれます
- 職種の未経験者
- 業種の未経験者
- 職種、業種のどちらも未経験者
未経験の定義は上記3つに分かれます。この3つは似ているようで実は全然違います。ですのでそれぞれの特徴についてざっと解説していきます。
1. 「職種未経験者歓迎」の求人の特徴
職種未経験者歓迎というのは、業界経験だけ必要な求人のことです。
特徴としては、転職難易度はそこまで高くないことと、求人数自体が少ないことですね。
この手の求人は、専門的なスキルより、業界知識といった全体像を把握している人が欲しいときに使われます。なので、高いスキルが求められる訳ではないので転職難易度はそこまで高くないです。
ただし、この手の求人は数が少なめです。即戦力になるのは職種経験ですからね。職種経験がなくて、業界経験者が欲しいというのは数は少ないです。
とはいえ、IT業界の企業でも、業界経験者を欲している企業はあります。例えばIT営業の経験者を、エンジニアとして採用したい企業も僕の知っている中ではありますね。逆も然りです。
このパターンなら業界未経験者よりも有利に転職活動ができますし、高い専門スキルも求められませんので、良い求人が見つかれば狙い目のパターンだと言えます。
なお、あなたがすでにIT業界にいて、IT業界内で別職種に転職したいなら、TechAcademyキャリアを利用することがおすすめですね。
TechAcademyキャリアは「転職支援付きプログラミングスクール」ですが、IT業界の未経験職種への転職に特化してサポートしてくれるので、IT業界内で別職種に転職したい場合はかなりおすすめです。3週間のプログラミング学習も無料で付いてくるのでオススメです。公式サイトを一度見てみることをおすすめします。
公式サイトはこちら>>TechAcademyキャリア
体験談はこちら>>未経験からTechAcademyキャリアを受講!就職事情や効果の全貌を語ります
2. 「業種未経験者歓迎」の求人の特徴
業種未経験歓迎の求人は、職種経験が求められる求人です。
特徴としては、転職の難易度が上がること、求人の数は多いこと、うまく活用すれば大幅な年収UPが見込めることです。
まずは難易度ですが、職種経験を求めている求人は、当然難易度は高くなります。これまでどんな仕事をしてきて、どんなことができるかが選考のポイントになるので、自分がやってきたことを相手のメリットになるように接続して伝える必要があります。
例えば別業界の営業→IT業界の営業を目指す場合、これまで他業界で培ってきた営業スキルが、IT業界でどう役に立つかを伝える必要があります。
職種経験者を募集している求人は世の中にたくさんあるので、業界未経験者歓迎の求人と異なり、どんどんチャレンジしていけるので、積極的にいろんな求人にアタックしてみましょう。
そしてこのパターンの最大のメリットは、一気に年収アップも実現できることです。給与水準の高い業界に同じ職種で転職するだけでも、年収100万円UPとかは普通に実現できたりしますね。
ですので、もしあなたの業界の年収水準が低かったら、年収の高い業界に同職種で転職するのは賢い選択ですね。なお、その点でもおすすめは「IT業界」です。IT業界は年収高めなので、例えば営業職を軸に転職成功できれば、それだけで年収が上がることもあります。
IT転職のメリットについてはIT転職の真のメリットとデメリットとは【転職エージェント兼エンジニアが語る】や、IT転職の具体的な方法は未経験からの「IT転職の難易度と攻略法」について【プロが教える】あたりが参考になるかと思います。
3. 「職種、業種のどちらも未経験者歓迎」の求人の特徴
職種、業種のどちらも未経験歓迎、これが一番、転職難易度が低いパターンです。
この手の求人なら、完全未経験でもOKなパターンがあります。「完全未経験からプログラマー」といった求人ですね。実際、全く経験のない人でも採用されます。ですので、本当に仕事に転職したい場合、完全未経験OKの求人を探して受けることが近道です。
ただし、実はこのパターンでも、書類選考すら通らないことが往々にして起こり得ます。ここに、「未経験者歓迎」の本当の意図があります。
転職サイトの「未経験歓迎」の本当の意味とは
転職サイトの未経験者歓迎というのは、実は人材会社の営業担当のさじ加減で調整をすることができます。
人材会社の営業担当は、企業と打ち合わせを重ねながら求人を作っていきます。この時、経験者求人にすると、応募数が落ちることが多々あるんですね。
当然ながら、未経験OKの求人と、経験者のみOKの求人では、応募できる人の数が異なります。そしてこれも当然ながら、応募数が少ないほど、採用確率は下がります。
人材会社としては採用に繋がってくれないと利益になっていかないので、採用できる方向に持っていきたいとこです。とはいえ、最近は売り手市場で採用も難しくなってきているので、経験者しか取らない企業は結果として採用までできずに、関係が途切れてしまうことも多いです。
それを打破するために、経験者を集めることから、未経験者を集めて採用することにシフトさせようと人材会社も動いています。実際、経験者向けの求人であっても、敢えて未経験者歓迎として広く応募数を集め、そこから書類選考で一気に絞り込むということをやっている企業も増えてきています。そのため、未経験OKの求人に応募しても、書類選考で落とされてしまうことが起こるということです。
中長期的に見ると日本は人口が減っていきますので、即戦力人材はこれからさらに取れなくなっていきます。そういう意味で、未経験者を採用して自社で育てるというのは今後主流になっていくと思うので、このパターンの求人は今後も増えていくでしょう。
現時点では形式上「未経験歓迎」の表記になってはいるけど、実際は企業側がなかなか未経験者を面接に進めることに踏み切れず、表向きだけ未経験歓迎になっていることが多いんですね。ですから、完全未経験OKの求人でも、応募すると落ちることが起こります。
未経験転職を成功させるための秘訣
数打てば当たるということで、書類で落とされる覚悟で10社も20社も応募する方法もありますが、あまり賢い方法ではないです。
一番良いのは転職サイトではなく転職エージェントを利用することですね。
転職サイトより転職エージェントの方がおすすめの理由
転職エージェントの方が、あなたが転職成功するためにコミットしてくれるからです。
その理由は、人材業界のビジネスモデルを読み取れば一瞬でわかります。人材業界には転職サイトと転職エージェントの大きく2つのサービスがありますが、この2つはビジネスモデルが以下のように違います。
- 転職サイト=企業から「前課金」でお金をもらっている
- 転職エージェント=企業から「後課金」でお金をもらっている
転職サイトの場合、Web上で提供した「広告枠」に対して前課金でお金をもらいます。お金が動くのは採用できたかではないので、極論をいえば、あなたが転職成功してもしなくても人材会社の利益に影響はありません。
一方転職エージェントは、「採用決定に対して成功報酬」という形で、後課金でお金をもらいます。つまり、あなたが転職を成功させないと、人材会社にお金は入ってきません。
ですので、転職エージェント経由の方が、転職決定させるまでの転職サポートは手厚いです。なぜなら、人材会社の利益に直結するからです。そもそも転職サイトの場合はサポート機能がないですからね。自分で求人を探し、自分で面接日程調整をし、自分で年収交渉もします。
転職エージェントの場合は、あなたが現実的に受かりやすい求人に絞って紹介してくれるだけでなく、企業との面接日程調整や年収交渉も全部代わりにやってくれます。ですから、未経験者OKの求人についても、ちゃんとあなたに合った求人を紹介してくれます。みんながwin-winになれる関係が、転職エージェントの方があるということですね。
転職エージェントは色々ありますが、まずは最大手転職エージェントのdodaで相談をしてみて、どんな案件なら受かりそうか教えてもらうことが第一歩です。
10社も20社も受けて落ちるより、転職エージェントにサクッと10分で登録して相談し、受かる可能性が高いところを中心に受けた方が絶対に手間も少ないですし、転職成功の確率も高くなります。DODA含む転職エージェントの相談は無料でできますから、まずは登録はして相談をしてみましょう。
IT転職なら転職支援付きプログラミングスクールがおすすめ
IT業界なら、転職支援付きプログラミングスクールを使うこともおすすめです。転職支援付きプログラミングスクールとは、プログラミング学習がついた転職エージェントでして、スキルアップした状態で転職できることがメリットです。
スキルなしコネなしで未経験転職するなら、スキルアップしてから転職活動をした方が、企業のウケも良いです。自分に誇れるスキルがないなら、転職支援付きプログラミングスクールはかなりおすすめな選択肢ですね。
転職支援付きのプログラミングスクールに関しては現役エンジニアがおすすめするプログラミングスクール4社【徹底比較】の記事でまとめているので、チェックしてみてください。
まとめ
まとめます。
- 未経験歓迎の求人には3パターンある
- 完全未経験OKの求人でも落ちる場合がある。なぜなら人材会社の営業担当のさじ加減で調整できるから
- 未経験で確実に転職したいなら転職エージェントを利用すると良い
上記の通りです。
転職サイトの未経験歓迎の求人に応募しても、一向に面接までいけない悩みは多くの人が抱えています。まずは自分が応募する企業が職種未経験歓迎なのか、業界未経験歓迎なのか、あるいはその両方なのか、それを知りにいきましょう。
ただ、転職サイトの場合はその情報が書いていないことや、そもそも実態と合っていないこともあるので、その場合は転職エージェントを活用することで回避できます。IT業界であれば転職支援付きプログラミングスクールがおすすめですね。他の業界にはない仕組みなので、積極的に活用することが転職成功の秘訣です。
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